今月23日、乗客・乗員26人を乗せた観光船「KAZU 1」(19トン)が知床半島の沖合を航行中に遭難した事故は、これまでに見つかった乗客11人が死亡し、ほかの15人は今も行方が分かっていません。
この事故で、観光船の運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長は27日の会見で、事故当日の朝に船長から「出航可能」と報告があったことを踏まえ、海が荒れるようであれば引き返す、条件付きの運航という形で出航を決めたと明らかにしました。
また、設備故障のため会社と船の間で十分な通信手段が確保されていなかったことも分かっていて、第1管区海上保安本部は、事故の背景に安全管理上の問題がなかったか引き続き、実態把握を進めています。
一方、現場海域の周辺では事故から6日目となる28日も捜索が続けられています。
ただ、波が高いため地元の漁船などは捜索に加われておらず、海上保安本部によりますと午前11時現在、行方不明者の発見につながる新たな手がかりは見つかっていないということです。
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知床 観光船遭難 安全管理上問題なかったか実態把握へ 海保
2022-04-28 03:10:54

北海道 知床半島の沖合で11人が死亡、15人が行方不明になった観光船の遭難事故で、第1管区海上保安本部は、船の運航会社が事故の当日、海が荒れたら引き返すという条件付きで出航を決めたことなどについて、安全管理上の問題がなかったか引き続き実態把握を進めています。

鈴木知事 家族に面会し献花

知床半島の沖合で起きた観光船の遭難事故を受けて、鈴木知事は28日、現地の斜里町を訪れて乗客の家族に面会したほか、遺体が安置されている運動施設で献花を行いました。
斜里町を訪れた鈴木知事は28日午前、斜里町産業会館で乗客の家族と面会しました。
このあと、乗客の遺体が安置されている地元の運動施設に足を運び献花台に花を手向け、手を合わせて亡くなった人たちを悼みました。
鈴木知事は記者団に対し「今も見つからないご家族の胸が張り裂けそうな思いを直接、お聞きした。道として皆さんの声に寄り添って、引き続き捜索活動などにあたりたい」と述べました。
また28日、観光船の運営会社の社長と面会したことを明らかにし「きのうの会見でできることはしっかりやるという社長の言葉があった。そのことに偽りなきよう真摯に対応して欲しいと直接伝えた」と話していました。
このあと鈴木知事は、町内の2つの漁協を訪れ、捜索活動への協力に謝意を伝えました。
斜里町を訪れた鈴木知事は28日午前、斜里町産業会館で乗客の家族と面会しました。
このあと、乗客の遺体が安置されている地元の運動施設に足を運び献花台に花を手向け、手を合わせて亡くなった人たちを悼みました。
鈴木知事は記者団に対し「今も見つからないご家族の胸が張り裂けそうな思いを直接、お聞きした。道として皆さんの声に寄り添って、引き続き捜索活動などにあたりたい」と述べました。
また28日、観光船の運営会社の社長と面会したことを明らかにし「きのうの会見でできることはしっかりやるという社長の言葉があった。そのことに偽りなきよう真摯に対応して欲しいと直接伝えた」と話していました。
このあと鈴木知事は、町内の2つの漁協を訪れ、捜索活動への協力に謝意を伝えました。
運航会社社長 28日も家族に説明

27日に続いて28日も運航会社の社長が乗客の家族に対して説明を行っています。
観光船の遭難事故を受けて28日も午前10時から現地対策本部の国土交通省や第1管区海上保安本部などによる乗客の家族に対する説明会が行われました。
これに続き、観光船の運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長が改めて家族に対して説明を行っているということで、午前11時45分現在、説明は続いています。
現地対策本部では、きょう午後にも家族向けの説明会を開くことにしています。
観光船の遭難事故を受けて28日も午前10時から現地対策本部の国土交通省や第1管区海上保安本部などによる乗客の家族に対する説明会が行われました。
これに続き、観光船の運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長が改めて家族に対して説明を行っているということで、午前11時45分現在、説明は続いています。
現地対策本部では、きょう午後にも家族向けの説明会を開くことにしています。
ソース:NHK ニュース