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コロナ後遺症こういしょう実態じったい調査ちょうさ開始かいし 患者かんじゃ相談そうだん相次あいつ あつろうしょう

2022-04-16 06:51:11

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新型しんがたコロナウイルスのだい6感染かんせんのピークをえていますが、医療いりょう機関きかんにはオミクロンかぶ感染かんせんしたあとの後遺症こういしょうとみられる症状しょうじょうなや患者かんじゃ相談そうだん相次あいついでいます。
厚生こうせい労働ろうどうしょう今月こんげつからあら後遺症こういしょう実態じったい影響えいきょう把握はあくする調査ちょうさはじめています。

オミクロンかぶ感染かんせん拡大かくだいしただい6では、先月せんげつまつまでに全国ぜんこくおよそ460まんにん感染かんせんし、専門せんもん外来がいらいもうけている医療いりょう機関きかんには味覚みかく嗅覚きゅうかく異常いじょうほかけん怠けんたいかん集中しゅうちゅうりょく低下ていかなど症状しょうじょうなや患者かんじゃ相次あいついで相談そうだんおとずれています。

こうしたなか厚生こうせい労働ろうどうしょう後遺症こういしょう実態じったい把握はあく新型しんがたコロナが医療いりょう態勢たいせいあたえる影響えいきょう調しらべるため、今月こんげつから2おくえん予算よさんをかけて調査ちょうさはじめています。

具体ぐたいてきには、くに研究けんきゅうはん今後こんご流行りゅうこうまえて、オミクロンかぶ感染かんせんどんな症状しょうじょうつづいているかや引き起ひきおこされる合併症がっぺいしょうそれにその要因よういんなどについて調査ちょうさするということです。

また厚生こうせい労働ろうどうしょう今後こんご最新さいしん知見ちけんをもとに、後遺症こういしょうとみられる患者かんじゃ診察しんさつやリハビリの方法ほうほうなどしめした手引てび改訂かいていし、症状しょうじょうなやひと地域ちいき医療いりょう機関きかん迅速じんそく治療ちりょうけられるようにしていきたいとしています。

厚生こうせい労働ろうどうしょうは「新型しんがたコロナの後遺症こういしょうについてはまだあきらかになっていないこともおおが、病態びょうたい把握はあくとともに、適切てきせつ医療いりょうにつなげられるよう取り組とりくんでいきたい」としています。

専門せんもん 患者かんじゃ数多かずおおく、後遺症こういしょうひとえる可能かのうせい指摘してき

ことし3つきまで新型しんがたコロナの後遺症こういしょう調しらべるくに研究けんきゅうはん代表だいひょうつとめた高知こうち大学だいがく医学部いがくぶ横山よこやまあきらじん教授きょうじゅは、オミクロンかぶ感染かんせんしたあとで後遺症こういしょうについて、まだくわしくはかっていないものの、オミクロンかぶ感染かんせんしたひとはそれ以前いぜんくらべて格段かくだんおおため、後遺症こういしょううったえるひとえるおそれがあるとしています。

横山よこやま教授きょうじゅによりますと、新型しんがたコロナに感染かんせんしたあとに後遺症こういしょうは、コロナで息切いきぎ筋力きんりょく低下ていかなど重症じゅうしょうになったひとやすいものと、けん怠けんたいかん嗅覚きゅうかく味覚みかく異常いじょうなど重症じゅうしょうでも軽症けいしょうでもるものがあるということです。

新型しんがたコロナの後遺症こういしょうについてWHO=世界せかい保健ほけん機関きかんは「発症はっしょうから3か月かげつからはじまり、すくなくとも2か月かげつつづ症状しょうじょう」としていて、オミクロンかぶ感染かんせん後遺症こういしょうについてはまだくわしくかっていませんが、横山よこやま教授きょうじゅは「後遺症こういしょう頻度ひんどは、軽症けいしょうおおとされるオミクロンかぶではひくくなっているとかんがえられるが、患者かんじゃかずきわめておおいので、後遺症こういしょうひと非常ひじょうおおくなるのではないか。実際じっさい後遺症こういしょうくるしんでいるひとていて軽視けいしはできない」とはなしています。

また新型しんがたコロナへの感染かんせんでは重症じゅうしょうしにくい、わか世代せだいでも後遺症こういしょうがみられることについて、「オミクロンかぶ比較的ひかくてきわかひとでもおおひと感染かんせんし、現役げんえき世代せだいにも非常ひじょうおおきな影響えいきょうおよぼしている。後遺症こういしょう症状しょうじょう登録とうろくして実態じったい把握はあくし、きる仕組しくをできるだけはやあきらかにするための研究けんきゅうすすめることが重要じゅうようだ。ワクチンを後遺症こういしょう頻度ひんどという報告ほうこく海外かいがいからているので、ワクチン接種せっしゅ重要じゅうようだ」とはなしています。
ソース:NHK ニュース