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渋谷の街 警備会社から見る“危険”は
2022-10-31 13:03:31

ハロウィーンなどさまざまなイベントのたびに激しい混雑が起きる東京の渋谷駅周辺には、どのような危険が潜んでいるのか。
東京オリンピック・パラリンピックの選手村やラグビーワールドカップの会場などで雑踏警備にあたってきた、渋谷区の警備会社「SGS」の加藤暢之事業計画本部長とともに、渋谷の街を歩きながら話を聞きました。
東京オリンピック・パラリンピックの選手村やラグビーワールドカップの会場などで雑踏警備にあたってきた、渋谷区の警備会社「SGS」の加藤暢之事業計画本部長とともに、渋谷の街を歩きながら話を聞きました。
渋谷駅前のスクランブル交差点

加藤さんはまず、渋谷駅前のスクランブル交差点について「公の場所なので、テーマパークのように強制力をもって整理をして歩行者を進ませるのが難しく、ある程度、歩行者の自主性に任せているという点で、警備の面では難しいところがある」と指摘しました。
センター街
また、センター街については、広い通りと狭い通りが交錯している場所に特に気をつけるべきだとして「一方が滞留していた場合には、もう一方から人が出てこられなくなるので、その状態でどんどん人が来ると、韓国の事故と同じようにどちら側にも動けなくなり、その結果、事故につながりかねない」と指摘しました。
スペイン坂

さらに、井の頭通りからファッションビルに抜ける道幅の狭い坂道、通称「スペイン坂」については「坂道では、上から力をかけられた際に一気に倒れて折り重なってしまうおそれがあるうえ、この坂は降りてきたあとに曲がり角になっているので、大きな力がかかりやすく、特に注意が必要だ」と指摘しました。
最後に加藤さんは韓国での事故について「日本でも過去に同じような大きな事故があったので、韓国の事故を対岸の火事とせず、いつでも起こりうることだということを意識しながら、イベントを楽しんでほしい。警備会社としても、今までのやり方でいいのかということを含めてもう一度検証し、今後の警備の在り方を考えていきたい」と話していました。
ソース:NHK ニュース