岸田きしだ首相しゅしょう “自衛隊じえいたいを憲法けんぽうに明記めいき 極きわめて重要じゅうよう” 改憲かいけんに意欲いよく

憲法けんぽう改正かいせいを目指めざす立場たちばの人ひとたちでつくる団体だんたいの集会しゅうかいが東京とうきょう都内とないで開ひらかれ、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんはビデオメッセージで、自衛隊じえいたいを憲法けんぽうに明記めいきすることは極きわめて重要じゅうようだと指摘してきし、憲法けんぽう改正かいせいへの意欲いよくを重かさねて示しめしました。

この中なかで岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは、「力ちからによる一方いっぽう的てきな現状げんじょう変更へんこうの試こころみや、北朝鮮きたちょうせんによるたび重かさなる弾道だんどうミサイルの発射はっしゃなど、戦後せんご最もっとも厳きびしく複雑ふくざつな安全あんぜん保障ほしょう環境かんきょうに直面ちょくめんする中なかで、自衛隊じえいたいを憲法けんぽうにしっかりと位置いちづけることは極きわめて重要じゅうようなことだ」と指摘してきしました。

その上うえで「憲法けんぽう改正かいせいは国会こっかいが発議ほつぎするものだが、最終さいしゅう的てきには主権しゅけん者しゃたる国民こくみんが国民こくみん投票とうひょうで決きめるものだ。国民こくみんの理解りかいを深ふかめていかなければならず、社会しゃかいが大おおきく変化へんかする今いまだからこそ、われわれは挑戦ちょうせんし続つづけなければならない」と強調きょうちょうし憲法けんぽう改正かいせいへの意欲いよくを重かさねて示しめしました。

また、自民党じみんとうの憲法けんぽう改正かいせい実現じつげん本部ほんぶで副ふく本部ほんぶ長ちょうを務つとめる柴山しばやま・元もと文部もんぶ科学かがく大臣だいじんは「平和へいわ主義しゅぎの原則げんそくを維持いじしながら、必要ひつような自衛じえいの措置そちを定さだめていく、いわば『加か憲けん』をとることは、安倍あべ元もと総理そうり大臣だいじんが判断はんだんしたひとつの帰結きけつだ。『自衛じえい官かんを粗末そまつにし、憲法けんぽうを墨守ぼくしゅする』と批判ひはんされることがないよう1日にちも早はやく憲法けんぽう改正かいせいを実現じつげんすることを誓ちかう」と訴うったえました。

日本にっぽん維新いしんの会かいの音喜多おときた政務せいむ調査ちょうさ会長かいちょうは「参議院さんぎいんの議論ぎろんは低調ていちょうであると言いわざるを得えず、主おもに『合ごう区く問題もんだい』といった自分じぶんたちの身分みぶんに関かかわることばかりを議論ぎろんしている。緊急きんきゅう事態じたい条項じょうこうや9条じょうの改正かいせいに正面しょうめんから取り組とりくみ、結論けつろんを出だす時ときが来きている」と主張しゅちょうしました。

公明党こうめいとうの濱はま地ち憲法けんぽう調査ちょうさ会かい事務じむ局長きょくちょうは「二院にいん制せいの例外れいがいである参議院さんぎいんの緊急きんきゅう集会しゅうかいには、一定いっていの限界げんかいがあると思おもっている。緊急きんきゅう事態じたいでの国会こっかい議員ぎいんの任期にんき延長えんちょう問題もんだいは、現実げんじつ問題もんだいとして新型しんがたコロナも体験たいけんしたわれわれが乗り越のりこえるべき課題かだいだ」と指摘してきしました。

国民こくみん民主みんしゅ党とうの玉木たまき代表だいひょうは「議員ぎいん任期にんきの延長えんちょうは、できるだけ今こん国会こっかい中ちゅうに憲法けんぽう改正かいせいの必要ひつよう性せいでコンセンサスを得えて、秋あきの臨時りんじ国会こっかいで具体ぐたい的てきな条文じょうぶん案あんをまとめて、来年らいねんの発議ほつぎにつなげていく。言いいっ放っぱなしの状況じょうきょうは終おわっている」と述のべました。

ソース：NHK ニュース