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五輪ごりん組織そしきもと理事りじ 4かい起訴きそ 賄賂わいろ総額そうがく2おくえん捜査そうさ区切くぎ

2022-11-09 08:22:52

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東京とうきょうオリンピック・パラリンピックをめぐる汚職おしょく事件じけんで、東京とうきょう地検ちけん特捜とくそうは、組織そしき委員いいんかいもと理事りじがスポンサーの契約けいやく業務ぎょうむ請け負うけおった広告こうこく大手おおてADKホールディングスがわ大会たいかいマスコットのぬいぐるみを販売はんばいした都内とない会社かいしゃ便宜べんぎはかり、総額そうがく5400まんえん賄賂わいろ受け取うけとったなどとして受託じゅたく収賄しゅうわいつみつい起訴きそしました。

もと理事りじ起訴きそされるのは4かいで、賄賂わいろ総額そうがくが2おくえんちかのぼとされる一連いちれん事件じけん捜査そうさおおきな区切くぎむかえました。
受託じゅたく収賄しゅうわいつみつい起訴きそされたのは大会たいかい組織そしき委員いいんかいもと理事りじ高橋たかはし治之はるゆき被告ひこく(78)で、もと理事りじ知人ちじん東京とうきょう千代田ちよだのコンサルタント会社かいしゃもと代表だいひょう松井まついゆずる被告ひこく(75)が共犯きょうはんとして収賄しゅうわいつみ在宅ざいたく起訴きそされました。

またいずれ贈賄ぞうわいつみ
東京とうきょうみなと本社ほんしゃある広告こうこく大手おおてADKホールディングスのぜん社長しゃちょう植野うえの伸一しんいち被告ひこく(68)と
もと事業じぎょう統括とうかつ部長ぶちょう久松ひさまつ茂治しげはる被告ひこく(63)、
もと事業じぎょう統括とうかつ部長ぶちょう補佐ほさ多田ただ俊明としあき被告ひこく(60)の3にん起訴きそされ、
東京とうきょう千代田ちよだにあるぬいぐるみの製造せいぞう販売はんばい会社かいしゃサン・アローのぜん代表だいひょう関口せきぐち芳弘よしひろ被告ひこく(74)と
代表だいひょう関口せきぐちふとし被告ひこく(50)が贈賄ぞうわいつみ在宅ざいたく起訴きそされました。

東京とうきょう地検ちけん特捜とくそうによりますと、高橋たかはしもと理事りじ植野うえのぜん社長しゃちょうらから依頼いらいけ、ADKのグループ会社かいしゃがスポンサーの契約けいやく交渉こうしょう支援しえんする業務ぎょうむなど請け負うけおえるよう便宜べんぎはかった謝礼しゃれいなどとして、総額そうがく4700まんえん賄賂わいろ受け取うけとったほか関口せきぐちぜん代表だいひょうらの依頼いらいけ、ライセンス契約けいやくをめぐってサン・アローに便宜べんぎはかった謝礼しゃれいなどとして総額そうがく700まんえん賄賂わいろ受け取うけとったとして受託じゅたく収賄しゅうわいつみわれています。

賄賂わいろとされる資金しきんうちADKがわからのおよそ2000まんえんとサン・アローからのおよそ700まんえんは、いずれ高橋たかはしもと理事りじ松井まついもと代表だいひょう経営けいえいするコンサルタント会社かいしゃ口座こうざ振り込ふりこませたとみられています。

高橋たかはしもと理事りじ起訴きそされるのは、紳士しんしふく大手おおてのAOKIホールディングス、出版しゅっぱん大手おおてのKADOKAWA、それ広告こうこく会社かいしゃ大広だいこう」をめぐる事件じけんつづいて4かいで、賄賂わいろ総額そうがくおよそ1おく9800まんえんのぼとみられます。

もと理事りじへの強制きょうせい捜査そうさから3か月かげつあまつづいた東京とうきょう大会たいかいをめぐる一連いちれん捜査そうさ今回こんかい起訴きそおおきな区切くぎむかえました。

関係かんけいしゃによりますと、植野うえのぜん社長しゃちょう起訴きそされた内容ないよう否定ひていし、高橋たかはしもと理事りじいずれ事件じけんについても不正ふせい否定ひていしているということです。

スポーツちょう だい規模きぼ大会たいかいでの運営うんえい組織そしき指針ししん策定さくてい再発さいはつ防止ぼうしはか

今回こんかい事件じけんけてスポーツちょうはJOC=日本にっぽんオリンピック委員いいんかいなどとともに、だい規模きぼなスポーツ大会たいかいでの運営うんえい組織そしき在り方ありかたなどをさだめた指針ししん策定さくていし、再発さいはつ防止ぼうしにつなげたいとしています。

東京とうきょうオリンピック・パラリンピックでは、7800おくえんえる多額たがく公費こうひ投入とうにゅうされ、大会たいかい組織そしき委員いいんかい理事りじ職員しょくいんは「みなし公務員こうむいん」としてたか公共こうきょうせいもとめられましたが、運営うんえい組織そしき透明とうめいせいはかためにガバナンスや体制たいせいどうあるべきかという規定きていはありませんでした。

先月せんげつひらかれたJOCなどスポーツ統括とうかつ団体だんたいトップによるスポーツちょうの「円卓えんたく会議かいぎ」では、今回こんかい事件じけんけてスポーツかいきびしいけられていることをおも受け止うけとめ、今後こんご大会たいかいでは透明とうめいせい公正こうせいせい確保かくほしていくための取り組とりく一層いっそうすすめる必要ひつようあるという声明せいめいされました。

そのうえでスポーツちょうやJOCなどは、2026ねん愛知あいちけん中心ちゅうしんおこなわれるアジア大会たいかいや、札幌さっぽろ招致しょうち目指めざしている2030ねんふゆのオリンピック・パラリンピックなどを念頭ねんとうに、こうした大会たいかい運営うんえいには自治体じちたい公益こうえき財団ざいだん法人ほうじんかかわり公的こうてき側面そくめんあるとして、大会たいかい運営うんえい組織そしき在り方ありかたなどをさだめた指針ししんあら策定さくていすることにしています。

指針ししん策定さくていけてスポーツ関連かんれん団体だんたいほか弁護士べんごし公認こうにん会計かいけいなどメンバーくわえた会議かいぎ今月こんげつ中旬ちゅうじゅんにもげる予定よていです。

このなかでは競技きょうぎ団体だんたいまもべき規範きはんさだめた「スポーツ団体だんたいガバナンスコード」の内容ないようだい規模きぼ大会たいかい組織そしき委員いいんかいにも適用てきようするかどうかや、情報じょうほう公開こうかい外部がいぶ監査かんさ在り方ありかたそれ利益りえき相反そうはん考え方かんがえかた明確めいかくなどについて、海外かいがい事例じれい参考さんこうにしながら議論ぎろんされる見通みとおです。

スポーツちょうは「公的こうてき側面そくめんある大会たいかい運営うんえい組織そしきについては、あるべき姿すがた検討けんとうしていかなければならない」として大会たいかい運営うんえい透明とうめいせいたかめ、事件じけん再発さいはつ防止ぼうしはかことで信頼しんらい回復かいふくにつなげたいかんがです。
ソース:NHK ニュース