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【随時更新】ロシア ウクライナに軍事侵攻(28日の動き)
2023-04-28 00:03:32

ロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が続いています。
ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる28日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。
(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)
ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる28日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。
(日本とウクライナ、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)
ロシアの支援を受けトルコで初建設の原発で式典 両首脳が出席

ロシアの支援を受けてトルコで初めて建設されている原子力発電所で、燃料を搬入する式典が27日行われ、両国の首脳がオンラインで出席しました。

トルコ南部のアックユ原子力発電所で行われた式典で、ロシアのプーチン大統領は「この原発は、互いに経済的な利益をもたらすとともに、両国の多面的な協力関係を確実に強化する」と述べました。
プーチン大統領としては、ウクライナへの軍事侵攻で欧米との関係が断絶する中、トルコと、エネルギーなど経済協力を通じた関係強化を進めたい考えです。
一方、エルドアン大統領は「ついに原子力を持つ国の仲間入りを果たした」と成果を誇り、2028年までに4基すべてが稼働する見込みだと強調しました。
プーチン大統領としては、ウクライナへの軍事侵攻で欧米との関係が断絶する中、トルコと、エネルギーなど経済協力を通じた関係強化を進めたい考えです。
一方、エルドアン大統領は「ついに原子力を持つ国の仲間入りを果たした」と成果を誇り、2028年までに4基すべてが稼働する見込みだと強調しました。

ウクライナ 新たな旅団を編成し訓練も本格化 反転攻勢へ準備
ウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトをめぐり、ロシア国防省は27日、空てい部隊の支援のもとで、突撃部隊が北西部や南西部の4つの区画を新たに支配したと主張しました。
一方、ウクライナ国家警備隊の幹部は27日、会見で、バフムトで徹底抗戦を続け、西部の補給ルートを確保しているとしました。
一方、ウクライナ国家警備隊の幹部は27日、会見で、バフムトで徹底抗戦を続け、西部の補給ルートを確保しているとしました。

また、ロシアに支配されている領土の奪還に向けて、新たに編成された9つの旅団では、多くの志願兵が加わり訓練も本格化しているとして、反転攻勢への準備が進んでいると強調しました。

“ロシアで反転攻勢への不安広がる”
バフムトで戦闘員を投入しているロシアの民間軍事会社ワグネルのトップは26日、再び弾薬不足に陥っているとした上で、気象条件が良くなればウクライナ側が反撃に出る可能性があると訴えました。
これについてアメリカのシンクタンク「戦争研究所」は26日「ウクライナ側の反転攻勢に対する不安がロシアで広がっていることが明らかになった」と指摘しています。
ロシア大統領府は27日、プーチン大統領が28日にサンクトペテルブルクで演説を行い、とくにウクライナに派遣された兵士やその家族に対する支援策について言及すると明らかにし、長引く軍事侵攻に対する国民の理解を得たいねらいもあるとみられます。
これについてアメリカのシンクタンク「戦争研究所」は26日「ウクライナ側の反転攻勢に対する不安がロシアで広がっていることが明らかになった」と指摘しています。
ロシア大統領府は27日、プーチン大統領が28日にサンクトペテルブルクで演説を行い、とくにウクライナに派遣された兵士やその家族に対する支援策について言及すると明らかにし、長引く軍事侵攻に対する国民の理解を得たいねらいもあるとみられます。
ウクライナ首相 ローマ教皇をキーウに招待
ウクライナの復興に関する会議に出席するためイタリアを訪れていたウクライナのシュミハリ首相は27日、バチカンでローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇と会談しました。
会談でシュミハリ首相は、多くの市民が殺害されたキーウ近郊のブチャなど、ロシア軍がウクライナで行った残虐な行為をとらえたという写真を載せたアルバムを見せていました。
会談後、シュミハリ首相は記者会見を行い、フランシスコ教皇をウクライナに招待したことを明らかにしました。
また、ロシア側に連れ去られたウクライナの子どもたちを取り戻すためローマ教皇庁に協力を求めたということです。
フランシスコ教皇は、3月アルゼンチンのメディアとのインタビューで、モスクワにも行くことが出来ればキーウを訪れたいという意向を示しています。
会談でシュミハリ首相は、多くの市民が殺害されたキーウ近郊のブチャなど、ロシア軍がウクライナで行った残虐な行為をとらえたという写真を載せたアルバムを見せていました。
会談後、シュミハリ首相は記者会見を行い、フランシスコ教皇をウクライナに招待したことを明らかにしました。
また、ロシア側に連れ去られたウクライナの子どもたちを取り戻すためローマ教皇庁に協力を求めたということです。
フランシスコ教皇は、3月アルゼンチンのメディアとのインタビューで、モスクワにも行くことが出来ればキーウを訪れたいという意向を示しています。
ウクライナで遺体の身元特定の研修会 国際機関の専門家が開く

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナでは、犠牲になった多くの市民の遺体の身元が分かっておらず、首都キーウでは、国際機関の専門家が身元特定につなげるための技術について地元の当局者に教える研修会が開かれています。
ウクライナでは、ロシアによる軍事侵攻で多くの市民が犠牲となっていますが、警察によりますと、少なくとも2800人の遺体の身元が分かっていないということです。
ウクライナでは、ロシアによる軍事侵攻で多くの市民が犠牲となっていますが、警察によりますと、少なくとも2800人の遺体の身元が分かっていないということです。

このため世界の紛争地などで身元確認の作業を支援しているICMP=国際行方不明者機関は、今月24日から5日間の日程で首都キーウで研修を行い、現場で遺体の状況を記録するなどの業務にあたっている保健当局の担当者およそ20人が参加しました。

参加者たちは、後頭部や額を見ることで性別を判別したり、頭蓋骨から年齢を推定したりする技術を学んでいました。
現場では、まず保健当局の担当者が遺体を確認して性別や年齢などを推定したあと、警察がDNA鑑定などを通して身元の特定につなげる作業を進めているということです。
現場では、まず保健当局の担当者が遺体を確認して性別や年齢などを推定したあと、警察がDNA鑑定などを通して身元の特定につなげる作業を進めているということです。

研修会に参加したウクライナ保健省のイーホル・ロゾウィク氏はNHKの取材に対して「遺体の損傷が激しかったり照合させる情報がなかったりと課題は多く、身元の特定に時間がかかっている」と述べました。

また、ICMPでウクライナでの活動を統括しているマシュー・ホリデー氏は、取材に対して、多くのウクライナ人が国外に避難しているため、DNA鑑定に必要なサンプルが圧倒的に不足していることを明らかにしました。
ホリデー氏は、ウクライナでは行方不明者が数万人に上る可能性に触れた上で「ウクライナは、ほかの紛争地と違って戦時下で、身元確認の作業を行うという特殊な状況にある。今後も高い専門知識をもった担当者を増やしたり、身元特定につながる作業に関わったりしてウクライナ政府に引き続き協力していきたい」と話していました。
ホリデー氏は、ウクライナでは行方不明者が数万人に上る可能性に触れた上で「ウクライナは、ほかの紛争地と違って戦時下で、身元確認の作業を行うという特殊な状況にある。今後も高い専門知識をもった担当者を増やしたり、身元特定につながる作業に関わったりしてウクライナ政府に引き続き協力していきたい」と話していました。
ソース:NHK ニュース