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牧野まきの富太郎とみたろう命名めいめい水草みずくさ「ムジナモ」 野生やせいあら確認かくにん 石川いしかわ

2023-05-01 20:34:05

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植物しょくぶつ学者がくしゃ牧野まきの富太郎とみたろう命名めいめいした植物しょくぶつで、国内こくないではほとんどられなくなった「ムジナモ」とばれる水草みずくさが、石川いしかわ県内けんない確認かくにんされました。
野生やせいあら確認かくにんされたのは73ねんぶりだということで、研究けんきゅうしゃは「環境かんきょう変化へんか絶滅ぜつめつそれある植物しょくぶつふたた姿すがたあらわ可能かのうせいしめしている」とはなしています。

発表はっぴょうしたのは、国立こくりつ環境かんきょう研究所けんきゅうじょと、中央ちゅうおう大学だいがく新潟にいがた大学だいがく研究けんきゅうチームで、IUCN=国際こくさい自然しぜん保護ほご連合れんごう絶滅ぜつめつ危惧きぐしゅ指定していしている水草みずくさ「ムジナモ」が自生じせいしているのを石川いしかわ県内けんない確認かくにんしました。

「ムジナモ」は、プランクトンなど捕食ほしょくする食虫植物しょくちゅうしょくぶつで、国内こくないでは、日本にっぽん植物しょくぶつ分類ぶんるいがくの“草分くさわてき存在そんざい”、牧野まきの富太郎とみたろうが1890ねん東京とうきょう発見はっけん
野生やせい動物どうぶつの「ムジナ」のしっぽかたちていることから、和名わめいとして名付なづけられました。

研究けんきゅうチームによりますと、去年きょねん10つき石川いしかわ県内けんないため池ためいけ調しらべていたさい、それまで確認かくにんされていなかった「ムジナモ」をつけ、遺伝子いでんし解析かいせき結果けっかなどから野生やせい個体こたいぐんである可能かのうせいたかえるということです。
国内こくないの「ムジナモ」の自生じせい環境かんきょう悪化あっか開発かいはつなどおおうしなわれ、確認かくにんできるのは国内こくない2か所かしょのみで、あら自生じせい確認かくにんされたのは73ねんぶりだということです。

研究けんきゅうチームは、たね(しゅ)の保存ほぞん観点かんてんから場所ばしょ詳細しょうさい公表こうひょうしていませんが、ため池ためいけ周辺しゅうへん樹木じゅもく取り除とりのぞかれ、適度てきどひかり差し込さしこんだことでたね(たね)が芽吹めぶいた可能かのうせいかんがえられるということです。

発見はっけんした研究けんきゅうチーム西原にしはらのぼるわれさんは「植物しょくぶつは種はしゅ(たね)の状態じょうたいなんじゅうねんきることができるが、発見はっけんしたときはまさかとおもった。環境かんきょう変化へんかかずらし、絶滅ぜつめつそれある植物しょくぶつふたた姿すがたあらわ可能かのうせいしめしている」とはなしています。
ソース:NHK ニュース