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南海なんかいトラフ巨大きょだい地震じしん 評価ひょうか検討けんとうかい特段とくだん変化へんか観測かんそくされず」

2023-06-07 10:28:21

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南海なんかいトラフで巨大きょだい地震じしんこる可能かのうせい評価ひょうかする定例ていれい検討けんとうかいひらかれ、「特段とくだん変化へんか観測かんそくされていない」とする見解けんかいをまとめました。

専門せんもんでつくる検討けんとうかいは、南海なんかいトラフの想定そうてい震源しんげんいきや、その周辺しゅうへん観測かんそくされたデータ分析ぶんせきしました。

巨大きょだい地震じしん想定そうてい震源しんげんいきにあたる地域ちいきでは、5つき以降いこう目立めだった地震じしんはありませんでした。

一方いっぽう想定そうてい震源しんげんいきや、その周辺しゅうへんでは「深部しんぶてい周波しゅうは地震じしん」とばれる小規模しょうきぼ地震じしんが、
紀伊きい半島はんとう西部せいぶで5つき1にちから6にちにかけて、
四国しこく西部せいぶで5つき13にちから25にちにかけて観測かんそくされています。

これともなって、周辺しゅうへん複数ふくすうの「ひずみけい」で、わずかな地殻ちかく変動へんどう観測かんそくされ、想定そうてい震源しんげんいきのプレートの境目さかいめふかところでゆっくりとずれうご短期たんきてきゆっくりすべり」が原因げんいんとみられています。

また、4つき中旬ちゅうじゅんからは、「あさちょうてい周波しゅうは地震じしん」とばれる小規模しょうきぼ地震じしんが、鹿児島かごしまけん種子島たねがしま東方とうほうおきから、宮崎みやざきけんのはるか沖合おきあいにかけて観測かんそくされ、プレートの境目さかいめあさところで発生はっせいした「ゆっくりすべり」が原因げんいん可能かのうせいがあるということです。

この地震じしん活動かつどうは、5月末げつまつには低調ていちょうになったとしています。

このほか
四国しこく中部ちゅうぶでは、2019ねんはるごろから
九州きゅうしゅう南部なんぶでは、ことしはじめから
それまでの傾向けいこうことなる地殻ちかく変動へんどう継続けいぞくてき観測かんそくされ、プレートの境目さかいめとし単位たんいでゆっくりとずれうご長期ちょうきてきゆっくりすべり」が原因げんいんとみられています。

こうした現象げんしょうは、これまでもたびたび観測かんそくされていることから、検討けんとうかいは「だい規模きぼ地震じしん発生はっせい可能かのうせいがふだんとくらべて相対そうたいてきたかまったとみられる特段とくだん変化へんか観測かんそくされていない」とする見解けんかいをまとめました。

検討けんとうかい会長かいちょう東京とうきょう大学だいがく平田ひらたただし名誉めいよ教授きょうじゅは「ふだんとわるような観測かんそく結果けっかられなかったが、依然いぜんとして、30ねん以内いないに70%から80%というきわめてたか確率かくりつ地震じしんきるとされる状況じょうきょうにはわりはない」とべました。

一方いっぽう、5つきに、石川いしかわけん千葉ちばけんなど各地かくち震度しんど5じゃく以上いじょう観測かんそくする地震じしん相次あいついだことについて、「たし平均へいきんてき地震じしんかずくらべるすこおおが、先月せんげつおな程度ていどかず地震じしんきたことは、これまでもたびたびある日本にっぽんでは被害ひがいをもたらすようなつよ時々ときどき発生はっせいするので、あらためてそなをしてほしい」とはなしていました。
ソース:NHK ニュース