糖尿とうにょう病びょうと指摘してき後ご 医療いりょう機関きかんを受診じゅしんするか予測よそく 東大とうだいなどのグループ

特定とくてい健けん診みなどで糖尿とうにょう病びょうと指摘してきされた人ひとが実際じっさいに医療いりょう機関きかんを受診じゅしんするかどうかを、過去かこに医療いりょう機関きかんを受診じゅしんした頻度ひんどや使つかっている薬くすりの種類しゅるいなど4つの項目こうもくから事前じぜんに予測よそくできるとする研究けんきゅう結果けっかを東京とうきょう大学だいがくなどのグループが発表はっぴょうしました。

この研究けんきゅうは、東京とうきょう大学だいがく医学部いがくぶ附属ふぞく病院びょういんの山口やまぐち聡子さとこ特とく任にん准じゅん教授きょうじゅらのグループが行おこないました。

特定とくてい健けん診みなどの健康けんこう診断しんだんでは、糖尿とうにょう病びょうと指摘してきされ、医療いりょう機関きかんの受診じゅしんを勧すすめられても、実際じっさいに受診じゅしんするのは3分ぶんの1程度ていどにとどまるとされ、課題かだいとなっています。

グループは、医療いりょう統計とうけいデータベース会社かいしゃに登録とうろくされた糖尿とうにょう病びょうの診断しんだん基準きじゅんに該当がいとうする1万まん人にん余あまりを対象たいしょうに半年はんとし以内いないに受診じゅしんするかどうかに関連かんれんする特徴とくちょうがあるかを「機械きかい学習がくしゅう」と呼よばれる方法ほうほうを使つかって分析ぶんせきしました。

その結果けっか、受診じゅしんしない傾向けいこうと関連かんれんしていたのは、過去かこ1年間ねんかんに医療いりょう機関きかんを受診じゅしんした頻度ひんどが少すくないこと、血糖けっとう値ちに関かかわる「HbA1c」の値ねが低ひくいこと、それに脂質ししつ異常いじょうに関にかんする薬くすりを処方しょほうされていないこと、高こう血圧けつあつの薬くすりを処方しょほうされていないことの4つの項目こうもくだったということです。

グループによりますとこの4項目こうもくを調しらべることで、健けん診み後ごの患者かんじゃの受診じゅしん行動こうどうを一定いってい程度ていど、予測よそくできるということで山口やまぐち特とく任にん准じゅん教授きょうじゅは「少すくない項目こうもくだけで予測よそくできるので効率こうりつよく医療いりょう機関きかんにつなげる仕組しくみを作つくることに役立やくだつと考かんがえている」と話はなしています。

ソース：NHK ニュース