ミャンマー クーデター 背景はいけいに“スー・チー氏しと軍ぐんの緊張きんちょう関係かんけい”

ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家こっか顧問こもんや与党よとうの幹部かんぶが、去年きょねんの総そう選挙せんきょをめぐりミャンマー軍ぐんに相次あいついで拘束こうそくされ、軍ぐんは非常ひじょう事態じたい宣言せんげんを出だして政権せいけんを掌握しょうあくしたと発表はっぴょうしました。これに対にたいしスー・チー氏し側がわは、軍事ぐんじクーデターだとしたうえで「反対はんたいする姿勢しせいを力強ちからづよく示しめすべきだ」と国民こくみんに呼よびかけました。

なぜ、クーデターは起おきたのか、背景はいけいにあるのが、スー・チー氏しと軍ぐんの緊張きんちょう関係かんけいです。

ミャンマーの憲法けんぽうは、軍事ぐんじ政権せいけん時代じだいの2008年ねんに制定せいていされ、有事ゆうじには軍ぐんの最高さいこう司令しれい官かんが大統領だいとうりょうの職務しょくむを代行だいこうできるなど、強つよい権限けんげんが与あたえられています。スー・チー氏しは、この憲法けんぽうを改正かいせいしようとしてきました。

ただ、改正かいせいには、議会ぎかいの4分ぶんの3を超こえる賛成さんせいが必要ひつようで、4分ぶんの1の議席ぎせきは軍人ぐんじんに割り当わりあてられています。

このため、スー・チー氏しの政権せいけん与党よとうが去年きょねん、議会ぎかいに提出ていしゅつした憲法けんぽうの改正かいせい案あんは、軍人ぐんじん議員ぎいんらの反対はんたいで否決ひけつされ、軍ぐんとの対立たいりつが深ふかまっていました。

ソース：NHK ニュース