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北朝鮮きたちょうせん 新型しんがたICBM「火星かせい17がた発射はっしゃ映像えいぞう公開こうかい こめつよけん制けんせい

2022-03-25 08:58:00

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北朝鮮きたちょうせんは、キム・ジョンウン(きむただしおんそう書記しょき立ち会たちあのもとで24にち新型しんがたのICBM=大陸たいりくかん弾道だんどうミサイルだとする「火星かせい17がた」を発射はっしゃしたさい映像えいぞうを、25にち公開こうかいしました。
アメリカ全土ぜんど射程しゃていおさめる可能かのうせいがあるICBMきゅうミサイルの能力のうりょく誇示こじすることで、バイデン政権せいけんつよけん制けんせいするねらがあるとみられます。
北朝鮮きたちょうせん国営こくえい朝鮮ちょうせん中央ちゅうおうテレビは、25にち午後ごご3すぎからキム・ジョンウンそう書記しょき立ち会たちあのもとで24にち新型しんがたのICBMだとする「火星かせい17がた」が発射はっしゃされたさい映像えいぞうを、およそ16分間ふんかんにわたって放送ほうそうしました。

映像えいぞうでは、サングラス姿すがたのキムそう書記しょき見守みまもなか片側かたがわ11りん移動いどうしき発射はっしゃだいせられた「火星かせい17がた」が格納庫かくのうこから空港くうこう一角いっかく移動いどうし、垂直すいちょくげられる様子ようすうつっています。

そして、カウントダウンのあと、発射はっしゃボタンされると、オレンジしょくほのお吹き出ふきだしながらごう音ごうおんとともに上昇じょうしょうするミサイルが、さまざまな角度かくどからとらえられています。

また、ミサイルに搭載とうさいされたカメラ撮影さつえいしたとみられる、地表ちひょうとおのいていく映像えいぞうや、上空じょうくうでミサイルが切り離きりはなされる様子ようすほかぐん幹部かんぶらとともによろこキムそう書記しょき姿すがたなどが確認かくにんできます。

北朝鮮きたちょうせんとしては、発射はっしゃ翌日よくじつ映像えいぞう公開こうかいすることで、アメリカ全土ぜんど射程しゃていおさめる可能かのうせいがあるICBMきゅうミサイルの能力のうりょく誇示こじすることで、バイデン政権せいけんつよけん制けんせいするねらがあるとみられます。

北朝鮮きたちょうせん去年きょねん1つき打ち出うちだした「国防こくぼう5か年かねん計画けいかく」には、
固体こたい燃料ねんりょうもちいたICBMの開発かいはつや、
▽ミサイルに複数ふくすう弾頭だんとう弾頭だんとう」、それに
核兵器かくへいき小型こがた軽量けいりょうなど盛り込もりこまれていて、
今後こんご、ICBMきゅうのさらなる発射はっしゃや7かいかく実験じっけんなど、北朝鮮きたちょうせんかく・ミサイル開発かいはつをいっそう加速かそくさせることが懸念けねんされています。

専門せんもん日本にっぽん上空じょうくう太平洋たいへいよう撃ち込うちこことも想定そうていを」

北朝鮮きたちょうせん発射はっしゃした新型しんがたのICBM=大陸たいりくかん弾道だんどうミサイルだとする「火星かせい17がた」について、ミサイルの専門せんもんで、未来みらい工学こうがく研究所けんきゅうじょ西山にしやま淳一じゅんいち研究けんきゅう参与さんよは「最大さいだい射程しゃていが1まん5000キロぐらいで、アメリカ本土ほんど全域ぜんいきカバーできるだけではなく、技術ぎじゅつてきにはそれよりもちか場所ばしょ当然とうぜんねらえるということをしめしている」と指摘してきし、アメリカ本土ほんどへの攻撃こうげき念頭ねんとういたミサイルで、安全あんぜん保障ほしょうじょう脅威きょういがいっそうたかまったという見方みかたしめしました。

そのうえで、「技術ぎじゅつしゃとしては実際じっさいちか軌道きどうばせるかを確認かくにんしたいとおもので、日本にっぽん上空じょうくうえて太平洋たいへいよう撃ち込うちこむということも想定そうていしておかなければいけない」とべ、同様どうよう発射はっしゃ繰り返くりかえすだけでなく日本にっぽん上空じょうくうえるかたちでの発射はっしゃ警戒けいかいすべきだと指摘してきしました。

そのうえで、2017ねん発射はっしゃしたICBMきゅうの「火星かせい15がた」との比較ひかくについて「『火星かせい15がた』のエンジンが2つだったのにくらべて、『火星かせい17がた』は4つになっていて、おもミサイルを打ち上うちあげ、とおくまでばすことができるようになっている」として、北朝鮮きたちょうせんのミサイル技術ぎじゅつ向上こうじょうしているとする見方みかたしめしました。
ソース:NHK ニュース