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【動画】“一人でも見つけたい” 捜索あたる地元漁業者は 知床
2022-05-01 02:40:43

先月23日、北海道の知床半島の沖合で乗客・乗員26人を乗せた観光船が沈没した事故。
地元の漁業者は、「できる限りのことはしたい。一人でも見つけてあげたい」と行方不明者の捜索に参加しています。
(動画は3分2秒です。データ放送ではご覧になれません)。
地元の漁業者は、「できる限りのことはしたい。一人でも見つけてあげたい」と行方不明者の捜索に参加しています。
(動画は3分2秒です。データ放送ではご覧になれません)。
斜里町で45年間漁業を営んでいる古坂彰彦さん(63)です。
地元の漁業者などで組織する捜索チームで現場の指揮にあたっています。
「漁師やっている限り海の事故って知ってるから余計ね、一人でも助けてあげたい。ましてや自分たちの海で事故が起きたわけだから、やっぱり助けてあげたいみんな同じ思いでやってます」

古坂さんは事故の翌日から捜索に参加しています。
大きい船では難しい海岸線沿いの捜索にあたってきた古坂さんは、これまでに救命用具や、靴などを見つけました。
大きい船では難しい海岸線沿いの捜索にあたってきた古坂さんは、これまでに救命用具や、靴などを見つけました。

乗客のものと思われるリュックの中を見たときはことばが出なかったといいます。
「子どものおやつだったり、ゲームだったり、塗り絵だとか入ってました。それ見てみんなうっと絶句してましたね。漁師もみんな子どもたちいるんで、本当につらかったですよね」
「子どものおやつだったり、ゲームだったり、塗り絵だとか入ってました。それ見てみんなうっと絶句してましたね。漁師もみんな子どもたちいるんで、本当につらかったですよね」

事故当日は救助要請が入ったものの、波が高く現場に向かうことはできませんでした。
海の怖さを知るからこそ、事故にあった乗客の思いを想像するとやりきれない気持ちになるといいます。
「あのときは白波立てての押し寄せる波ですから、横になったら横揺れは半端ないです相当な恐怖だったと思います。(あのとき)行けていたら少しでも救助できたのかなとは思うんですけど・・・・」
海の怖さを知るからこそ、事故にあった乗客の思いを想像するとやりきれない気持ちになるといいます。
「あのときは白波立てての押し寄せる波ですから、横になったら横揺れは半端ないです相当な恐怖だったと思います。(あのとき)行けていたら少しでも救助できたのかなとは思うんですけど・・・・」

事故から1週間となる4月30日は仲間の船と協力し沖合を1列になって捜索にあたりました。
午後4時前、捜索から戻ってきた古坂さん。
オレンジ色の救命胴衣と黒い靴を手にして船から下りてきました。
午後4時前、捜索から戻ってきた古坂さん。
オレンジ色の救命胴衣と黒い靴を手にして船から下りてきました。

「きょうはこれだけ見つけてきました。あとは何もなかったです」

「できる限りのことはしたい。一人でも見つけてあげたいそれだけです」
ソース:NHK ニュース