G7のデジタル・技術相会合は4月30日までの2日間、群馬県高崎市で開かれ、閣僚声明を採択して閉幕しました。
AIの利用が拡大する一方で、プライバシーの侵害や情報漏えいなどの懸念も指摘される中、会合ではAIの活用や規制のあり方などで議論が交わされました。
採択された閣僚声明には、中国などを念頭に「われわれは、民主主義の価値を損ない表現の自由を抑圧し、人権の享受を脅かすようなAIの誤用・乱用に反対する」と明記されました。
そのうえで「信頼できるAI」を普及させるため、国際的な技術の標準化を進めるほか、国際機関で課題を分析することなどを盛り込んだ行動計画を採択しました。
また、AIなど新たな技術の適切な利用に向けて、法の支配や人権尊重など5つの原則を設けることでも一致しました。
一方、国境を越えて自由にデータをやり取りする「DFFT」の実現に向け、共通の枠組みを設立することでも合意しました。
松本総務大臣は、記者会見で「生成AIを今後、活用していくために、基本原則などが提示された。今後もG7での議論を加速させたい」と述べました。
Show Furigana
G7デジタル相会合 「信頼できるAI」に向け閣僚声明を採択
2023-04-30 09:47:56

G7=主要7か国のデジタル・技術相会合は、2日間の議論を終えて、閉幕しました。ChatGPTなどの急速な普及を受け、「信頼できるAI」に向けて国際的な技術の標準化を進めることなどを盛り込んだ閣僚声明を採択しました。

ソース:NHK ニュース