去年11月に国に承認された新しい補助人工心臓は、先端部分に長さ2センチほどのモーターを取り付けたカテーテルと呼ばれる細い管を血管を通じて心臓まで差し込むもので、成人男性の心臓の機能を補助するのに十分な1分間に最大で5.5リットルの血液を送り出すことができ、30日間継続使用できるということです。
先月、承認後、初めての手術が大阪市の病院で行われ、大阪府内の80代の男性が手術を受けました。
これまで補助人工心臓の装着は胸を切開する大がかりな手術が必要で、患者の負担が大きいことや緊急時の対応が難しいことなどが課題でしたが、新しい補助人工心臓は肩の血管から差し込んで装着できるということです。
病院によりますと、男性は急性心筋梗塞などにより命の危険がある状態でしたが、この補助人工心臓を装着して治療を続けたところ、2週間ほどで装置を取り外せるまでに回復し、その後はリハビリを続けているということです。
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小型の補助人工心臓 国内初の装着手術 患者負担減で注目 大阪
2022-04-19 09:02:13

新たに承認された小型の補助人工心臓を重い心臓病の患者に装着する国内で初めての手術が、大阪の病院で行われました。血管から差し込んでつけることができるため、患者の負担を減らせるとして注目されています。


大阪警察病院の澤芳樹院長は「緊急で重篤な患者にすぐに対応できて、負担が少ないため、この人工心臓によってこれまで救えなかった人を救えるようになるのではないか」と話していました。
ソース:NHK ニュース