卵たまごの卸売おろしうり価格かかく 3か月かげつ連続れんぞく 最さい高値たかね更新こうしん 去年きょねん同月どうげつ比ひ65％余よ値上ねあがり

今月こんげつの卵たまごの卸売おろしうり価格かかくは、飼料しりょう価格かかくの高騰こうとうや鳥とりインフルエンザの感染かんせん拡大かくだいで、統計とうけいを公表こうひょうしている1993年ねん以降いこう最もっとも高たかくなり、3か月かげつ連続れんぞくで最さい高値たかねを更新こうしんしました。

卵たまごの卸売おろしうり価格かかくの目安めやすとなる「JA全農ぜんのうたまご」の東京とうきょう地区ちくでのMサイズ1キロあたりの今月こんげつの平均へいきん価格かかくは350円えんで、去年きょねんの同おなじ月つきと比くらべて139円えん、率りつにして65％余あまり値上ねあがりしました。

先月せんげつに比くらべて7円えん上昇じょうしょうし、統計とうけいを公表こうひょうしている1993年ねん以降いこうの最さい高値たかねを3か月かげつ連続れんぞくで更新こうしんしました。

農林水産省のうりんすいさんしょうによりますと、例年れいねん、卵たまごの価格かかくはクリスマスケーキやおせち料理りょうり向むけの需要じゅようが多おおい12月つきをピークに下さがる傾向けいこうにありますが、今こんシーズンはロシアによるウクライナ侵攻しんこうでとうもろこしなどの飼料しりょう価格かかくが高騰こうとうしていることや、年明としあけ以降いこうも鳥とりインフルエンザの感染かんせん拡大かくだいが続つづき、卵たまごの出荷しゅっか数すうが減少げんしょうしていることから高値たかねが続つづいているということです。

今後こんごの見通みとおしについて、農林水産省のうりんすいさんしょうは「一部いちぶの養鶏ようけい業者ぎょうしゃは卵たまごの出荷しゅっかを再開さいかいし始はじめているが、供給きょうきゅうが回復かいふくするには半年はんとしから1年ねんほどかかる可能かのう性せいがある」としています。

大阪おおさか 菓子かしメーカー シュークリーム生産せいさん取とりやめ

大型おおがた連休れんきゅうを前まえに土産物みやげもの需要じゅようの増加ぞうかを見込みこむ菓子かしメーカーでは、卵たまごを使つかった材料ざいりょうが入手にゅうしゅしづらい状況じょうきょうが続つづくなか、生産せいさん量りょうを確保かくほするためのさまざまな取り組とりくみを続つづけています。

大阪おおさか府ふ阪南はんなん市しに本社ほんしゃを置おく菓子かしメーカーでは、卵たまごの中身なかみを取り出とりだした「液えき卵たまご」と呼よばれる加工かこう品ひんを主おもな材料ざいりょうに使つかっていますが、2月つき以降いこう、業者ぎょうしゃからの入荷にゅうかが減へり、現在げんざいも不足ふそくする状態じょうたいが続つづいています。

このため会社かいしゃでは、土産物みやげものとして人気にんきのある主力しゅりょく製品せいひんのまんじゅうの生産せいさん量りょうを確保かくほするため、先月せんげつから液えき卵たまごを特とくに多おおく使つかうシュークリームの生産せいさんを取とりやめたほか、バウムクーヘンとプリンの生産せいさん量りょうを減へらしました。

さらに「液えき卵たまご」と比くらべると、市場しじょうに出回でまわっているという殻からのついた卵たまごを追加ついかで仕入しいれ、材料ざいりょうの不足ふそく分ぶんを補おぎなっています。

ただ卵たまごの価格かかくは現在げんざいも値上ねあがりしている上うえ、従業じゅうぎょう員いんが手て作業さぎょうで黄身きみと白身しろみを分わけるため、作業さぎょうの手間てまも増ふえているということです。

会社かいしゃでは、ことしの大型おおがた連休れんきゅう中ちゅうは去年きょねんの同おなじ時期じきと比くらべ大幅おおはばな需要じゅようの増加ぞうかを見込みこんでいるということで、こうした取り組とりくみによって高たかまる需要じゅように応こたえていきたいとしています。

「青木あおき松風まつかぜ庵あん」の青木あおき一郎いちろう社長しゃちょうは、「大型おおがた連休れんきゅうは多おおくのお客おきゃくさんに買かってもらえると予想よそうしています。材料ざいりょうの調達ちょうたつは大変たいへんだが、絶対ぜったいに切きらさないようにして、なんとしてでも作つくりきりたい。大阪おおさか土産みやげとして、喜よろこんでもらえるよう頑張がんばっていきたい」と話はなしていました。

横浜よこはま 食品しょくひんメーカー 弁当べんとうで卵焼たまごやきを別べつのおかずに

鳥とりインフルエンザの感染かんせん拡大かくだいなどの影響えいきょうで、食品しょくひんメーカーの間までは材料ざいりょうとなる卵たまごを入手にゅうしゅしづらい状況じょうきょうが生しょうじています。

こうした影響えいきょうは、大型おおがた連休れんきゅう中ちゅうの売り上うりあげ増加ぞうかを見込みこむ弁当べんとうの生産せいさんなどにも及およんでいます。

横浜よこはま市しのシューマイなどの製造せいぞう・販売はんばい会社かいしゃでは、駅えきの構内こうないや商業しょうぎょう施設しせつで持ち帰もちかえり用ようの弁当べんとうを販売はんばいしていて、観光かんこう客きゃくなどの人気にんきを集あつめています。

しかし、会社かいしゃによりますと、先月せんげつから卵たまごの入荷にゅうかが減へり、必要ひつような量りょうを確保かくほするのが難むずかしくなったということです。

このため、今月こんげつから一部いちぶの弁当べんとうで卵焼たまごやきを鶏にわとりのから揚あげやしいたけの煮物にものなど別べつのおかずに変更へんこうしました。

会社かいしゃによりますと、ことしの大型おおがた連休れんきゅうは去年きょねんの同おなじ時期じきと比くらべ、大幅おおはばな需要じゅようの増加ぞうかを見込みこんでいるということで、こうした対応たいおうを通つうじ、必要ひつような弁当べんとうの生産せいさん量りょうを確保かくほしたいとしています。

なお卵たまごの入荷にゅうかが回復かいふくする見通みとおしは現在げんざいもたっていないということです。

横浜よこはま市しにある中華ちゅうか街がいの店舗てんぽで弁当べんとうを購入こうにゅうした観光かんこう客きゃくの女性じょせいは、「こんなところにまで卵たまご不足ふそくが影響えいきょうするとは驚おどろいてます」と話はなしていました。

崎陽軒きようけん広報こうほう・マーケティング部ぶの野本のもと幸裕ゆきひろ主任しゅにんは「連休れんきゅうでさらに多おおくのお客おきゃくさんに食たべてもらえると期待きたいしておかずを変更へんこうしました。卵たまごの供給きょうきゅうが安定あんていし、元もとのメニューに戻もどせることを願ねがっています」と話はなしていました。

ソース：NHK ニュース