帰国したのは日本への帰国を希望していた日本人とその家族あわせて48人です。
スーダンの情勢悪化を受けて航空自衛隊の輸送機やフランスなどの支援で周辺国のジブチに退避し、日本時間の28日夕方、日本に向けてジブチの空港を出発していました。
そして48人を乗せたチャーター機は、午前6時17分ごろに東京の羽田空港に到着しました。
帰国した人たちは入国手続きを経て空港内で出迎えの人たちと合流し、それぞれ所属先や自宅などに向かいました。
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スーダンから退避の日本人とその家族 48人が羽田空港に到着
2023-04-28 23:55:58

情勢悪化が続くアフリカのスーダンから周辺国のジブチに退避した日本人とその家族あわせて48人を乗せたチャーター機が29日午前6時すぎに羽田空港に到着しました。


外務省によりますとこれまでにスーダンから日本人57人とその家族8人のあわせて65人が退避していて、現時点で退避を希望する日本人はスーダン国内に残っていないとしています。
外務省はジブチの臨時事務所などを通じて引き続きスーダンにとどまる邦人の安全確保など必要な支援にあたるとしています。
外務省はジブチの臨時事務所などを通じて引き続きスーダンにとどまる邦人の安全確保など必要な支援にあたるとしています。
“富士山が見えたときは涙がこぼれそうでした”

スーダンで医療や教育などの支援に取り組む認定NPO法人「ロシナンテス」の理事長で退避先のジブチから羽田空港に到着した川原尚行さんが、報道陣の取材に応じました。
川原さんは報道陣の取材に応じ「おかげさまで日本人とその家族48人が帰国することができました。いろいろな方の尽力に感謝の気持ちでいっぱいです。機内から富士山が見えたときは本当に涙がこぼれそうでした」と、無事に帰国した喜びを語りました。
また、首都ハルツームから東部のポートスーダンに移動し、自衛隊機でジブチまで退避した状況について「先が見えない移動でしたが、必死に車列について行きました。自衛隊機が迎えに来てくれるポートスーダンまでなんとしてもたどり着こうという気持ちでいっぱいでした」と振り返りました。そして「現地の情勢は非常に厳しいので、国際社会が協調して介入し、停戦に向けて動いてほしいです。治安が維持されればまたスーダンに戻って現地の人と一緒に支援をしていきたいです」と話していました。
最後に報道陣から「最初に誰に会いたいか」と尋ねられると、川原さんは「生きて帰ってこられたことを家族に話したいです。きょうが31回目の結婚記念日なので、妻に会えるのを楽しみにしています」と話し、ほっとしたような表情をみせていました。このあと川原さんは空港で、妻の佳代さんと再会し「たまたまだが、結婚記念日に無事に会えてよかった」と笑顔で語りかけると、佳代さんも「おかげさまで帰って来られて安心しました」と応じ、無事の帰国に安どした様子を見せていました。
川原さんは報道陣の取材に応じ「おかげさまで日本人とその家族48人が帰国することができました。いろいろな方の尽力に感謝の気持ちでいっぱいです。機内から富士山が見えたときは本当に涙がこぼれそうでした」と、無事に帰国した喜びを語りました。
また、首都ハルツームから東部のポートスーダンに移動し、自衛隊機でジブチまで退避した状況について「先が見えない移動でしたが、必死に車列について行きました。自衛隊機が迎えに来てくれるポートスーダンまでなんとしてもたどり着こうという気持ちでいっぱいでした」と振り返りました。そして「現地の情勢は非常に厳しいので、国際社会が協調して介入し、停戦に向けて動いてほしいです。治安が維持されればまたスーダンに戻って現地の人と一緒に支援をしていきたいです」と話していました。
最後に報道陣から「最初に誰に会いたいか」と尋ねられると、川原さんは「生きて帰ってこられたことを家族に話したいです。きょうが31回目の結婚記念日なので、妻に会えるのを楽しみにしています」と話し、ほっとしたような表情をみせていました。このあと川原さんは空港で、妻の佳代さんと再会し「たまたまだが、結婚記念日に無事に会えてよかった」と笑顔で語りかけると、佳代さんも「おかげさまで帰って来られて安心しました」と応じ、無事の帰国に安どした様子を見せていました。
到着した人たちの様子は
帰国した人たちは午前6時半ごろ羽田空港のターミナルに次々と姿を見せ、大きなリュックサックやバッグを手に足早に入国手続きに向かいました。
少し疲れた様子もみられましたが、ほっとしたような表情を浮かべて同じチャーター機で帰国した人と会話を交わしている人もいました。
中にはぬいぐるみを抱えた小さな子どもの姿もあり、母親とみられる女性が報道陣に「おはようございます」と笑顔で声をかける場面もありました。
少し疲れた様子もみられましたが、ほっとしたような表情を浮かべて同じチャーター機で帰国した人と会話を交わしている人もいました。
中にはぬいぐるみを抱えた小さな子どもの姿もあり、母親とみられる女性が報道陣に「おはようございます」と笑顔で声をかける場面もありました。
「ハルツームでは弾が飛んでくる状況がずっと近くに」
スーダンの首都ハルツームでホテルを経営する50代の日本人の男性は羽田空港で帰国直後にNHKの取材に応じました。
「ハルツームから親子3人で避難しました。ハルツームでは弾が飛んでくる状況がずっと近くにあり、銃の音と振動があちこちでするとても怖い状況が続いて命が危ないと思っていました」
そして「バスと車で36時間かけてようやくポートスーダンまでたどり着きましたが、その途中にも軍人の検問が何回かあり、銃を持った人に車で追いかけられたり、怖い思いをしました。こうして無事に帰国でき、日本政府の迅速な対応に感謝いたします」と話しました。
「ハルツームから親子3人で避難しました。ハルツームでは弾が飛んでくる状況がずっと近くにあり、銃の音と振動があちこちでするとても怖い状況が続いて命が危ないと思っていました」
そして「バスと車で36時間かけてようやくポートスーダンまでたどり着きましたが、その途中にも軍人の検問が何回かあり、銃を持った人に車で追いかけられたり、怖い思いをしました。こうして無事に帰国でき、日本政府の迅速な対応に感謝いたします」と話しました。
ソース:NHK ニュース