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マリウポリ市長しちょうかたった“地獄じごく”【インタビュー詳細しょうさい

2022-04-13 07:27:27

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ウクライナ東部とうぶ要衝ようしょうマリウポリ。

ロシアぐんによるはげしい攻撃こうげき深刻しんこく被害ひがいがでていますが、そのくわしい状況じょうきょうはわかっていません。

ボイチェンコ市長しちょう今週こんしゅう、NHKの単独たんどくインタビューこたえ、犠牲ぎせいしゃが2まんにんえるあきらかにしました。

インタビュー詳細しょうさいです。

まさに地獄じごく”が存在そんざいした

Q.マリウポリ市内しないどのような状況じょうきょうですか?

「『地獄じごくはどのようなものなのか』とかんがえることがあるとすれば、まさにマリウポリにはその地獄じごく』が存在そんざいした」とほぼすべてのひとおなようにはなおもいます。

被害ひがいだい規模きぼおよんでいて、まち再建さいけんにはすうか月かげつではなくすうねん必要ひつようなるでしょう。

日本にっぽんそらから爆弾ばくだんちたときのことをご存ごぞんかとおもいます。

まさにだい2世界せかい大戦たいせんおなことを、いまマリウポリが体験たいけんしているのです。

やく2まん1000にん市民しみん殺害さつがいされた

Q.被害ひがい状況じょうきょうは?

わたしたちは3つき21にち市民しみん死者ししゃが5000にん以上いじょうのぼことを確認かくにんしました。

これ爆弾ばくだん空爆くうばくなどによるものです。

また一部いちぶひとはがれきにうずもれて死亡しぼうしました。
強調きょうちょうしたいのは、それが3つき21にち段階だんかい確認かくにんできたものだということです。

21にちから開始かいしされた市街しがいせんによって、路上ろじょうではすうせんにんくなっていました。

大統領だいとうりょうべている正確せいかく数字すうじとして、わたしたちのかんがでは、これまでにおよそ2まん1000にん市民しみんがロシアぐん殺害さつがいされています。

いまも12まんにんのこっている

Q.市内しないにはどれくらいのひとのこっていますか?

マリウポリの占領せんりょうされた地域ちいき包囲ほういされた地域ちいきにはいまも12まんにん市民しみんのこっています。

ロシアぐん戦争せんそうはじめたころの交通こうつう正常せいじょうであったときでも市民しみんがマリウポリからことをゆるしませんでした。

検問けんもんしょ到達とうたつしても「まちからことはできない。あなたたちをここから指令しれいけていない。もどりなさい」と回答かいとうしてきたのです。

もしかれ人々ひとびとまちことをゆる気持きもがあればそうしたでしょう。

しかしそうした気持きもさえなかったのです。
ロシアぐん故意こい人道的じんどうてき問題もんだいつくり、対抗たいこうする社会しゃかい世論せろんつくり、すべてのことがひどい状態じょうたいだ、すべてなくなってしまったというムード作り上つくりあげました。

断固だんことしていたいのは、戦争せんそうはじまった当時とうじから、この問題もんだいについてはそうした対処たいしょおこなわれていたということです。

ウクライナ大統領だいとうりょう関係かんけい官庁かんちょうそして地方ちほう政府せいふ人道的じんどうてきミッションが可能かのうなるようにしてきました。

しかし、ロシアの計画けいかくそれとはことなっていたのです。

できるのは人々ひとびと避難ひなんさせることだけ

Q.避難ひなん状況じょうきょうは?

マリウポリのちかまでつづ人道じんどう回廊かいろう使つかって、およそ15まんにん住民じゅうみんこの地獄じごくのような状況じょうきょうから避難ひなんさせることに成功せいこうしています。

また民間みんかん交通こうつう手段しゅだん使つかって避難ひなんするための回廊かいろうについてどうにか合意ごういしているところもあります。

わたしたちの課題かだいこの避難ひなん回廊かいろう継続けいぞくさせることです。

ですからわたしたちはすべての国際こくさいてきなパートナーに対にたいしてわたしたちに必要ひつようなのは、ウクライナがコントロールしている地域ちいきにすべてのマリウポリ市民しみん避難ひなんさせることだ」と繰り返くりかえし、要請ようせいしています。
市民しみんのためにできることがあるとすればそれ人々ひとびと避難ひなんさせることだけで、そのほかのことはいま時点じてんでは不可能ふかのうです。

そしてつぎ課題かだい脱出だっしゅつしたひとたちを支援しえんして正常せいじょう生活せいかつ取り戻とりもどこと、そしてマリウポリを復興ふっこうさせていえかえことです。

マリウポリは現在げんざいもウクライナの都市とし

Q.いま、ロシアぐんとの戦闘せんとうどのような状況じょうきょうですか?

ロシアぐんとウクライナぐん支配しはい地域ちいき割合わりあいは60たい40、50たい50など数字すうじつねうごいているといえるでしょう。

まさにいま戦闘せんとうつづいています。

マリウポリはこれまでも、そして現在げんざいもウクライナの都市としです。
ウクライナの装甲そうこう部隊ぶたい国家こっか警備けいびたい海軍かいぐん歩兵ほへいたい国境こっきょう警備けいびたいなどが、これまでどおりありとあらゆることを継続けいぞくしてっています。

もちろん、侵攻しんこうしているロシアぐんわたしたちを上回うわまわっていることはあきらかです。

しかしすでに46日間にちかんにわたってウクライナはマリウポリをまもつづけ、またウクライナ全土ぜんどつづけています。

わたしたちは領土りょうど人々ひとびと売り渡うりわたことはない

Q.事態じたい打開だかいするにはなに必要ひつようですか?

停戦ていせん交渉こうしょうご存ごぞんのように終了しゅうりょうしておらず、戦争せんそうはじまった直後ちょくごからつづけられています。

もっと重要じゅうようなのは、われわれが現時点げんじてんでもゼレンスキー大統領だいとうりょうべているような段階だんかいあるということです。

それはつまり、侵攻しんこうしたのは我々われわれではないということ、わたしたちは自分じぶんくににいるということです。

そしてわたしたちは領土りょうども、人々ひとびと売り渡うりわたことはないということです。
わたしたちがいまもとめるのは、ロシアが戦争せんそうをやめること、そしてかれが「作戦さくせん」とび、わたしたちが「戦争せんそう」や「ウクライナじんに対にたいするジェノサイド」とものがはじまるまえまでわたしたちのものであった土地とち取り返とりかえことです。

それに従にしたがってぐん撤退てったいさせられれば交渉こうしょうはじめることができます。

プーチンのもっと重要じゅうよう目的もくてきはウクライナじんほろぼすこと

Q.国際こくさい社会しゃかいうったえたいことはなにですか?

申し上もうしあげたいことはただひとつ。

それいま、ウクライナの領土りょうどでロシアが戦争せんそう犯罪はんざいおかしており、ウラジーミル・プーチンが主要しゅよう戦争せんそう犯罪はんざいしゃとしてその指令しれいしたということをわたしたちがおなように理解りかいすることです。

かれ自分じぶんたちが「特別とくべつ作戦さくせん」とものを、わたしたちが「戦争せんそう」、「ジェノサイド」とんでいるものにしたのです。
産院さんいんどもかくれている防空ぼうくうごう空爆くうばくしました。

平和へいわまちに、その住宅じゅうたくそらから爆弾ばくだんとしました。

3つき9にちから2週間しゅうかんにわたって攻撃こうげき激化げきかさせ、まち文字もじどおり地表ちひょうからりました。

かれ戦争せんそう犯罪はんざいおかし、2まんにん市民しみん死亡しぼうしました。

人々ひとびと飢餓きが脱水だっすいだったり、必要ひつよう医薬品いやくひんがなかったりしてくなりました。
そしてそれはすべて戦争せんそう犯罪はんざいしゃによるものです。

かれまち包囲ほういし、包囲ほういもうから住民じゅうみんそうとしませんでした。

その機会きかいがあってもそれをしようとはしなかったのです。

みなさんよく理解りかいしていただきたいのは、マリウポリの住民じゅうみんの2にんに1にん民族みんぞくてきえばロシアじんです。

つまりロシアじんがロシアじんころしにやってきたということです。

わたしたちは民族みんぞくではロシアじんであったりアルメニアじんであったりギリシャじんであったりウクライナじんであったりします。

そうしたちがはあっても、精神せいしんてきにはウクライナじんという「民族みんぞく」なのです。
かれその「ウクライナじん」をほろぼすためにやってきたのです。

ウラジーミル・プーチン自身じしんが「ウクライナじんという民族みんぞく存在そんざいしない」とっています。

かれもっと重要じゅうよう目的もくてきはウクライナじんほろぼすことなのです。

それわたしたちは「戦争せんそう犯罪はんざい」とんでいます。

ですから国際こくさい社会しゃかいはひとつにならなければなりません。

そしてみずからの部隊ぶたいに対にたい命令めいれいしたウラジーミル・プーチンがおかした大罪だいざいに対にたいしてただしい評価ひょうかおこなべきなのです。
ソース:NHK ニュース