設置せっち１いち時間じかんで“のぞき見み” ウェブカメラ対策たいさくで警鐘けいしょう

自宅じたくの様子ようすなどをインターネット経由けいゆで離はなれた場所ばしょから確認かくにんできる「ウェブカメラ」について、パスワードを設定せっていしないなどの無む防備ぼうびな状態じょうたいで設置せっちすると、早はやいもので設置せっちのわずか１いち時間じかん後ごには、何者なにものかに映像えいぞうをのぞき見みられるとする実験じっけん結果けっかがまとまり、研究けんきゅうグループはＩｏＴ機器ききのセキュリティ対策たいさくを入念にゅうねんに行おこなうよう警鐘けいしょうを鳴ならしています。

ウェブカメラは留守るす中ちゅうの自宅じたくや職場しょくばなどを離はなれた場所ばしょから見みることができる便利べんりさの一方いっぽう、利用りよう者しゃがパスワードを設定せっていしないなど、セキュリティー対策たいさくを十分じゅうぶんに行いっていなかったり、セキュリティー上じょうの欠陥けっかんがある製品せいひんもあったりするなどの課題かだいが指摘してきされています。

このため、横浜よこはま国立こくりつ大学だいがくの吉岡よしおか克かつ成なる准じゅん教授きょうじゅらの研究けんきゅうグループは、パスワードを設定せっていしていないカメラ４よん台だいと、パスワードは設定せっていしているもののセキュリティー上じょうの欠陥けっかんがあるカメラ１いち台だいを設置せっちし、外部がいぶからの不審ふしんなアクセスを観察かんさつしました。

その結果けっか、１いちか月かげつ余あまりの間まに１いち４よん８はちの発信はっしん元もとがカメラにアクセスして映像えいぞうをのぞき見みし、このうち３さん３さんの発信はっしん元もとはカメラの向むきを変かえるなどの操作そうさまで行いっていました。

さらに分析ぶんせきした結果けっか、こうしたアクセスには無む防備ぼうびなカメラをインターネット上じょうから自動じどうで探し出さがしだすプログラムが使つかわれ、早はやいものでは設置せっちのわずか１いち時間じかん後ごにのぞき見みられたほか、別べつのカメラではパスワードを破やぶる操作そうさも自動じどうで行おこなわれたおそれがあるということです。

吉岡よしおか准じゅん教授きょうじゅは「さまざまな機器ききをインターネットにつなげるＩｏＴの普及ふきゅうが進すすむ一方いっぽう、メーカー側がわもユーザー側がわもセキュリティー対策たいさくが不十分ふじゅうぶんな現状げんじょうが浮かび上うかびあがっていて、対策たいさくを徹底てっていしていかなくてはいけない」と警鐘けいしょうを鳴ならしています。

ソース：NHK ニュース