台風6号 沖縄県内 約21万戸で停電(2日8時)県内戸数の3割超
2023-08-01 23:46:28

【停電】沖縄県内 2日8時
沖縄電力によりますと、台風6号の影響で沖縄県内では、2日午前8時の時点で県内すべての戸数のおよそ34%にあたる21万3870戸で停電しています。
【被害】沖縄 強風で車庫が倒壊か 男性死亡
1日午後10時15分ごろ、沖縄県大宜味村の住宅でこの家に住む90歳の男性が倒壊した車庫の下敷きになりました。男性は駆けつけた消防が救助し病院に搬送されましたが、およそ2時間後に死亡しました。警察は台風の強風で車庫が倒壊した可能性があるとみて、詳しい原因を調べています。
また、消防によりますと、1日午後4時すぎ、那覇市安里3丁目で「ビルのレンガが風で落ちそうだ」と通報がありました。午後4時半すぎにNHKが撮影した映像では、6階建てのビルの3階部分の外壁が一部剥がれて歩道に落ちているのが確認できました。消防によりますとこれまでのところけが人の情報はないということです。
このほか、消防などによりますと、1日午後1時前、沖縄県嘉手納町嘉手納で90代の女性が風にあおられて転倒し、左足に軽いけがをしたということです。
1日午後8時前、沖縄県西原町の住宅で50代の男性が台風対策のためトタンを固定しようとしていたところ、トタンで右腕を切り軽いけがをしたということです。
1日午後8時ごろ、沖縄県南風原町で60代の男性が職場を出て車に乗り込もうとしたところ、強風にあおられて転倒し右目に軽いけがをしたということです。
1日午後8時半すぎ、沖縄県名護市東江で29歳と19歳の女性が強風にあおられて転倒し、足や頭などにけがをしたということです。2人は病院に搬送されましたが、いずれも命に別状はないということです。
【農作物の影響】鹿児島県 特産のマンゴー出荷できず
鹿児島県徳之島では、台風の接近に伴って船が欠航している影響で、最盛期を迎えた特産のマンゴーが出荷できず、生産者はマンゴーを冷蔵施設に持ち込んで一時的に保管する対応をとっています。
鹿児島県徳之島町はマンゴーの栽培面積がおよそ3ヘクタールと生産が盛んな地域で、今は収穫の最盛期を迎えています。
しかし、台風6号の接近にともなって、船が欠航しているため、収穫したあと、すでに箱詰めされたマンゴーが、7月31日から島の外に出荷できない状態になっています。
町では、毎年、この時期、台風などの影響で船が欠航して、収穫しても出荷できなかったり成熟しすぎた一部のマンゴーを処分せざるをえないこともあったりしたことから、およそ1000万円をかけて冷蔵して保管できる施設を去年整備しました。
施設の利用は7月31日から受け付けていて、1日も生産者が箱詰めされた収穫したばかりのマンゴーを持ち込んでいました。
徳之島町農林水産課の常山慎平さんは「廃棄や処分をせずに生産者から消費者に届くためのお手伝いができればと思うのでこの施設を利用してもらいたい」と話しています。
【対策や備えの動き】
沖縄県宮古島の北側に位置する池間島の飲食店では、朝から入り口や窓を板で防ぐなど台風に備えて対策を進めていました。
宮古島から池間大橋を渡ってすぐ近くにある池間島の飲食店は、営業を始めてから27年がたちますが、オーナーによりますと20年ほど前の台風では店のガラスが割れ、風や海水が店内に入り込み、レジや冷蔵庫が故障したということです。
こうした経験に加え、気象台が暴風に警戒するよう呼びかけていることから、店では、1日朝から店の前に置いている看板やシーサーの置物を店内に移したほか、入り口や窓が壊れることがないよう木の板で塞ぐなど作業を急いでいました。
長嶺栄子オーナーは「40メートル以上の風が吹くと怖いですし、波と風向きが心配です。ここは海も近くて、風が吹くと砂がドアの隙間に入り、以前被害もあったので、窓がしっかり閉まっていることを確認します」と話していました。