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地震じしん活動かつどう活発かっぱつ 石川いしかわけん能登のと地方ちほう 観測かんそくされる“ある変化へんか”…

2022-04-04 08:53:48

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4にち午前ごぜん石川いしかわけん能登のと地方ちほう震源しんげんとするマグニチュード4.3の地震じしんがあり、石川いしかわけん珠洲すず震度しんど4の観測かんそくしました。能登のと地方ちほうでは2020ねん12つき以降いこう地震じしん活動かつどう活発かっぱつしています。いったいなにきているのでしょうか…

地震じしん相次あいつ

気象庁きしょうちょうによると、去年きょねん9つきにはマグニチュード5.1の地震じしんき、珠洲すず震度しんど5じゃく観測かんそくしました。

これ以降いこう依然いぜんとして地震じしん活動かつどう活発かっぱつで、ことしにはいってから震度しんど1以上いじょう観測かんそくした地震じしんは1つきが6かい、2つきは6かいで、先月せんげつは22かい急増きゅうぞうしています。

4つきはいっても4にち午前ごぜんだけで震度しんど1以上いじょう地震じしんが3かいあり、それぞれ震度しんど4と震度しんど3、震度しんど2の観測かんそくしました。

地面じめん隆起りゅうき観測かんそく ことしもゆるやかにつづ

関連かんれんとして指摘してきされているのが地殻ちかく変動へんどうです。能登のと地方ちほうでは地震じしん活動かつどう活発かっぱつになったころから地面じめん隆起りゅうき観測かんそくされるようになりました。

地殻ちかく変動へんどうはことしにはいってもゆるやかにつづいていて、珠洲すず観測かんそくてんではこれまでに地面じめんが3センチあま隆起りゅうきしています。

「なんらかの流体りゅうたい」が流れ込ながれこんで…

地殻ちかく変動へんどう専門せんもん京都大きょうとだいがく防災ぼうさい研究所けんきゅうじょ西村にしむら卓也たくやじゅん教授きょうじゅによりますと、周囲しゅうい火山かざんがない場所ばしょこれだけの変化へんか観測かんそくされるのはめずらしく、地下ちかふかじゅうすうキロ場所ばしょになんらかの流体りゅうたい流れ込ながれこんで地殻ちかく変動へんどう地震じしん活動かつどうにつながっている可能かのうせいがあるとしています。

「なんらかの流体りゅうたい」について西村にしむらじゅん教授きょうじゅは、はるかむかし太平洋たいへいようがわから地下ちかふかくにしずんだプレートの岩石がんせきから水分すいぶん分離ぶんりして上昇じょうしょうした可能かのうせいもあるとしていますが詳細しょうさいかっていないということです。

京都大きょうとだいがく金沢かなざわ大学だいがく能登のと半島はんとう臨時りんじ観測かんそくてんやして詳細しょうさい地殻ちかく変動へんどう観測かんそくしているほか磁気じきなどで地下ちか構造こうぞう調しらべる研究けんきゅうすすめられています。

西村にしむらじゅん教授きょうじゅ地殻ちかく変動へんどういまつづいていることから、能登のと地方ちほうでは今後こんご規模きぼおおきな地震じしんきるそれあるとして突然とつぜんに対にたいするそなさい確認かくにんしてほしいとしています。

一連いちれん地震じしん活動かつどう 当分とうぶんつづかんがえられる」

政府せいふ地震じしん調査ちょうさ委員いいんかいも「地震じしん活動かつどう地殻ちかく変動へんどう状況じょうきょうまえる一連いちれん地震じしん活動かつどう当分とうぶんつづくとかんがえられる」との見解けんかいをまとめています。

地震じしん調査ちょうさ委員いいんかい委員いいんちょう東京とうきょう大学だいがく平田ひらたただし名誉めいよ教授きょうじゅこれまでメカニズムについては専門せんもんでも議論ぎろんつづいているとあきらかにしています。

3つきひらかれた定例ていれい委員いいんかいのあとには「能登のと半島はんとうでは地盤じばんふくらむような地殻ちかく変動へんどうとらえられ地震じしん活動かつどうとの関連かんれんあることはつよ示唆しさされるが、はっきりかっているのはそこまでだ。メカニズムとしては地下ちかでのみずうご海溝かいこう割れ目われめひろがりによるもの、断層だんそう運動うんどうなど複数ふくすう指摘してきているが現状げんじょう観測かんそくデータからたどることはできないというのがコンセンサスだ」とはなしています。

また気象庁きしょうちょう地震じしん活動かつどうつづかんがえられるとしたうえで「家具かぐ固定こていをはじめたおれやすいものやたかところにいたものを取り除とりのぞなどつよへのそなすすめてほしい」とびかけています。
ソース:NHK ニュース