ウクライナ　侵攻しんこうで出生率約しゅっしょうりつやく3割低下わりていか　5万人手足損失まんにんてあしそんしつか

　ロシアによる侵攻後しんこうご、ウクライナの出生率しゅっしょうりつが大幅おおはばに低下ていかしていることが分わかりました。また、戦闘せんとうなどで手足てあしを失うしなった人ひとは5万人まんにんに及およぶとみられています。

　ウクライナの統計機関とうけいきかんによりますと、今年上半期ことしかみはんきにウクライナで生うまれた子こどもの数かずは9万まん6755人にんでした。

　侵攻前しんこうまえの2021年ねんの同おなじ時期じきは13万まん5079人にんで、28％減少げんしょうしています。

　1991年ねんにロシアから独立どくりつして以来いらい、最大さいだいの減少幅げんしょうはばで、統計機関とうけいきかんは「ウクライナの新生児しんせいじの数かずは最大さいだいの危機ききを迎むかえている」と指摘してきしています。

　一方いっぽう、ウォール・ストリート・ジャーナルによりますと、戦闘せんとうなどにより手足てあしを失うしなったウクライナ人じんの数かずが2万人まんにんから5万人まんにんに上のぼることが分ぶんかりました。

　4年続ねんつづいた第だい1次世界大戦じせかいたいせんではおよそ11万人まんにんが手足てあしの切断手術せつだんしゅじゅつを受うけましたが、それに迫せまる数かずとなっています。

　切断せつだんに至いたるけがの理由りゆうは、侵攻当初しんこうとうしょは砲撃ほうげきやロケット攻撃こうげきによるものでしたが、今いまは地雷じらいが主おもな原因げんいんとなっています。

　ウォール・ストリート・ジャーナルは切断手術後せつだんしゅじゅつご、登録とうろくされるまで時間じかんがかかるため、実際じっさいの人数にんずうはさらに多おおい可能性かのうせいがあると指摘してきしています。

ソース：NHK ニュース