岩手いわて 大槌おおつち町まち役場やくばで初はつの消防しょうぼう訓練くんれん 10年間ねんかん訓練くんれん行おこなわず

東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで移転いてんしたあと10年間ねんかん、消防しょうぼう訓練くんれんを1回かいも行おこなっていなかったことが明あきらかになった岩手いわて県けん大槌おおつち町まちの役場やくば庁舎ちょうしゃで初はじめての消防しょうぼう訓練くんれんが行おこなわれました。

大槌おおつち町まちは東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいで当時とうじの役場やくば庁舎ちょうしゃが全壊ぜんかいし、よくとし庁舎ちょうしゃを移転いてんしましたが、法律ほうりつで定さだめられた消防しょうぼう計画けいかくを作成さくせいせず、10年間ねんかん1回かいも消防しょうぼう訓練くんれんを行おこなっていなかったことが先月せんげつ明あきらかになりました。

町まちは法律ほうりつに従にしたがって先月せんげつ29日にちに消防しょうぼう計画けいかくを提出ていしゅつし、26日にち移転いてん後ごに初はじめてとなる消防しょうぼう訓練くんれんを行おこないました。

訓練くんれんは庁舎ちょうしゃ3階かいの印刷いんさつ室しつから出火しゅっかしたという想定そうていで職員しょくいんなどおよそ200人にんが参加さんかしました。

訓練くんれんの開始かいしとともに非常ひじょうベルが鳴ならされ、逃にげ遅おくれた人ひとがいないか声こえをかけあいながら庁舎ちょうしゃの外そとに避難ひなんしました。

また、消防しょうぼう署しょ員いんから被害ひがいの拡大かくだいを防ふせぐために何なにをしたらいいのか指導しどうを受うけたあと、実際じっさいに消火しょうか器きを操作そうさして初期しょき消火しょうかの対応たいおうを確認かくにんしていました。

平野ひらの公こう三さん町長ちょうちょうは「震災しんさいで多おおくの職員しょくいんを亡なくした大槌おおつち町まちとしては、職員しょくいんや町民ちょうみんの命いのちを守まもるため定さだめられたことはきちんとやらなければならないと反省はんせいしています。そのうえで今後こんごも命いのちを守まもる取り組とりくみを進すすめていきます」と話はなしていました。

大槌おおつち町まちでは今回こんかいの訓練くんれんを踏ふまえて課題かだいなどを検証けんしょうし、ことし11月つきに再ふたたび訓練くんれんを行おこなう計画けいかくです。

ソース：NHK ニュース