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演説えんぜつ全文ぜんぶん】ウクライナ ゼレンスキー大統領だいとうりょう なにかたった?

2022-03-15 07:48:55

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ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは3つき8にち、イギリス議会ぎかいオンライン演説えんぜつおこないました。
だい2世界せかいだい戦時せんじの1940ねん当時とうじのチャーチル首相しゅしょうおこなった演説えんぜつをなぞらえ、イギリスだけでなく世界せかい各国かっこくから注目ちゅうもくされました。
ゼレンスキー大統領だいとうりょうなにかたったのか。
演説えんぜつ全文ぜんぶんつぎのとおりです。
議長ぎちょう首相しゅしょう政府せいふ議会ぎかい皆様みなさま
わたしはイギリスのすべての人々ひとびとうったえます。

偉大いだい歴史れきしくに人々ひとびとへ。
わたしおなじく偉大いだいくに市民しみん大統領だいとうりょうとしてうったえます。
おおきなゆめ闘争とうそうって。

われわれの13日間にちかんについてはなしたい。
われわれがはじめたわけでものぞんだわけでもないのに、いまもつづいている13日間にちかんはげしい戦争せんそうについて。

なぜなら、われわれのウクライナをうしないたくないからです。
ナチスが、あなたかた偉大いだいくに、イギリスに対にたいするたたかはじめる準備じゅんびをしていたときに、あなたかたくにうしないたくなかったのとおなように。

1にち午前ごぜん4、ミサイルがんでました。
どもたち、わたしたち全員ぜんいん、ウクライナのすべてのひと、みんながましました。
それ以来いらいねむっていません。

わたしたちはみな武器ぶきりました。
そしておおきな軍隊ぐんたいになりました。

2にちわたしたちはそらりくうみでの攻撃こうげき撃退げきたいしていました。
そして黒海こっかいのズミイヌイとうにいたわたしたちの英雄えいゆうてき国境こっきょう警備けいびたいは、戦争せんそうわりかたおしえてくれました。

つまりてきはどうなるべきかについてです。
ロシアのふねがわれわれの国境こっきょう警備けいびたい武器ぶきように要求ようきゅうしたとき、かれこたえました。
議会ぎかいことができないほどつよ表現ひょうげんでした(「ロシア軍艦ぐんかんよ、地獄じごくちろ」とこたえていた)。

そこにわれわれはちからかんじました。
占領せんりょうしゃ最後さいごまで追い詰おいつめるわれわれ国民こくみんおおきなちからかんじました。

3にち、ロシアぐん堂々どうどう一般いっぱん人々ひとびとアパート建物たてもの砲撃ほうげきしていました。
砲兵ほうへい使つかって。
爆弾ばくだん使つかって。

そしてその行動こうどうでついにわれわれおよびぜん世界せかいだれだれであるかを見極みきわめることができました。
だれ人間にんげんで、だれがただししなのか。

4にち、すでにロシアぐんすうじゅうにん捕虜ほりょつかまえはじめたとき、わたしたちは尊厳そんげんうしなことはありませんでした。

そして、ロシアぐん捕虜ほりょあざ笑あざわらことはありませんでした。
わたしたちはかれひととしてあつかいます。
なぜならこのずべき戦争せんそうの4にちわたしたちは人間にんげんのままだったからです。

5にちわたしたちに対にたいするテロはすでに大胆だいたんおこなわれるようになりました。
都市としに対にたいしてちいさなまちに対にたいして。
破壊はかいされた地域ちいき

爆撃ばくげき爆撃ばくげき爆撃ばくげき
いえ学校がっこう病院びょういんへの爆撃ばくげき

これ大量たいりょう虐殺ぎゃくさつです。
でも、われわれを破壊はかいすることはできませんでした。
国民こくみん一人ひとりひとり動員どういんさせ、われわれに真実しんじつかんじさせました。

6にちに、ロシアのミサイルがバビヤールというキエフにある渓谷けいこく落下らっかしました。

これは、だい2世界せかい大戦たいせんちゅうにナチスが10まんにん処刑しょけいした場所ばしょです。
80ねん、ロシアはふたたかれころしたのです。

7にちかれ教会きょうかいさえも破壊はかいしていることに気付きづきました。

爆弾ばくだん使つかって。
ふたたロケットだん使つかって。
わたしたちがっている神聖しんせい偉大いだいなものをかれらないのです。

8にち世界せかいはロシアの戦車せんしゃ原子力げんしりょく発電はつでんしょ攻撃こうげき対象たいしょうにしていることを目の当まのあたりにしました。

ヨーロッパ最大さいだい原子力げんしりょく発電はつでんしょです。
そして世界せかいこれぜん世界せかいに対にたいするテロであることを理解りかいはじめました。
これおおきなテロです。

9にち、NATO諸国しょこく会合かいごうがありました。
しかし、われわれにとってのぞましい結果けっかではありませんでした。

勇気ゆうきがない。
われわれはそうかんじました。

わたしだれかをおこらせたいわけではありませんが、われわれは同盟どうめいうごいていないとかんじました。
かれそら封鎖ふうさすることさえできません。
そのため、ヨーロッパ安全あんぜん保障ほしょうゼロから構築こうちくする必要ひつようがあります。

10にちに、武器ぶきっていないウクライナじん占領せんりょう都市としのいたるところで抗議こうぎしていました。
装甲車そうこうしゃ素手すでめながら。

もはやわれわれをこわことはできません。

11にち住宅じゅうたくがすでに爆撃ばくげきされていた爆発ばくはつがすべてを破壊はかいしていたこわされた小児しょうにがん病院びょういんからどもたちが避難ひなんした
われわれはつぎのことに気付きづきました。

ウクライナじん英雄えいゆうになりました。
なんじゅうまんにんもの人々ひとびとが。
すべ都市としの。
ども大人おとな全員ぜんいんが。

12にち、ロシアぐん損失そんしつがすでに1まんにん死者ししゃえた、ロシアの将軍しょうぐん死者ししゃかぞえられました。
それにより以下いかのことが明確めいかくになりました。

すべての犯罪はんざいに対にたい、すべてのずべき命令めいれいに対にたいして、ロシアは責任せきにんということです。
国際こくさい司法しほう裁判所さいばんしょまたは、ウクライナの武器ぶきによって。

13にちに、ロシアぐんによって封鎖ふうさされたマリウポリでどもくなりました。
脱水だっすい症状しょうじょうで。

かれ市民しみん食べ物たべものみずあたえません。
市民しみん閉じ込とじこめられ、地下ちかしつかくれています。
こえていますよね、あそこかくれている市民しみんみずすらっていないのです。

ロシアの侵略しんりゃくの13日間にちかんで、50にんどもころされました。
50にん偉大いだい殉教じゅんきょうしゃ

これおそろしいことです。
こころからっぽになりました。

50の宇宙うちゅうきることができたのに、かれそのいのちうばいました。
ただただうばいました。

イギリスのみなさん
ウクライナはそんなことはのぞんでいませんでした。
偉大いだいなることなどもとめていませんでした。

しかしこの戦争せんそうで、ウクライナは偉大いだいくにになりました。
占領せんりょうしゃのテロのなかでも人々ひとびとすくウクライナ。
世界せかい最大さいだいきゅう軍隊ぐんたい攻撃こうげきから自分じぶんたちの自由じゆうまもつづける
封鎖ふうさされていないそらなかで、まもつづけています。
ロシアのミサイル、飛行機ひこうきヘリコプターに対にたいしてまだ封鎖ふうさされていないそら
きるべきか、べきか?」。

あなたかたはこのシェイクスピアの言葉ことばよくっているとおもいます。

13にちまえは、まだこの質問しつもんがウクライナに提起ていきされる可能かのうせいがありました。
しかしいまちがいます。

返事へんじあきらかに「きるべき」です。
あきらかに、自由じゆうあるべきです。

そして、イギリスがすでにいたことがある言葉ことば思い出おもいだしてもらいたい。
この言葉ことばふたた意味いみっています。

わたしたちはあきらめない、けません。
最後さいごまでたたかいます。

われわれは、うみたたかい、そらたたかい、どれだけ犠牲ぎせいそうとも、我々われわれ領土りょうどまもります。
われわれは、もりなかで、野原のはらで、海岸かいがんで、都市としむらで、とおで、おかたたかつづけます。

そしてわたしから付け加つけくわえたい。
われわれはやまでも、カリミウスがわとドニプロがわでもたたかいます。

そして、われわれはあきらめません。
もちろん、あなたかたたすりて、偉大いだいくに文明ぶんめいたすけをりて。
皆様みなさまのご支援しえんたまわりますよう、お願おねが申し上もうしあげます。
そしてわたしあなたかたわたし友人ゆうじんボリス(ジョンソン首相しゅしょう)にとく感謝かんしゃしています。

テロ国家こっかに対にたいする制裁せいさい強化きょうかしてください。
テロ国家こっかとして認識にんしきしてください。

ウクライナのそら安全あんぜんにする方法ほうほうつけてください。
できるかぎりのことをしてください。
やるべきことをしてください。

あなたかた国民こくみん国家こっか偉大いだいであり、その義務ぎむたしてください。

偉大いだいなウクライナに栄光えいこうあれ
イギリスに栄光えいこうあれ
ソース:NHK ニュース