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ブラジル大統領選挙の決選投票 全土で始まる
2022-10-30 13:17:33

南米のブラジルで30日、4年に1度の大統領選挙の決選投票が始まりました。直前の世論調査によりますと、第1回の投票でトップに立った左派のルーラ元大統領を、右派のボルソナロ大統領が追い上げて接戦となっています。
ブラジル大統領選挙の決選投票は日本時間の30日夜から全土で投票が始まり、最大都市サンパウロの中心部の投票所にも有権者が次々に訪れて1票を投じています。
第1回の投票で最多の得票を集めたルーラ氏は、2003年から2期8年にわたって左派政権を率い、貧困層を中心に支持を集めています。
一方、1回目の投票で2位だった右派のボルソナロ大統領は、燃料価格の引き下げなどの経済対策を相次いで打ち出し、富裕層やキリスト教の価値観を重んじる保守派の支持を集めています。
直前の世論調査によりますと、ボルソナロ氏がルーラ氏を4ポイント差まで追い上げていて、地元メディアは決選投票は接戦になる見通しだと伝えています。
30歳の女性は「民主主義、そして私たちの求める社会のためルーラ氏に投票しました。ボルソナロ大統領になって社会の状況が悪化し、暴力も目にします」と話していました。
一方、45歳の男性は「ボルソナロ大統領の政策をすべて支持する。盗みを行いうそをつくルーラ氏は刑務所にとどまるべきだ」と話していました。
投票は日本時間31日午前5時に締め切られて即日開票される予定で、午前中にも大勢が判明する見通しです。
ソース:NHK ニュース