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皆既かいき月食げっしょく×天王星てんおうせいしょく 時間じかんは?方角ほうがくは?今夜こんや442ねんぶりの天体てんたいショー

2022-11-07 15:03:28

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皆既かいき月食げっしょく」が8にちよる天気てんきがよければ全国ぜんこく各地かくちられます。

今回こんかい天王星てんおうせいしょく」も同時どうじられ、このような現象げんしょう日本にっぽんられるのは442ねんぶりのこと。

つぎ日本にっぽんられるのは322ねん予想よそうされ、きわめてめずらしい天体てんたいショーとしても注目ちゅうもくされています。

文中ぶんちゅうに【各地かくち天王星てんおうせいしょく観測かんそく時刻じこく予報よほう】もまとめました)

皆既かいき月食げっしょくは8にち午後ごご69ふんごろから

皆既かいき月食げっしょくは、つき地球ちきゅうかげ徐々じょじょおおわれていき、太陽たいよう地球ちきゅうつき一直線いっちょくせんならび、つき全体ぜんたい地球ちきゅうかげ完全かんぜんおおわれます。
完全かんぜんおおわれた状態じょうたいを「皆既食かいきしょく」とび、その間そのかんつきえなくなるのではなく、太陽光たいようこう一部いちぶあかひかり地球ちきゅう大気たいきでわずかに屈折くっせつしてつきらし、赤黒あかぐろいろえるのが特徴とくちょうです。

国立こくりつ天文台てんもんだいによりますと、今回こんかい皆既かいき月食げっしょく全国ぜんこくどこでも8にち午後ごご69ふんごろからつきはじめ、716ふんから842ぶんかん、「皆既食かいきしょく」の状態じょうたいとなり、部分ぶぶんてきけた状態じょうたいて、949ふんごろあかるい満月まんげつもどということです。

天王星てんおうせいしょく同時どうじ 観察かんさつには望遠鏡ぼうえんきょう

また今回こんかい皆既かいき月食げっしょくでは小笠原おがさわら諸島しょとうのぞほとんどの地域ちいき太陽たいようけいの7番目ばんめ惑星わくせい天王星てんおうせいつきうし入り込はいりこ天王星てんおうせいしょく同時どうじられます。

国立こくりつ天文台てんもんだいによりますと、日本にっぽん皆既食かいきしょくちゅうに、天王星てんおうせいしょくのような惑星わくせいしょくられるのは、戦国せんごく武将ぶしょう織田おだ信長のぶなが活躍かつやくした安土あづち桃山ももやま時代じだいの1580ねん以来いらい、じつに442ねんぶりです。

こちら時刻じこくかた地域ちいきによってことなり、西日本にしにほんから東京とうきょう周辺しゅうへんにかけては皆既食かいきしょく最中さいちゅう北海道ほっかいどう東北とうほく地方ちほうでは皆既食かいきしょくわったあとの部分ぶぶんてきけた状態じょうたいのときに天王星てんおうせいつきうしはい見込みこです。

天王星てんおうせい肉眼にくがんえるギリギリのあかるさですが、皆既かいき月食げっしょくつきくらえるため、望遠鏡ぼうえんきょうなど使つかえばよく観察かんさつできるということです。

天王星てんおうせいしょく 各地かくち予報よほう時刻じこく

天王星てんおうせいしょくについて、各地かくち予報よほう時刻じこく以下いかのとおりです。

札幌さっぽろ
潜入せんにゅう開始かいし 午後ごご849ふん出現しゅつげん開始かいし 午後ごご947ふん

仙台せんだい
潜入せんにゅう開始かいし 午後ごご844ふん出現しゅつげん開始かいし 午後ごご932ふん

東京とうきょう
潜入せんにゅう開始かいし 午後ごご841ふん出現しゅつげん開始かいし 午後ごご922ふん

京都きょうと
潜入せんにゅう開始かいし 午後ごご832ふん出現しゅつげん開始かいし 午後ごご921ふん

福岡ふくおか
潜入せんにゅう開始かいし 午後ごご822ふん出現しゅつげん開始かいし 午後ごご917ふん

那覇なは
潜入せんにゅう開始かいし 午後ごご813ふん出現しゅつげん開始かいし 午後ごご854ふん

織田おだ信長のぶながた?文書ぶんしょ月食げっしょく記録きろく

国立こくりつ天文台てんもんだいによりますと、前回ぜんかい日本にっぽん皆既食かいきしょく惑星わくせいしょく同時どうじられたのは、現在げんざい計算けいさんによるといまから442ねんまえ織田おだ信長のぶなが活躍かつやくした安土あづち桃山ももやま時代じだい天正てんしょう8ねん6つき15にちで、皆既食かいきしょく土星どせいしょく同時どうじられたということです。
歴史れきし天文学てんもんがく研究けんきゅうしている国立こくりつ天文台てんもんだい特別とくべつ客員きゃくいん研究けんきゅういん谷川たにがわ清隆きよたかさん共同きょうどう研究けんきゅうしゃ相馬そうまたかしさんによりますと計算けいさん結果けっか一致いっちする時間じかんたい月食げっしょくきたことをしめ記録きろく文書ぶんしょのこされているということです。

徳川とくがわ家康いえやす家臣かしんまつ平家ひらかただししるした「いえちゅう日記にっき」には、天正てんしょう8ねん6つき15にち

つきしよく(げっしょく)いぬ(いぬい)のとき かいけん」とめる記述きじゅつあるということです。
谷川たにがわさんは『かいけん』の意味いみからないとしながらも『いぬい』とは午後ごご7から11時刻じこくし、計算けいさんからは天正てんしょう8ねん6つき15にち皆既食かいきしょく午後ごご732ふんごろにはじまり、午後ごご844ふんごろにわったとみられ「月食げっしょく」の記述きじゅつある時刻じこく一致いっちするということです。
谷川たにがわさんは「当時とうじ夜空よぞらはいまよりもくらく、土星どせい肉眼にくがんえるほしなので皆既かいき月食げっしょく土星どせいしょく日本にっぽん各地かくちられたはずだ。めずらしい現象げんしょうなので織田おだ信長のぶなが豊臣とよとみ秀吉ひでよしなどだたる戦国せんごく大名だいみょうたちもおどろいたのではないか」とはなしていました。
ソース:NHK ニュース