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アマゾン小型機墜落 約40日後保護の子ども4人 命に別状なし
2023-06-11 02:16:24

南米コロンビアのアマゾンで小型機の墜落からおよそ40日後に保護された1歳から13歳の子ども4人は、首都ボゴタ市内の病院で治療を受けていて、コロンビア政府によりますと体調は安定し、命に別状はないということです。
コロンビア南部のアマゾンのジャングルで先月1日、7人が乗った小型機の墜落事故があり、1歳から13歳までのきょうだい4人が9日、墜落からおよそ40日ぶりに保護されました。一方、子どもたちの母親や操縦士など大人3人の死亡が確認されました。
保護された4人は首都ボゴタにある軍の病院に搬送されて治療を受けていて、10日にペトロ大統領などコロンビアの政府関係者が病院を訪問して子どもたちと面会しました。
面会後に記者会見したベラスケス国防相は「子どもたちに水分の補給をしている。食事はまだできないが、健康状態は許容範囲内にある」と述べ、子どもたちの体調は安定し、命に別状はないとしています。
4人のきょうだいは「ウィトト」と呼ばれるジャングルで生活する先住民族の子どもで、ベラスケス国防相は「長女の勇気とリーダーシップを認識すべきだ。幼いきょうだい3人は彼女の支えとジャングルの知識によって救われた」と述べ、13歳の長女が生存に大きな役割を果たしたとの見方を示しました。
「希望作戦」と名付けられた1か月超の救出活動の経緯は

アマゾンのジャングルで救出された4人のきょうだいは先月1日、離れて住んでいる父親のもとに向かうため、母親とともに小型機に乗っていたところ、墜落事故に遭いました。
操縦士が墜落の直前にエンジンが故障したと管制官に伝えていて、先月中旬、ジャングルの中で小型機が墜落しているのが発見されました。そして、母親や操縦士など大人3人の死亡が確認されました。
一方、現場に子ども4人の姿はなく、周辺に子どもたちが食べたとみられる果物の食べ残しや、哺乳瓶などが残されていました。
このため、子どもたちが生存している可能性が高いとみて、コロンビア軍や現地の地理に詳しい先住民族などが捜索に乗り出しました。
「希望作戦」と名付けられた救出活動では、救助犬を使った捜索に加え、ヘリコプターから食料やチラシを投下したり、子どもたちに1つの場所にとどまるよう呼びかける祖母の声をスピーカーで拡散したりしました。
一方、捜索の過程では子どもたちの足跡のほか、はさみなどの所持品、雨をしのぐために植物でつくった身を休める場所なども見つかっていました。
現地のメディアは13歳の長女はジャングルの果物や植物の中で食べられるものと食べられないものを区別する能力などをすでに身につけていたと伝えています。
操縦士が墜落の直前にエンジンが故障したと管制官に伝えていて、先月中旬、ジャングルの中で小型機が墜落しているのが発見されました。そして、母親や操縦士など大人3人の死亡が確認されました。
一方、現場に子ども4人の姿はなく、周辺に子どもたちが食べたとみられる果物の食べ残しや、哺乳瓶などが残されていました。
このため、子どもたちが生存している可能性が高いとみて、コロンビア軍や現地の地理に詳しい先住民族などが捜索に乗り出しました。
「希望作戦」と名付けられた救出活動では、救助犬を使った捜索に加え、ヘリコプターから食料やチラシを投下したり、子どもたちに1つの場所にとどまるよう呼びかける祖母の声をスピーカーで拡散したりしました。
一方、捜索の過程では子どもたちの足跡のほか、はさみなどの所持品、雨をしのぐために植物でつくった身を休める場所なども見つかっていました。
現地のメディアは13歳の長女はジャングルの果物や植物の中で食べられるものと食べられないものを区別する能力などをすでに身につけていたと伝えています。
ソース:NHK ニュース