ウクライナ大統領だいとうりょう “兵士へいし1300人にん死亡しぼうも 降伏ごうぶくの意思いしなし“と強調きょうちょう

ウクライナへの侵攻しんこうを続つづけるロシア軍ぐんは首都しゅとキエフの包囲ほういに向むけて攻勢こうせいを強つよめています。
ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは、これまでに自国じこくの兵士へいしおよそ1300人にんが死亡しぼうしたことを明あきらかにする一方いっぽう、降伏ごうぶくの意思いしがないことを改あらためて強調きょうちょうしました。
ロシア軍ぐんが民間みんかんを含ふくむ施設しせつへの攻撃こうげきを続つづける中なか、被害ひがいのさらなる拡大かくだいが懸念けねんされます。

ロシア軍ぐんは12日にち、ウクライナの首都しゅとキエフ周辺しゅうへんの軍用ぐんようの飛行場ひこうじょうや施設しせつを攻撃こうげきしたと発表はっぴょうしたほか、部隊ぶたいを北西ほくせいや北東ほくとうなど主おもに3方向ほうこうから前進ぜんしんさせているとみられ、首都しゅと包囲ほういに向むけて攻勢こうせいを強つよめています。

攻撃こうげきは南側みなみがわにも広ひろがっていて、ウクライナの公共こうきょう放送ほうそうが12日にちに伝つたえたところによりますと、キエフの南南西なんなんせいおよそ30キロにある軍ぐんの飛行場ひこうじょう周辺しゅうへんにミサイル6発はつが着弾ちゃくだんし、弾薬だんやく庫この燃料ねんりょうタンクが炎上えんじょうしました。

こうした中なか、ウクライナの情報じょうほう機関きかんは11日にち、キエフ近郊きんこうで車くるまで避難ひなんしていた民間みんかん人じんがロシア軍ぐんに攻撃こうげきされ、子こども1人にんを含ふくむ男女だんじょ7人にんが亡なくなったと発表はっぴょうしました。

国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは11日にちまでに、42人にんの子こどもを含ふくむ少すくなくとも579人にんの市民しみんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしていて、市民しみんの犠牲ぎせい者しゃが増ふえ続つづけています。

またウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは12日にちの記者きしゃ会見かいけんで、ロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまって以降いこう、「およそ1300人にんのウクライナ兵へいが死亡しぼうした」と明あきらかにしました。

そのうえで、「われわれにとってこの戦争せんそうでの勝利しょうりは、ウクライナ人じんが生いき続つづけ、ウクライナを存続そんぞくさせることを意味いみする。ウクライナの存続そんぞくを望のぞむのであれば勝かつしかない」と述のべ、降伏ごうぶくする意思いしがないことを改あらためて強調きょうちょうしました。

ロシア軍ぐんはウクライナ北東ほくとう部ぶにある第だい2の都市としハリコフや、東部とうぶの要衝ようしょうマリウポリなどでも民間みんかんを含ふくむ施設しせつへの攻撃こうげきを続つづけていて、今後こんご、戦闘せんとうのさらなる激化げきかと被害ひがいの拡大かくだいが懸念けねんされます。

ソース：NHK ニュース