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イスラエル首相 政権失うか 野党連立政権 発足の可能性高まる
2021-05-31 00:15:45

ことし3月の総選挙以降、連立協議が続いていたイスラエルで、野党の右派政党が最大野党との連立に向けて協議を進めると発表し、野党中心の連立政権が発足する可能性が高くなりました。この枠組みでの連立で合意すれば、ネタニヤフ首相は2009年以来維持してきた政権を失うことになります。
与野党の勢力がきっ抗し選挙が繰り返されてきたイスラエルでは、ことし3月、2年間で4度目となる異例の総選挙が行われました。
第1党となった右派政党リクードのネタニヤフ首相が連立協議を進めたものの期限内に組閣できず、現在は中道派の最大野党「イェシュアティド」のラピド党首が組閣を担っています。
こうした中、強硬右派の野党「ヤミナ」のベネット党首は30日記者会見し、イェシュアティドとの連立に向けて協議を進めると発表しました。
ほかの野党がすでに連立で合意していることなどから、さらにヤミナが合流することでイェシュアティドを中心とした連立政権が発足する可能性が高くなりました。
組閣の期限である6月2日までにこの枠組みでの連立で合意すれば、ネタニヤフ首相は2009年以来維持してきた政権を失うことになります。
ネタニヤフ首相は「100年に一度の詐欺だ」と述べ、ヤミナのベネット党首を激しく批判していて、連立交渉の切り崩しを図る姿勢を鮮明にしています。
ソース:NHK ニュース