【随時ずいじ更新こうしん】ロシア ウクライナに軍事ぐんじ侵攻しんこう（29日にちの動うごき）

ロシアによるウクライナに対にたいする軍事ぐんじ侵攻しんこうが続つづいています。
ウクライナの各地かくちでロシア軍ぐんとウクライナ軍ぐんが戦闘せんとうを続つづけていて、大勢たいせいの市民しみんが国外こくがいへ避難ひなんしています。戦闘せんとうの状況じょうきょうや関係かんけい各国かっこくの外交がいこうなどウクライナ情勢じょうせいをめぐる29日にち（日本にっぽん時間じかん）の動うごきを随時ずいじ更新こうしんでお伝おつたえします。
（日本にっぽんとウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間じかんの時差じさがあります）

ウクライナから国外こくがいに避難ひなんした人ひと 537万まん人にん余あまりに

UNHCR＝国連こくれん難民なんみん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょのまとめによりますと、ロシア軍ぐんの侵攻しんこうを受うけてウクライナから国外こくがいに避難ひなんした人ひとの数かずは、今月こんげつ27日にちの時点じてんで537万まん人にん余あまりとなっています。

主おもな避難ひなん先さきは、▽ポーランドがおよそ296万まん人にん、▽ルーマニアがおよそ80万まん人にん、▽ハンガリーがおよそ50万まん人にん、▽モルドバがおよそ43万まん人にんなどとなっています。

また、▽ロシアに避難ひなんした人ひとはおよそ64万まん人にんとなっています。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう「米べいに感謝かんしゃ 支援しえん不可欠ふかけつ」

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは、28日にちに公開こうかいした動画どうがで「アメリカ国民こくみん、そしてバイデン大統領だいとうりょうに感謝かんしゃしている」と謝意しゃいを示しめしました。

そして「決けっして安やすくはない金額きんがくだ。しかし、ロシアの攻撃こうげきがウクライナや民主みんしゅ主義しゅぎにもたらす負まけの影響えいきょうのほうが、世界せかいにとってはるかに大おおきく、今回こんかいのアメリカの支援しえんは不可欠ふかけつだ。私わたしたちは共ともにロシアの攻撃こうげきを確実かくじつに止とめることができるし、ヨーロッパの自由じゆうを確実かくじつに守まもることができる」と述のべています。

ゼレンスキー大統領だいとうりょう キーウへのミサイル攻撃こうげき「国連こくれんを侮辱ぶじょく」

ウクライナのゼレンスキー大統領だいとうりょうは、28日にちに公開こうかいした動画どうがで、国連こくれんのグテーレス事務じむ総長そうちょうとの会談かいだんが行おこなわれた首都しゅとキーウに5発はつのミサイル攻撃こうげきがあったと明あきらかにしました。

攻撃こうげきは、会談かいだんが終おわった直後ちょくごだったということで「ロシアが国連こくれんを侮辱ぶじょくしていることを示しめしており、強つよい反応はんのうを示しめすことが必要ひつようだ」と主張しゅちょうしました。

また「事務じむ総長そうちょうがモスクワを訪問ほうもんしている最中さいちゅうにも、ロシアによるマリウポリへの砲撃ほうげきは止とまらなかった。全ぜん世界せかいの目めの前まえで行おこなわれているロシア軍ぐんの戦争せんそう犯罪はんざいだ」と非難ひなんしました。

グテーレス事務じむ総長そうちょうとの会談かいだんについては「世界せかいの自由じゆうと安全あんぜんを保障ほしょうするためのすべてのものがロシアの攻撃こうげき的てきな行動こうどうにより破壊はかいされていて、それをどう止とめるのかが主要しゅような議題ぎだいだった」と述のべました。

そして「会談かいだんでは、マリウポリの市民しみんをどう救出きゅうしゅつするかについて、多おおくの時間じかんを割さいた。国連こくれんの助たすけによって、救出きゅうしゅつ作戦さくせんを整ととのえることができるはずだ。ウクライナ側がわはもう準備じゅんびはできており、ロシア側がわが実際じっさいに行動こうどうすることが必要ひつようだ」と指摘してきしました。

首都しゅとキーウで爆発ばくはつ ミサイル攻撃こうげきか 10人にんがけが

国連こくれんのグテーレス事務じむ総長そうちょうが訪おとずれていたウクライナの首都しゅとキーウの集合しゅうごう住宅じゅうたくがある地域ちいきで28日にち夜よる、ミサイル攻撃こうげきによるものとみられる爆発ばくはつがありました。

現場げんばからの映像えいぞうには建物たてものの内部ないぶから炎ほのおが激はげしくのぼっている様子ようすが写うつっています。

また、建物たてものの外壁がいへきが大おおきく崩くずれている様子ようすや多おおくの窓まどガラスが割われている様子ようすなども確認かくにんできます。

現場げんばには消防しょうぼう車しゃや救急きゅうきゅう車しゃが次々つぎつぎと到着とうちゃくし、住民じゅうみんなどがけが人けがにんを運はこんでいました。

ウクライナ当局とうきょくによりますとこの爆発ばくはつで合あわせて10人にんがけがをしたということです。

国連こくれん報道ほうどう官かん「マリウポリ市民しみんの避難ひなん協議きょうぎ 極きわめて複雑ふくざつ」

国連こくれんのグテーレス事務じむ総長そうちょうとともにウクライナの首都しゅとキーウを訪おとずれているデュジャリック報道ほうどう官かんは、NHKのインタビューに応おうじ、東部とうぶのマリウポリで取り残とりのこされているとみられる市民しみんの避難ひなんについて、「国連こくれんやICRC＝赤十字せきじゅうじ国際こくさい委員いいん会かいそれにロシア政府せいふなどによる協議きょうぎは極きわめて複雑ふくざつだ」と述のべ、実現じつげんのためには多おおくの課題かだいがあるという認識にんしきを示しめしました。

そのうえで、「一いち歩ほずつ進すすめていかなければならず、奇跡きせきのような解決かいけつ策さくはない。解決かいけつ策さくは、結局けっきょくは、戦闘せんとうが止やむことだ。この戦争せんそうは、ロシアがやめると決きめれば終おわる」と述のべ、ロシアに改あらためて侵攻しんこうをやめるよう求もとめました。

一方いっぽうで、キーウでは28日にち夜よる、ミサイルによるものとみられる爆発ばくはつが2回かいにわたってありましたが、そのときの状況じょうきょうについて、デュジャリック報道ほうどう官かんは「グテーレス事務じむ総長そうちょうはウクライナ首相しゅしょう府ふで首相しゅしょうとの会談かいだんを行おこなっていた。外そとにいた同僚どうりょうの中なかには爆発ばくはつ音おんを聞きいた者ものもいた。誰だれでもそうだが、事務じむ総長そうちょうも衝撃しょうげきを受うけていた。しかし、動揺どうようはしていない」と述のべました。

そのうえで、「事務じむ総長そうちょうが標的ひょうてきだったとは思おもわないが、タイミングには確たしかに戸惑とまどっている。いずれにしても、民間みんかん人じんや民間みんかんの施設しせつに対にたいする攻撃こうげきは戦争せんそう犯罪はんざいであり非難ひなんする」と述のべました。

国連こくれんの関係かんけい者しゃによりますと、攻撃こうげきがあったあと、安全あんぜんを確認かくにんするため、グテーレス事務じむ総長そうちょうは首相しゅしょう府ふに数すう時間じかんにわたって足止あしどめされました。

米べい国防こくぼう総省そうしょう高官こうかん「ロシアがマリウポリ掌握しょうあくしたとは考かんがえていない」

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうの高官こうかんは28日にちウクライナ東部とうぶでのロシア軍ぐんの地上ちじょう部隊ぶたいの動うごきについて「むらがありながらも、徐々じょじょに前進ぜんしんしていると分析ぶんせきしている」と述のべました。

この高官こうかんによりますと、ロシア軍ぐんの部隊ぶたいは、東部とうぶハルキウ州しゅうのイジュームから南みなみに向むけてやや前進ぜんしんしたものの、ウクライナ側がわの抵抗ていこうが続つづいているということです。

また、ロシア軍ぐんが作戦さくせんに必要ひつような物資ぶっしを維持いじするのに依然いぜんとして課題かだいを抱かかえていると指摘してきし、地上ちじょう部隊ぶたいの移動いどうが制限せいげんされているという見方みかたを明あきらかにしました。

ロシア軍ぐんが、当初とうしょ、首都しゅとキーウに向むけた侵攻しんこうで直面ちょくめんしたような物資ぶっしの不足ふそくに陥おちいらないよう警戒けいかいしているとしたうえで、前線ぜんせんの部隊ぶたいへの補給ほきゅうルートを維持いじするため、1日にちに数すうキロ程度ていどしか前進ぜんしんできないと指摘してきしています。

さらに、ウクライナ東部とうぶでの攻防こうぼうは、ロシア側がわとウクライナ側がわ、双方そうほうとも一進一退いっしんいったいの状況じょうきょうが続つづいているとしています。

一方いっぽう、この高官こうかんは、東部とうぶの要衝ようしょう、マリウポリの周辺しゅうへんに展開てんかいしていたロシア軍ぐんの地上ちじょう部隊ぶたいがこの場所ばしょを離はなれ、ザポリージャ州しゅうがある北西ほくせい方向ほうこうに移動いどうし始はじめているのを確認かくにんしたと明あきらかにしました。

マリウポリから移動いどうしている部隊ぶたいの具体ぐたい的てきな規模きぼはわからないとしながらも「かなりの部隊ぶたいが離はなれ始はじめている」としています。

ただ、この高官こうかんは、ロシア軍ぐんが今いまもマリウポリに対にたいして空爆くうばくやミサイル攻撃こうげきを続つづけていると指摘してきし「ロシアがマリウポリを掌握しょうあくしたとは考かんがえていない」と述のべました。

一方いっぽう、この高官こうかんによりますと、ロシア軍ぐんは引き続ひきつづき地上ちじょう部隊ぶたいの投入とうにゅうを続つづけていて、ウクライナ国内こくないでは1週間しゅうかん前まえと比くらべて7つ多おおい92の部隊ぶたいが展開てんかいしているのが確認かくにんされたということです。

アメリカ国防こくぼう総省そうしょうはこれまでに、ロシア軍ぐんの1つの部隊ぶたいが800人にんから1000人にんの兵士へいしで構成こうせいされていると説明せつめいしていて、この1週間しゅうかんで合あわせておよそ5600人にんから7000人にんが投入とうにゅうされた計算けいさんになります。

さらに、ウクライナ国外こくがいでは、今いまも20余あまりの部隊ぶたいが戦闘せんとうに投入とうにゅうされず、再さい編成へんせいが行おこなわれていると指摘してきしました。

またこの高官こうかんは、アメリカが供与きょうよした移動いどう式しきレーダーシステムと兵士へいしを輸送ゆそうする装甲車そうこうしゃに関にかんするウクライナ軍ぐんへの訓練くんれんを、ウクライナ国外こくがいで行おこなっていることを新あらたに明あきらかにしました。

“住民じゅうみん投票とうひょう 5月つき14日にちと15日にちか” ロシア側がわの苦戦くせんで遅おくれる可能かのう性せいも

ウクライナ東部とうぶにあるドネツク州しゅうとルハンシク州しゅうで一部いちぶ地域ちいきを事実じじつ上じょう支配しはいする親しんロシア派はの武装ぶそう勢力せいりょくが一方いっぽう的てきに実施じっしする意向いこうを示しめしているロシアへの編入へんにゅうの賛否さんぴを問とう住民じゅうみん投票とうひょうについて、ロシアの独立どくりつ系けいネットメディアの「メドゥーザ」は27日にち、ロシア大統領だいとうりょう府ふに近ちかい複数ふくすうの情報じょうほう筋すじの話はなしとして5月つき14日にちと15日にちに行おこなわれる可能かのう性せいがあると伝つたえました。またロシア側がわが掌握しょうあくしたと主張しゅちょうする南部なんぶヘルソンでも、同おなじ日ひにウクライナからの独立どくりつの賛否さんぴを問とう住民じゅうみん投票とうひょうが準備じゅんびされているとしています。
住民じゅうみん投票とうひょうは当初とうしょ4月つき下旬げじゅんに予定よていされていたものの、軍事ぐんじ作戦さくせんでのロシア側がわの苦戦くせんにより数すう回かい延期えんきされ、同おなじ理由りゆうで今後こんごもさらに遅おくれる可能かのう性せいがあると指摘してきしています。
「メドゥーザ」はヘルソンについて住民じゅうみん投票とうひょうのあとに一方いっぽう的てきに独立どくりつを宣言せんげんさせたあと、将来しょうらい的てきにはロシアが併合へいごうに向むけて動うごく可能かのう性せいもあるとしています。
「メドゥーザ」は情報じょうほう筋すじの話はなしとして、これらの地域ちいきの併合へいごうは「プーチン大統領だいとうりょうの個人こじん的てきな願望がんぼうだ」としていて、プーチン大統領だいとうりょうがこうした地域ちいきのロシアへの併合へいごうに強つよい執着しゅうちゃく心しんを持もって臨のぞんでいるという見方みかたを示しめしています。
ウクライナでは南部なんぶのクリミアでも8年ねん前まえ、ロシアによる軍事ぐんじ力りょくを背景はいけいに一方いっぽう的てきに住民じゅうみん投票とうひょうが行おこなわれ、プーチン大統領だいとうりょうはその結果けっかを根拠こんきょに併合へいごうの正当せいとう性せいを主張しゅちょうしています。今回こんかいも住民じゅうみん投票とうひょうを名目めいもくにしてロシアの支配しはいの既成きせい事実じじつ化かを強つよめようとしているとみられますが、実際じっさいに投票とうひょうが行おこなわれる時期じきは戦況せんきょうに左右さゆうされるという見方みかたが出でています。

ドイツ議会ぎかい 大型おおがた兵器へいきの供与きょうよなど求もとめる動議どうぎを可決かけつ

ドイツの連邦れんぽう議会ぎかいは28日にち、政府せいふに対にたいしてウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんとして大型おおがた兵器へいきの供与きょうよなどを求もとめる動議どうぎを賛成さんせい多数たすうで可決かけつしました。
ウクライナで市民しみんへの深刻しんこくな被害ひがいが次々つぎつぎと明あきらかになる中なか、ドイツでは与野党よやとうの一部いちぶ議員ぎいんから戦車せんしゃなどの強力きょうりょくな兵器へいきを送おくるべきだとの声こえが上あがっています。今回こんかい、与党よとうと一部いちぶの野党やとうが共同きょうどうで提出ていしゅつした動議どうぎでは具体ぐたい的てきな兵器へいきには言及げんきゅうしていませんが戦車せんしゃなどを想定そうていしているとみられ、過半数かはんすうを大おおきく上回うわまわる586人にんが賛成さんせいしました。
ドイツは今月こんげつ26日にちにアメリカの主導しゅどうで行おこなわれたウクライナへの軍事ぐんじ支援しえんなどを協議きょうぎする会合かいごうで新あらたに自じ走はし式しきの対空たいくう砲ほうの供与きょうよを発表はっぴょうするなど、軍事ぐんじ侵攻しんこうの前まえは慎重しんちょうだった兵器へいきの供与きょうよを進すすめています。
一方いっぽうで第だい2次じ世界せかい大戦たいせんの反省はんせいから平和へいわ主義しゅぎを重おもんじてきたドイツでは武器ぶきの供与きょうよに慎重しんちょうな意見いけんもあり、ショルツ首相しゅしょうが実際じっさいに戦車せんしゃなどの供与きょうよに踏み切ふみきるかは不透明ふとうめいです。
また今回こんかいの動議どうぎはロシア寄よりの態度たいどを示しめす中国ちゅうごくが▽西側にしがわ諸国しょこくのロシアへの制裁せいさいの効果こうかを弱よわめる行為こういや▽ロシアへの武器ぶきの供与きょうよを行おこなった場合ばあいは制裁せいさいを科かすことなど、政府せいふに断固だんことした対応たいおうを示しめすよう求もとめています。

避難ひなん者しゃの生活せいかつ基盤きばんの確立かくりつへセミナー開催かいさい ポーランドの大学だいがく

ロシアの軍事ぐんじ侵攻しんこうから2か月かげつがすぎ、ポーランドではウクライナから避難ひなんしてきた人ひとたちの避難ひなん生活せいかつが長期ちょうき化かしています。生活せいかつ基盤きばんの確立かくりつが課題かだいとなる中なか、ポーランド南東なんとう部ぶのジェシュフの大学だいがくでは避難ひなん者しゃを対象たいしょうとした就職しゅうしょく支援しえんのためのセミナーが開ひらかれています。
この日ひは大学だいがくの担当たんとう者しゃがポーランド語ごでの履歴りれき書しょの書き方かきかたについてウクライナ語ごの通訳つうやくを交まじえて解説かいせつしていました。
また銀行ぎんこうの担当たんとう者しゃが出張しゅっちょうして質問しつもんに応おうじるコーナーでは口座こうざ開設かいせつの申込もうしこみ書しょの書き方かきかたを教おしえたり、手数料てすうりょうが無料むりょうになる避難ひなん者しゃを対象たいしょうにしたサービスがあることなどを説明せつめいしたりしていました。
リビウから避難ひなんしてきた女性じょせいは「すばらしい取り組とりくみです。口座こうざ開設かいせつの申し込もうしこみや子こどもの教育きょういくに必要ひつような金銭きんせん的てきな支援しえんをどのように受うければよいか教おそわりました」と話はなしていました。
支援しえんを担当たんとうする大学だいがく職員しょくいんのミコラ・ボローニンさんは「ウクライナに戻もどる人ひとがいる一方いっぽう、多おおくの人ひとがポーランドで生活せいかつすることになると思おもわれることから、こうした支援しえんを始はじめた」と話はなしていました。

キーウ近郊きんこうに仮設かせつの市場しじょう

ロシア軍ぐんによる激はげしい攻撃こうげきを受うけた首都しゅとキーウ近郊きんこうのボロジャンカでは28日にち、町まちの中心ちゅうしん部ぶに食料しょくりょう品ひんなどを売うる仮設かせつの市場しじょうが設もうけられました。
ボロジャンカはロシア軍ぐんによる激はげしい攻撃こうげきを受うけ、至いたるところで集合しゅうごう住宅じゅうたくなどの建物たてものが破壊はかいされ、ロシア軍ぐんが撤退てったいしたあと多おおくの市民しみんが遺体いたいで見みつかりました。
電気でんきや水道すいどうなどインフラも大おおきな被害ひがいを受うけ商店しょうてんのほとんどが閉しまったままで28日にち、町まちの中心ちゅうしん部ぶには食料しょくりょう品ひんや生活せいかつ用品ようひんを売うるテントが並ならび仮設かせつの市場しじょうが設もうけられました。市場しじょうではソーセージなどの肉にく製品せいひんや魚さかなのくん製くんせい、それにめがねなども販売はんばいされ地元じもとの人ひとたちが列れつを作つくって買い求かいもとめていました。

IAEA “原発げんぱつの上空じょうくうをミサイルが横切よこぎる”と連絡れんらく受うけた

IAEA＝国際こくさい原子力げんしりょく機関きかんのグロッシ事務じむ局長きょくちょうは28日にち、声明せいめいを発表はっぴょうし、ウクライナの当局とうきょくから、南部なんぶにある南みなみウクライナ原子力げんしりょく発電はつでん所しょでミサイルが原発げんぱつの上空じょうくうを横切よこぎる映像えいぞうを監視かんしカメラが記録きろくしたと連絡れんらくを受うけたことを明あきらかにしました。今月こんげつ16日にちに撮影さつえいされたものだとしています。
声明せいめいではウクライナ側がわからの情報じょうほうを確認かくにん中ちゅうだとして、ミサイルがロシア軍ぐんのものなのかや原発げんぱつのどれくらい上空じょうくうを飛行ひこうしたのかなど詳くわしい内容ないようは明あきらかにしていません。そのうえでグロッシ事務じむ局長きょくちょうは「事実じじつだとすれば極きわめて重大じゅうだいなことだ。南みなみウクライナ原発げんぱつに深刻しんこくな損害そんがいを与あたえ、事故じこにつながったかもしれない」と懸念けねんを示しめしています。

アゾフ大隊だいたい “アゾフスターリ製鉄せいてつ所しょにある野戦やせん病院びょういん” 映像えいぞう公開こうかい

東部とうぶの要衝ようしょうマリウポリで戦闘せんとうを続つづけるウクライナの「アゾフ大隊だいたい」は28日にち、拠点きょてんとしているアゾフスターリ製鉄せいてつ所しょにある野戦やせん病院びょういんだとする映像えいぞうを公開こうかいしました。
映像えいぞうでは薄暗うすぐらい部屋へやに多おおくの人ひとたちがひしめき合ひしめきあっていて、震ふるえる手てでペットボトルを持もつ男性だんせいや、赤あかや黄色きいろのライトが照てらされる中なかでけがをした人ひとの様子ようすを確認かくにんする女性じょせいの姿すがたなどが撮影さつえいされています。
アゾフ大隊だいたいはSNSで映像えいぞうとともにコメントを投稿とうこうし「ロシア軍ぐんはアゾフスターリ製鉄せいてつ所内しょないにある野戦やせん病院びょういんに一いち晩ばん中ちゅう、爆弾ばくだんを大量たいりょうに投下とうかし、すでにけがをしていた兵士へいしが死亡しぼうしたり、新あらたなけが人けがにんが出でたりした。攻撃こうげきによって一部いちぶの部屋へやは壊こわれ、特とくに手術しゅじゅつ室しつは以前いぜんのようには使つかえなくなっている。けが人けがにんや病人びょうにんは民間みんかん人じんか兵士へいしかにかかわらず保護ほごされなければならない」として、深刻しんこくな状況じょうきょうを伝つたえるとともに人権じんけんを守まもるための対応たいおうをとるよう国際こくさい機関きかんに求もとめました。

ウクライナ 少すくなくとも2829人にんの市民しみん死亡しぼう うち205人にんは子こども

国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょはロシアによる軍事ぐんじ侵攻しんこうが始はじまったことし2月つき24日にちから4月つき27日にちまでに、ウクライナで少すくなくとも2829人にんの市民しみんが死亡しぼうしたと発表はっぴょうしました。このうち205人にんは子こどもだとしています。
地域ちいき別べつでみると、キーウ州しゅうや東部とうぶのハルキウ州しゅう、北部ほくぶのチェルニヒウ州しゅう、南部なんぶのヘルソン州しゅうなどで1475人にん、東部とうぶのドネツク州しゅうとルハンシク州しゅうで1354人にんの死亡しぼうが確認かくにんされているということです。またけがをした市民しみんは3180人にんにのぼるとしています。
一方いっぽう、国連こくれん人権じんけん高等こうとう弁務べんむ官かん事務所じむしょは、東部とうぶのマリウポリなど激はげしい攻撃こうげきを受うけている地域ちいきでの死傷ししょう者しゃの数かずについては集計しゅうけいが遅おくれていたり、確認かくにんがまだ取とれていなかったりして統計とうけいには含ふくまれておらず、実際じっさいの死傷ししょう者しゃの数かずはこれを大おおきく上回うわまわるとの見方みかたを示しめしています。

ソース：NHK ニュース