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オスのマウスのiPS細胞さいぼう卵子らんし ども誕生たんじょう 大阪おおさか大学だいがくなど 世界せかいはつ

2023-05-02 19:28:43

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オスのマウスのiPS細胞さいぼうから卵子らんしつくり、べつのマウスの精子せいし受精じゅせいさせてども誕生たんじょうさせることに大阪おおさか大学だいがくなど研究けんきゅうグループ成功せいこうしました。オスのマウスから卵子らんしつくったのは世界せかいはじめてで、グループでは、絶滅ぜつめつ心配しんぱいされる動物どうぶつ保全ほぜんなど役立やくだてたいとしています。

ヒトやマウスなど哺乳ほにゅうるい細胞さいぼうなかにある「X」と「Y」というせい染色せんしょくたいによって生物せいぶつがくてき性別せいべつまっていて、オスはXとYを1ほんずつ、メスはXを2ほんっています。

生殖せいしょく遺伝いでんがく専門せんもん大阪おおさか大学だいがくはやし克彦かつひこ教授きょうじゅなどグループは、細胞さいぼう分裂ぶんれつ繰り返くりかえうちにY染色せんしょくたい消失しょうしつすることがある性質せいしつ利用りようし、オスの細胞さいぼうからメスの細胞さいぼうつくろうと実験じっけんおこないました。

グループでは、オスの細胞さいぼうからつくったiPS細胞さいぼう長期ちょうきかん培養ばいようし、Y染色せんしょくたいえてXだけになったものを選び出えらびだしました。

そして特殊とくしゅ薬剤やくざいなどくわえ、さらに培養ばいようしたところ、メスとおなようにX染色せんしょくたいが2ほんある細胞さいぼうつくことに成功せいこうしたということです。

さらにこの細胞さいぼうから卵子らんしつくり、べつのマウスの精子せいし受精じゅせいさせたところ、7ひきのマウスがまれたということです。

オスのマウスから卵子らんしつくり、どもまれたのは世界せかいはじめてだということで、はやし教授きょうじゅは「絶滅ぜつめつ心配しんぱいされる動物どうぶつ保全ほぜん染色せんしょくたい異常いじょうこる不妊症ふにんしょう治療ちりょうほう開発かいはつにつながる可能かのうせいがある。ただ、ヒトはマウスとは卵子らんしつく過程かていちがので応用おうよう技術ぎじゅつてきむずかしく、倫理りんりてき問題もんだいもあって実現じつげんには10ねん以上いじょうかかりそうだ」とはなしています。

グループでは、世界せかいで2とうしかいないキタシロサイのiPS細胞さいぼうから卵子らんし精子せいしのもとになる細胞さいぼうつく研究けんきゅうすすめていて、今回こんかい成果せいか活用かつようしたいとしています。

ソース:NHK ニュース