News
Show Furigana

くわしく】地震じしんおお各地かくち震度しんど4 巨大きょだい地震じしんリスク 最新さいしん見解けんかい

2022-04-08 13:39:41

avatar
今週こんしゅう各地かくち震度しんど4が相次あいつぎました。「巨大きょだい地震じしん前触まえぶか」と心配しんぱいになったほうもいるとおもいます。
気象庁きしょうちょう担当たんとうしゃは「たしおお」としながらも「それぞれ地域ちいき活動かつどうには関係かんけいあるとはかんがえにくい」とはなしています。専門せんもんは、最近さいきんれている地域ちいきには特有とくゆう背景はいけいがあり、警戒けいかい必要ひつようてんがある指摘してきしています。

最新さいしん見解けんかい地域ちいきべつにまとめました。(※記事きじ最後さいご地震じしんへのそな記事きじ掲載けいさいしています)

気象庁きしょうちょうたしおお わたしおもいます」

4つき7にちまでの1週間しゅうかんに、震度しんど3と4の観測かんそくした地震じしん東北とうほく関東かんとう近畿きんき北陸ほくりく東海とうかい各地かくちきています。震度しんど4以上いじょうでみると先月せんげつ以降いこう、8にちよるおそくにかけて18かい。ことし1つきと2つきが3かいだったのにくらべると、たしおおくなっています。
一連いちれん地震じしん関係かんけいについて気象庁きしょうちょう宮岡みやおか一樹かずき地震じしん情報じょうほう企画きかくかんは8にち地震じしん活動かつどう解説かいせつする定例ていれい会見かいけんで「たし震度しんど4以上いじょう地震じしんおおなとわたしおもいます」とはなしました。

ただ…」と宮岡みやおか企画きかくかんはことばをつなぎました。「地震じしん活動かつどう一様いちようきているわけではなく、おお時期じきすくない時期じきがあります。この期間きかん集中しゅうちゅうして、ある程度あるていど規模きぼ地震じしんきたのだろうとおもっていて、とく異常いじょうだとはかんがえていません」と説明せつめいしました。

それぞれ地域ちいき活動かつどう関係かんけいあるとはかんがえにくい、ということです。その一方いっぽう気象庁きしょうちょう専門せんもんも、地域ちいきごとに注意ちゅういすべきてんがあるとしています。

関東かんとう地震じしん活動かつどう こうまり

まず関東かんとうです。

4つき2にちに、茨城いばらきけん震度しんど4の観測かんそく先月せんげつ31にちにも東京とうきょうわん震源しんげんとする地震じしんがあり、千葉ちばけん震度しんど4、都内とない神奈川かながわけん埼玉さいたまけんで3の観測かんそくされました。

東京とうきょうわん周辺しゅうへん地震じしんについて、気象庁きしょうちょうは、去年きょねん10つき震度しんど5きょう観測かんそくした震源しんげんちかとしています。もともと地震じしん活動かつどう活発かっぱつ地域ちいきだということですが、11ねんまえ巨大きょだい地震じしん以降いこう、より活発かっぱつになっているということです。
地震じしんのメカニズムにくわしい東北とうほく大学だいがく遠田えんだすすむ教授きょうじゅは「関東かんとう直下ちょっかはふだんから震度しんど4くらいのきるが、巨大きょだい地震じしん刺激しげきされ、活動かつどう活発かっぱつになっている。地震じしん直後ちょくごくらべるおとろえたが、いまこうまり傾向けいこうなので、今後こんご注意ちゅういしてほしい」と指摘してきしています。

東海とうかい西日本にしにほん南海なんかいトラフ地震じしんまえには内陸ないりく地震じしん活発かっぱつ

一方いっぽう、「今後こんごえるかもしれない」と遠田えんだ教授きょうじゅ指摘してきしているのは、愛知あいちけん和歌山わかやまけんなど東海とうかい西日本にしにほん内陸ないりく直下ちょっかきる地震じしんです。
専門せんもんでは「南海なんかいトラフ巨大きょだい地震じしん前後ぜんご期間きかん内陸ないりく直下ちょっか地震じしん活発かっぱつなる」と指摘してきされています。

その背景はいけいについて遠田えんだ教授きょうじゅは「巨大きょだい地震じしんかう過程かてい内陸ないりくもぎゅうぎゅうされつづけることで、内陸ないりくにもひずみがたまり、地震じしんこりやすくなるのではないか」と指摘してきしています。震源しんげんりく真下ましたにあたり、かつ、あさくなることもあって、マグニチュードがそれほどおおきくなくてもれがはげしくなり、被害ひがいるおそれもあるということです。
4ねんまえ大阪おおさか北部ほくぶ地震じしんでも、ブロックへい倒壊とうかいなどおお被害ひがいたため注意ちゅうい必要ひつようです。

東北とうほく】「なるのは2つの領域りょういき

今後こんご長期ちょうきかんにわたってつづ予想よそうされているのは東北とうほくです。
福島ふくしまけんおきでは先月せんげつ16にち最大さいだい震度しんど6きょう観測かんそくしたマグニチュード7.4のだい地震じしんのあと、地震じしん相次あいついでいます。東北とうほく相次あいつ地震じしんについて遠田えんだ教授きょうじゅは、ひろ意味いみで11ねんまえ巨大きょだい地震じしん影響えいきょうけていると指摘してきしています。
この遠田えんだ教授きょうじゅ去年きょねんまでの5年間ねんかんと、巨大きょだい地震じしんまえの5年間ねんかん地震じしん活動かつどう比較ひかくしたものです。あかなるほど、活発かっぱつしていることをしめします。

このところつづいている地震じしんは、プレート内部ないぶきている、“スラブない地震じしん”とばれるメカニズムです。遠田えんだ教授きょうじゅはスラブない地震じしんくわえ、巨大きょだい地震じしん震源しんげんいきのさらに東側ひがしがわきる“アウターライズ地震じしん”にも注意ちゅういすべきだと指摘してきしています。

遠田えんだ教授きょうじゅは「内陸ないりくちか沿岸えんがんでの地震じしん震度しんどおおきくなりやすく注意ちゅうい必要ひつようだ。一方いっぽう沖合おきあいのアウターライズではりくがわがそれほどれなくてもたか津波つなみ押し寄おしよせる可能かのうせいがあり、注意ちゅうい必要ひつようだ」とはなしています。

能登のと地方ちほうなぞ隆起りゅうき関係かんけい

理由りゆうはっきりしないものの、今後こんご警戒けいかい必要ひつようなのが石川いしかわけん能登のと地方ちほうです。

2020ねん12つきごろから地震じしん活動かつどう活発かっぱつになっていて、
ことしにはいってから震度しんど1以上いじょう観測かんそくした地震じしん
▽1つきが6かい
▽2つきは6かいなのに対にたい
▽3つきは22かい急増きゅうぞう
▽4つきはいっても活発かっぱつで、相次あいついで震度しんど4の観測かんそくしています。
地震じしんきている範囲はんい能登のと半島はんとう北側きたがわ珠洲すず周辺しゅうへん集中しゅうちゅうしています。
気象庁きしょうちょうくわしく解析かいせきした結果けっか地震じしん発生はっせいしている範囲はんいおもに4つの領域りょういきけられ、とく北側きたがわある2つの領域りょういき活発かっぱつだということです。

専門せんもん注目ちゅうもくしているのは同時どうじ観測かんそくされている地面じめん隆起りゅうきです。珠洲すず観測かんそくてんではこれまでに地面じめんが3センチあま隆起りゅうきしたということです。
京都大きょうとだいがく防災ぼうさい研究所けんきゅうじょ西村にしむら卓也たくやじゅん教授きょうじゅは、地下ちかなんらかの流体りゅうたい流れ込ながれこ地震じしん活動かつどう活発かっぱつしている可能かのうせいがあるとしていて、今後こんご規模きぼおおきな地震じしん注意ちゅういびかけています。

そな 1】地震じしん発生はっせい そのときどうする!?

いざおおきな地震じしん発生はっせいしたとき、どう行動こうどうすればいいのか。おおきな地震じしんきると、緊急きんきゅう地震じしん速報そくほう発表はっぴょうされることがありますが、りくちか場合ばあい間に合まにあわないことがあります。まずは安全あんぜん確保かくほすることが大事だいじです。

室内しつない場合ばあい
つりがっている照明しょうめいからははなれてください。エレベーターっていた場合ばあい最寄もよかいめてりてください。
屋外おくがい場合ばあい
過去かこにはブロックへい倒壊とうかい巻き込まきこまれたほうもいます。そとにいる場合ばあいは、ブロックへいやビルからはなれることが重要じゅうようです。

そな 2】備蓄びちくひんのチェックを

備蓄びちくしよう」とおもったけど、そのままになっていませんか?まずは小型こがたのコンロのほかみず食料しょくりょう確認かくにんしてみてください。自宅じたくにとどまる場合ばあい、「トイレ」も重要じゅうようです。

そな 3】停電ていでんへの対応たいおう

地震じしん直後ちょくご停電ていでん経験けいけんしたほうもいらっしゃるおもいます。福島ふくしまけんおき地震じしんのちには、節電せつでんびかけられました。

実際じっさい停電ていでんしてしまったときはスマートフォンようのバッテリーがある役に立やくにたちます。
スマートフォンの消費しょうひ電力でんりょくおさえるためには
▽「てい電力でんりょくモード」「バッテリーセーバー」など
画面がめんあかるさをとしたり、「ダークモード」などにすると長持ながもします。
ソース:NHK ニュース