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静岡 観光バス横転事故 運転手 現場に立ち会いで調べ
2022-10-27 03:12:18

静岡県の富士山の5合目から下る道路で観光バスが横転し、乗客と乗員が死傷した事故で、警察は27日、逮捕した運転手を現場に立ち会わせて当時の詳しい状況を調べました。
今月13日、静岡県小山町の富士山の5合目から下る県道で、日帰りツアーの乗客と乗員、36人が乗った観光バスが横転し、乗客の74歳の女性が死亡し、26人が重軽傷を負いました。
この事故で、警察はバスの運転手の野口祐太容疑者(26)を逮捕し、過失運転致死の疑いで捜査を進めていて、27日午前、現場の県道で本人の立ち会いのもと事故当時の状況を調べました。
警察官たちは路面に残されたタイヤのあとなどを見ながら、運転手に当時のハンドル操作について確認していました。
警察などが押収した車体を検証した結果、ブレーキの部品には摩擦の熱で生じたとみられる焼けたあとが確認され、警察によりますと運転手はこれまでの調べに対し「ブレーキがきかなくなった」と供述しているということです。
また捜査関係者によりますと、事故直後のバスのギアは、エンジンブレーキや補助ブレーキがきかないニュートラルの状態になっていたということです。
警察は急な下り坂でフットブレーキを使いすぎる操作ミスが原因で、ブレーキがきかなくなる「フェード現象」が起きたうえ、走行中に低速のギアに入れようとしてもうまくいかず、ニュートラルの状態になった可能性があるとみて、当時の状況をさらに詳しく調べています。
ソース:NHK ニュース