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北朝鮮きたちょうせん 朝鮮ちょうせん中央ちゅうおう通信つうしん新型しんがたICBM『火星かせい17がた発射はっしゃ実験じっけん成功せいこう

2022-03-24 23:01:47

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北朝鮮きたちょうせんは24にち、キム・ジョンウン(きむただしおんそう書記しょき立ち会たちあのもと、新型しんがたのICBM=大陸たいりくかん弾道だんどうミサイル「火星かせい17がた」の発射はっしゃ実験じっけん成功せいこうしたと25にち発表はっぴょうしました。
北朝鮮きたちょうせんが「火星かせい17がた」の発射はっしゃ発表はっぴょうしたのははじめてです。

これは、25にち北朝鮮きたちょうせん朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう機関きかん労働ろうどう新聞しんぶん」が1めんつたえたものです。

それによりますと「きのう、キム・ジョンウンそう書記しょき立ち会たちあのもと、新型しんがたのICBM=大陸たいりくかん弾道だんどうミサイル『火星かせい17がた』の発射はっしゃ実験じっけん成功せいこうした」ということです。

発射はっしゃはキムそう書記しょきが23にちくだした命令めいれいけ、首都しゅとピョンヤン郊外こうがいのスナン(順安じゅんあん)にある国際こくさい空港くうこうから日本海にほんかいけて、通常つうじょうより角度かくどをつけてたか打ち上うちあげる「ロフテッド軌道きどう」でおこなわれ「最高さいこう高度こうどは6248.5キロたっし、1090キロの距離きょりを1時間じかん7ふん32びょう飛行ひこうして、予定よていされた水域すいいき正確せいかく着弾ちゃくだんした」としています。

キムそう書記しょきは「強力きょうりょくかく戦争せんそう抑止よくしりょくしつりょうともに持続じぞくてき強化きょうかする。アメリカ帝国ていこく主義しゅぎとの長期ちょうきてき対決たいけつ徹底てっていして準備じゅんびしていく」とべ、アメリカをつよけん制けんせいしました。

1めんから4めんにかけて掲載けいさいされた写真しゃしんでは、片側かたがわ11りん移動いどうしき発射はっしゃだい搭載とうさいされた弾道だんどうミサイル1はつが、垂直すいちょくげられたあと、オレンジしょくほのお吹き出ふきだしながら上昇じょうしょうしていく様子ようすなど確認かくにんできます。

北朝鮮きたちょうせんが「火星かせい17がた」の発射はっしゃ発表はっぴょうしたのは、これはじめてで、きのう午後ごご発射はっしゃされ、北海道ほっかいどう渡島ととう半島はんとう西にし、およそ150キロ日本にっぽんのEEZ=排他はいたてき経済けいざい水域すいいき内側うちがわ落下らっかしたとみられるICBMきゅう弾道だんどうミサイルをとみられます。

北朝鮮きたちょうせんは、アメリカとの史上しじょうはつ首脳しゅのう会談かいだんまえにした2018ねん4つきにICBMの発射はっしゃ実験じっけんかく実験じっけん中止ちゅうし表明ひょうめいしていて、ICBMきゅう本格ほんかくてき発射はっしゃは2017ねん11つきの「火星かせい15がた以来いらいです。

今回こんかい発射はっしゃによって、北朝鮮きたちょうせんがことし1つき示唆しさしたとおり、ICBMの発射はっしゃ実験じっけん中止ちゅうし見直みなおしたことが明確めいかくになったかたちです。

北朝鮮きたちょうせんは、来月らいげつにキムそう書記しょき祖父そふキム・イルソン(きむ日成いるそん主席しゅせき生誕せいたん110ねんなど重要じゅうよう節目ふしめひかえ「偵察ていさつ衛星えいせい打ち上うちあげ」としょうしてICBMきゅうのさらなる発射はっしゃ強行きょうこうする可能かのうせい指摘してきされていて、関係かんけいこく警戒けいかい一段いちだんつよまっています。

労働ろうどう新聞しんぶん」1めんから4めんにかけて「火星かせい17がた発射はっしゃ関連かんれん

労働ろうどう新聞しんぶん」には、1めんから4めんにかけて「火星かせい17がた」の発射はっしゃ関連かんれんした28まい写真しゃしん掲載けいさいされ、1めんにはキムそう書記しょき発射はっしゃめいじる書類しょるい署名しょめいする様子ようすおおきくうつっています。

書類しょるいには手書てがでキムそう書記しょき名前なまえとともに「発射はっしゃ実験じっけん承認しょうにんする。3つき24にち発射はっしゃする。祖国そこく人民じんみん偉大いだい尊厳そんげん名誉めいよのために勇敢ゆうかんて」とかれています。

このほか朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとうかく・ミサイル開発かいはつ主導しゅどうしている「軍需ぐんじゅ工業こうぎょう」の文字もじ確認かくにんできます。

また、1めんには「火星かせい17がた」のまえサングラスをかけたキムそう書記しょきと、ミサイルがオレンジしょくほのお吹き出ふきだしながら上昇じょうしょうしていく様子ようす掲載けいさいされています。

また片側かたがわ11りんある移動いどうしき発射はっしゃだいからミサイルが徐々じょじょげられる状況じょうきょう確認かくにんできます。

さらに発射はっしゃ指揮しきしているとみられる部屋へや内部ないぶや、キムそう書記しょきまど発射はっしゃながめる様子ようすうつっています。

このほか発射はっしゃのちとみられる写真しゃしんには、キムそう書記しょき軍人ぐんじんたちと記念きねん写真しゃしん撮影さつえいした様子ようすうつっています。

火星かせい17がた」とは

北朝鮮きたちょうせんが24にち発射はっしゃしたと発表はっぴょうした新型しんがたのICBM=大陸たいりくかん弾道だんどうミサイルきゅうの「火星かせい17がた」は、おととし10つき朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう創立そうりつ75ねんわせてピョンヤンでおこなわれた軍事ぐんじパレードではじめて公開こうかいされました。

パレードでは、これまでの北朝鮮きたちょうせんのミサイルのなかもっとなが片側かたがわ11りん車両しゃりょうせられ「巨大きょだいかく戦略せんりゃく兵器へいき」と紹介しょうかいされていました。

そのおおきさは、2017ねん11つき片側かたがわ9りん移動いどうしき発射はっしゃだいから発射はっしゃされて最高さいこう高度こうどが4000キロえ、北朝鮮きたちょうせんが「アメリカ本土ほんど全域ぜんいき攻撃こうげきできる」と主張しゅちょうしたICBMきゅうの「火星かせい15がた」を上回うわまわっていました。

去年きょねん10つきにピョンヤンで最新さいしん兵器へいきあつめてひらかれた「国防こくぼう発展はってん展覧てんらんかい」でも、このミサイルが展示てんじされていたのが確認かくにんされ、関係かんけいこく警戒けいかい監視かんしつよめていました。
ソース:NHK ニュース