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トンガ噴火ふんか日本にっぽん潮位ちょうい変化へんか 理由りゆう気象庁きしょうちょう専門せんもん会合かいごう報告ほうこくしょ

2022-04-07 04:20:47

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ことし1つき南太平洋みなみたいへいよう トンガの海底かいてい火山かざんだい規模きぼ噴火ふんかき、日本にっぽん各地かくち沿岸えんがん潮位ちょうい変化へんか観測かんそくされました。
これ気象庁きしょうちょうは、専門せんもんによる会合かいごうでメカニズムについての報告ほうこくしょをまとめ、潮位ちょうい変化へんかきたのは噴火ふんか衝撃しょうげきによる気圧きあつ影響えいきょうしていると結論けつろんづけました。一方いっぽう被害ひがいおよぼすほどたかくなった理由りゆうについては「複合ふくごうてき要因よういんかんがえられ、今後こんご調査ちょうさ研究けんきゅう必要ひつようだ」としています。

トンガの海底かいてい火山かざん「フンガ・トンガフンガ・ハアパイ」では、ことし1つきだい規模きぼ噴火ふんか発生はっせいし、日本にっぽん各地かくち沿岸えんがんすうセンチから1メートルあま潮位ちょうい変化へんか観測かんそくされ、ふね養殖ようしょく施設しせつなど被害ひがいました。

当初とうしょ気象庁きしょうちょうは「多少たしょう潮位ちょうい変化へんかあるかもしれないものの被害ひがい心配しんぱいはない」と発表はっぴょうしましたが、深夜しんやになって北海道ほっかいどうから沖縄おきなわひろ範囲はんい津波つなみ警報けいほう注意報ちゅういほう発表はっぴょうし、混乱こんらんもあったことから、専門せんもん会合かいごうでメカニズムを検討けんとうしました。

潮位ちょうい変化へんかは“気圧きあつ影響えいきょう

今回こんかいまとまった報告ほうこくしょでは、地震じしんによってきる津波つなみつたわるより4時間じかん程度ていどはや潮位ちょうい変化へんか観測かんそくされた要因よういんについて、噴火ふんか衝撃しょうげきによってしょうじた気圧きあつはやつたわり、気圧きあつ急激きゅうげき変化へんかしたためだと結論けつろんづけました。

「ラム」とばれる気圧きあつ一種いっしゅで、秒速びょうそくおよそ300メートル音速おんそくちかこのラムつたわる過程かてい潮位ちょうい変化へんかしたということです。

気象きしょう衛星えいせい「ひまわり」で大気たいきちゅう水蒸気すいじょうき変化へんか解析かいせきしたところ、気圧きあつつたわっていく様子ようす確認かくにんできたということです。

たかくなった理由りゆう複合ふくごうてきおも要因よういん特定とくていできず”

こうした現象げんしょうによってきる潮位ちょうい変化へんかは「気象きしょう津波つなみ」ともばれていますが、今回こんかい最大さいだいで1メートルえるたかさになったことが被害ひがいにつながりました。

その理由りゆうについて報告ほうこくしょでは、水深すいしんふか場所ばしょ気圧きあつによる影響えいきょうおおきくなる「プラウドマン共鳴きょうめい」とばれる現象げんしょうきたり、わんなど地形ちけい局地きょくちてき増幅ぞうふくされたりといった複合ふくごうてきなものだとかんがえられるものの、げん段階だんかいではなにがどの程度ていど影響えいきょうしたのかは特定とくていできず、今後こんご調査ちょうさ研究けんきゅう必要ひつようだとしています。

報告ほうこくしょりまとめた、会合かいごう座長ざちょう東京とうきょう大学だいがく地震じしん研究所けんきゅうじょ佐竹さたけ健治けんじ教授きょうじゅは「今回こんかいのように海外かいがいきる火山かざんせい津波つなみでも影響えいきょうことがある地震じしんかんじないのに津波つなみ警報けいほうなど可能かのうせいがあることもおぼえておいてほしい」とはなしています。

気象庁きしょうちょう 潮位ちょうい変化へんかはじまる予想よそうされる時間じかん地域ちいき発表はっぴょう

報告ほうこくしょけて、気象庁きしょうちょうは、海外かいがい規模きぼおおきな噴火ふんかきたさい潮位ちょうい変化へんか具体ぐたいてき予測よそくはできないものの、変化へんかはじまると予想よそうされる時間じかん地域ちいきつたえることになりました。

潮位ちょうい変化へんか観測かんそくされ、基準きじゅんたっした場合ばあいは、津波つなみ警報けいほう津波つなみ注意ちゅういほう発表はっぴょうするとしています。
ソース:NHK ニュース