米こめ1～3月つきGDP 7期きぶりマイナス ウクライナ侵攻しんこうでインフレに拍車はくしゃ

アメリカのことし1月つきから3月つきまでのGDP＝国内こくない総そう生産せいさんの伸のび率りつは年率ねんりつに換算かんさんしてマイナス1.4％となりました。7期きぶりのマイナス成長せいちょうでウクライナ情勢じょうせいで拍車はくしゃがかかったインフレや貿易ぼうえき赤字あかじの拡大かくだいが影響えいきょうしました。

アメリカ商務省しょうむしょうは28日にち、ことし1月つきから先月せんげつまでのGDPの速報そくほう値ちを発表はっぴょうし、前まえの3か月かげつと比くらべた実質じっしつの伸のび率りつが年率ねんりつに換算かんさんしてマイナス1.4％となりました。

伸のび率りつがマイナスになるのはおととしの第だい2四半期しはんき以来いらい7期きぶりです。

これは前まえの期きがプラス6.9％と大おおきな伸のびだったことの反動はんどうに加くわえ、オミクロン株かぶの感染かんせん拡大かくだいやロシアによるウクライナ侵攻しんこうをきっかけに拍車はくしゃがかかったインフレが経済けいざい活動かつどうの重荷おもにになったためです。

内訳うちわけではGDPのおよそ7割わりを占しめる個人こじん消費しょうひがプラス2.7％と、底堅そこがたさが見みられました。

一方いっぽうで輸出ゆしゅつがマイナス5.9％に落ち込おちこんで貿易ぼうえき赤字あかじが拡大かくだいし、GDPを押し下おしさげました。

アメリカでは個人こじん消費しょうひや雇用こよう環境かんきょうが順調じゅんちょうに回復かいふくしてきたことから、中央ちゅうおう銀行ぎんこうに当にあたるFRB＝連邦れんぽう準備じゅんび制度せいど理事りじ会かいがインフレの抑おさえ込こみを優先ゆうせんして利上りあげを進すすめていく方針ほうしんを示しめしています。

しかし金融きんゆうの引き締ひきしめには景気けいきを後退こうたいさせるリスクもあるため、先行さきゆきへの警戒けいかいが高たかまりそうです。

ソース：NHK ニュース