News
Show Furigana

ウクライナから避難ひなんしてきたひと支援しえん 活用かつようすすAI「自動じどう翻訳ほんやく

2022-04-18 06:36:30

avatar
ウクライナから日本にっぽん避難ひなんしてきたひとたちの受け入うけいすすんでいます。

そこで課題かだいなるのが“ことばのかべ”。

国内こくない各地かくち支援しえん現場げんばでは、AIを使つかった「自動じどう翻訳ほんやく」の技術ぎじゅつ活用かつようされるケースえていて、ウクライナと日本にっぽん懸け橋かけはしとして需要じゅようたかまっています。

課題かだいは“ことばのかべ

ウクライナから国内こくない避難ひなんしたひとかず今月こんげつ13にち時点じてんで557にんのぼっています。政府せいふ今後こんご避難ひなんみん積極せっきょくてき受け入うけい就労しゅうろう教育きょういくなど支援しえんしていく方針ほうしんですが、避難ひなん生活せいかつ長期ちょうきする可能かのうせいもあり、“ことばのかべ”の問題もんだいどう対応たいおうしていくかがおおきな課題かだいとなっています。
こうしたなか国内こくないではウクライナへの関心かんしんたかまっていて、東京とうきょう外国がいこく大学だいがくひらかれている社会しゃかいじんのウクライナ講座こうざ受講じゅこうしゃ例年れいねんより3わりほど増加ぞうかしているということです。参加さんかした埼玉さいたまけんの20だい男性だんせいは「国内こくないにウクライナある程度あるていど理解りかいできるひとはすごくすくないおもいます。日本にっぽん避難ひなんしてことばのかべかんじているひとのハードルをすこでもげられればとおもっています」とはなしていました。

自動じどう翻訳ほんやく技術ぎじゅつ注目ちゅうもくあつまる

“ことばのかべ”の問題もんだい対応たいおうするため、注目ちゅうもくされているのはAIを使つかった「自動じどう翻訳ほんやく」の技術ぎじゅつです。
法人ほうじんにネットじょう文書ぶんしょ自動じどう翻訳ほんやくするサービス提供ていきょうしている東京とうきょう 千代田ちよだのIT企業きぎょうには「ウクライナ対応たいおうしたサービスはないか」という問い合といあわせ企業きぎょう自治体じちたいから相次あいついでいるということです。これまで英語えいご中国ちゅうごくなど20あま言語げんご対応たいおうしていましたが、今月こんげつからウクライナ対応たいおうする機能きのう追加ついかしました。
サービス提供ていきょうしているテリロジーサービスウェアの小野おの宏之ひろゆき事業じぎょう部長ぶちょうは「避難ひなんみん受け入うけい課題かだいなるのがことばの問題もんだいだとおも多言たげん翻訳ほんやくソフト提供ていきょうする企業きぎょうとしてちからになりたい」とはなしていました。

携帯けいたいがた通訳つうやく活用かつようひろがる

支援しえん現場げんばではウクライナ日本にっぽん会話かいわその通訳つうやくしてくれる携帯けいたいがた通訳つうやく活用かつようひろがっています。
東京とうきょう みなとのAI通訳つうやくメーカー在日ざいにちウクライナ大使館たいしかんに1000だい無償むしょう提供ていきょうしたほか、ポーランドで支援しえん活動かつどうおこなっている団体だんたいにも300だい提供ていきょうしたということです。

メーカーには自治体じちたいからの問い合といあわせ相次あいついでいて、東京とうきょう 狛江こまえ市内しない避難ひなんしている日本語にほんご英語えいごはなせない70だい女性じょせい端末たんまつ1だい貸し出かしだしました。今後こんご希望きぼうしゃがいれば積極せっきょくてき貸し出かしだ方針ほうしんです。狛江こまえ政策せいさくしつ冨田とみたやすし政策せいさく室長しつちょうは「翻訳ほんやくちいただくことで避難ひなん生活せいかつ不安ふあんすこでもやわらげてほしい」とはなしていました。
メーカーによりますと、この通訳つうやくこれまでに世界せかいで90まんだい以上いじょう販売はんばいされ、ウクライナふくめた70の言語げんご対応たいおうしています。

ウクライナ翻訳ほんやく対象たいしょうとなった回数かいすう急増きゅうぞうしていて、侵攻しんこうまえのことし1つき中旬ちゅうじゅん侵攻しんこうの3月下げっかしゅん比較ひかくすると
▽ウクライナからほか言語げんごへの翻訳ほんやく回数かいすうは5ばい
▽ほかの言語げんごからウクライナへの翻訳ほんやく回数かいすうは13ばい
増加ぞうかしているということです。
AI通訳つうやく開発かいはつ販売はんばいしているポケトーク株式かぶしき会社かいしゃ松田まつだ憲幸のりゆき社長しゃちょうは「日本にっぽんでの生活せいかつ銀行ぎんこう口座こうざつくのも大変たいへんだし通訳つうやくはすごくたすかるというこえいています。今後こんご避難ひなんしたひと支援しえんするひと役立やくだててほしいとおもいます」とはなしています。

今後こんご可能かのうせいは…

専門せんもんは、ウクライナからの避難ひなんみん受け入うけい自動じどう翻訳ほんやく技術ぎじゅつのさらなる普及ふきゅう発達はったつにつながる可能かのうせいがある指摘してきしています。
自動じどう翻訳ほんやく技術ぎじゅつくわしい大阪おおさか大学だいがくさかえふじみのる教授きょうじゅは「自動じどう翻訳ほんやく利用りようしゃ翻訳ほんやくぶつおお言語げんごほどAIが学習がくしゅう精度せいどたかくなり、冷戦れいせんやEUの発足ほっそくなど時代じだい要請ようせいわせて発展はってんしてきた経緯けいいがあります。避難ひなんみん受け入うけい翻訳ほんやく技術ぎじゅつのさらなる普及ふきゅう発展はってんにつながり、ことばのつうじないひとどうしのコミュニケーション在り方ありかた今後こんごさらに変化へんかしていくのではないか」とはなしています。
ソース:NHK ニュース