高齢就業者こうれいしゅうぎょうしゃ、10年ねんで1.5倍ばい　健康寿命延けんこうじゅみょうのび、生活苦せいかつくも一因いちいん

　国内こくないで働はたらく65歳以上さいいじょうの就業者しゅうぎょうしゃが、2022年平均ねんへいきんで912万人まんにんと12年平均ねんへいきん（596万人まんにん）の約やく1.5倍ばいとなったことが6日むいか、総務省そうむしょうの労働力調査ろうどうりょくちょうさで分わかった。平均寿命へいきんじゅみょうとともに、介護かいごなしで自立じりつして生活せいかつできる「健康寿命けんこうじゅみょう」が延のびたことが背景はいけいの一ひとつ。一方いっぽうで年金ねんきんだけでは生活せいかつが苦くるしく働はたらかざるを得えない人ひともいる。

　厚生労働省こうせいろうどうしょうによると、10年ねんと19年ねんの健康寿命けんこうじゅみょうを比くらべると、男性だんせいは70.42歳さいから72.68歳さいに、女性じょせいは73.62歳さいから75.38歳さいにいずれも延のびた。昔むかしと比くらべて体力たいりょく、身体能力しんたいのうりょくが向上こうじょうしているとする。

　総務省そうむしょうの人口推計じんこうすいけいによると、65歳以上さいいじょうは12年ねんが3079万まん3千人せんにんで、22年さいは3623万まん6千人せんにんと、伸のびは約やく1.2倍ばい。

　独立行政法人労働政策研究どくりつぎょうせいほうじんろうどうせいさくけんきゅう・研修機構けんしゅうきこうが20年ねんに公表こうひょうした調査ちょうさでは、就労しゅうろうしている60〜69歳さいに働はたらく理由りゆうを複数回答ふくすうかいとうで聞きくと「経済上けいざいじょうの理由りゆう」76.4％が最多さいた。2位いの「いきがい、社会参加しゃかいさんかのため」33.4％を大おおきく上回うわまわった。

ソース：NHK ニュース