ウクライナへの軍事侵攻を続けているロシア軍は、29日も東部の要衝マリウポリの完全掌握を目指すなど攻勢を強める一方、ウクライナ軍も反撃しています。
それぞれが戦況の優位性を強調する中、双方の代表団による対面形式の停戦交渉がトルコのイスタンブールで行われました。
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ロシアとウクライナ 停戦交渉終了 キエフなどの攻撃大幅縮小へ
2022-03-29 14:15:04

ウクライナで激しい戦闘が続く中、トルコのイスタンブールでロシアとウクライナによる対面形式の停戦交渉が日本時間の今夜行われ、双方の代表団は一定の進展があったという認識を示しました。ロシアの国防次官は、首都キエフなどでの攻撃を大幅に縮小する考えを明らかにしました。

ロシア国防省次官「キエフなど軍事作戦大幅縮小を決定」

交渉の終了後、双方が会見を行い、このうちロシア国防省のフォミン次官は「相互信頼を高めて次の交渉に必要な条件を整えて条約の調印という目標を達成するため、首都キエフ周辺と北部のチェルニヒウでの軍事作戦を大幅に縮小することを決定した」と述べました。
ウクライナ代表団「新安全保障枠組みが機能なら中立化に応じる」

一方、ウクライナ代表団の関係者はNATO=北大西洋条約機構への加盟に代わる新たな安全保障の枠組みについて協議したことを明らかにしたうえで、それが機能すればロシアが求めるウクライナの「中立化」に応じる考えを示すなど一定の進展があったという認識を示しました。
協議の内容を受けて両国の首脳がどのように判断するのかが今後の焦点です。
トルコ外相「最も意味のある進展があった」

ロシアとウクライナの交渉を仲介したトルコのチャウシュオール外相は「いくつかの項目で合意ができ、これまでで最も意味のある進展があった」と評価しました。
そのうえで「もっと難しいテーマについては、それぞれの外相どうしの会談で結論を出すことになるだろう」と述べ、解決の難しい課題が残されているものの、今後の交渉の進展しだいでは両国の首脳どうしによる会談もありうるという考えを示しました。
そのうえで「もっと難しいテーマについては、それぞれの外相どうしの会談で結論を出すことになるだろう」と述べ、解決の難しい課題が残されているものの、今後の交渉の進展しだいでは両国の首脳どうしによる会談もありうるという考えを示しました。
ソース:NHK ニュース