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感染かんせん力強ちからづよ「デルタかぶ拡大かくだい ほか変異へんいウイルスも次々つぎつぎと…

2021-06-30 11:38:14

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東京とうきょう都内とないでは6つき30にちまでに、インドで確認かくにんされた「L452R」の変異へんいあるウイルスへの感染かんせん確認かくにんが300にんえました。
この「L452R」という変異へんいはいったウイルスのうちもっと拡大かくだいしているタイプは「デルタかぶ」とばれます。しかし変異へんいウイルスはいま、このほかにも次々つぎつぎ存在そんざいあきらかになっています。

“インドがた東京とうきょう感染かんせん確認かくにん 300にんちょう

東京とうきょうは30にち都内とないあらに55にんがインドで確認かくにんされた「L452R」の変異へんいあるウイルスに感染かんせんしていることを確認かくにんしたと発表はっぴょうしました。

いちにち発表はっぴょうとしては2番目ばんめおおく、これこのウイルスの感染かんせん確認かくにんされたのは都内とないで349にんになりました。
都内とないはじめてこの変異へんいウイルスへの感染かんせん確認かくにんされたのはことし4つき20にちで、72日間にちかんで300にん上回うわまわりました。

イギリスで確認かくにんされた「N501Y」の変異へんいあるウイルスは、ことし1つき都内とないはじめて感染かんせん確認かくにんされてからおよそ80日間にちかんで300にんえています。

感染かんせんりょくつよとされる「L452R」の変異へんいあるウイルスが、およそ1週間しゅうかんはやく300にんたっしました。

「N501Y」の変異へんいあるウイルスは、300にんえてから9にちには1000にんえています。

「デルタかぶ」 1週間しゅうかん感染かんせん報告ほうこくが2ばいに…

「L452R」という変異へんいはいった3種類しゅるい変異へんいウイルスのうちもっと拡大かくだいしているタイプは「デルタかぶ」とばれます。

厚生こうせい労働ろうどうしょうによりますと、6つき28にちまでの1週間しゅうかん全国ぜんこくわせて71にんが「デルタかぶ」に感染かんせんしていたことがかりました。まえの1週間しゅうかん報告ほうこくされた人数にんずうを35にんりつにして97%上回うわまわっています。

全国ぜんこく15都府県とふけんけい224にん感染かんせん確認かくにん

これまでに感染かんせん確認かくにんされたのは全国ぜんこくの15の都府県とふけんわせて224にんとなりました。

東京とうきょうが42にん
神奈川かながわけんが40にん
千葉ちばけんが31にん
愛知あいちけんが24にん
兵庫ひょうごけんが19にん
大阪おおさかが18にん
静岡しずおかけんが14にん
埼玉さいたまけんが13にん
群馬ぐんまけんが10にん
広島ひろしまけんが8にん
長野ながのけん岐阜ぎふけん三重みえけん香川かがわけん鹿児島かごしまけんがそれぞれ1にん
となっています。

変異へんいウイルス 「懸念けねんされる変異へんいかぶ=VOC」は4種類しゅるい

WHO=世界せかい保健ほけん機関きかん
感染かんせんりょくつよまる
感染かんせんしたさい重症じゅうしょうがる
それ
▽ワクチンの効果こうかがる
など性質せいしつ変化へんかこったとみられる変異へんいウイルスを「懸念けねんされる変異へんいかぶ=VOC」として国際こくさいてき警戒けいかいするようびかけています。

また、WHOは特定とくていくにへの差別さべつてきあつかふせため変異へんいウイルスをギリシャ文字もじよう提唱ていしょうしていて6つき30にち現在げんざい、「VOC」とされた変異へんいウイルスは4種類しゅるいあります。

“インドがた”「デルタかぶ

WHOはインドでつかった「L452R」という変異へんいはいった3種類しゅるい変異へんいウイルスのうちもっと拡大かくだいしているタイプを「デルタかぶ」とんでVOCとしています。

感染かんせんりょくつよまっているとされ、感染かんせんした場合ばあい入院にゅういんいたリスクもたかまっている可能かのうせい指摘してきされています。

イギリスでおこなわれた分析ぶんせきで、イギリスでつかった変異へんいウイルス「アルファかぶ」とくらべても感染かんせんりょくがさらに50%つよという試算しさんしめされています。

インドでは2021ねん4つきごろに爆発ばくはつてき感染かんせん拡大かくだいしましたが、おおひとあつまった宗教しゅうきょう文化ぶんか行事ぎょうじがあったこととならんで、変異へんいウイルスが拡大かくだい原因げんいんの1つとかんがえられています。

ワクチンの効果こうかについてWHOのまとめでは、ファイザーのワクチンではウイルスを中和ちゅうわする効果こうかへの影響えいきょうは、かもしくは最小さいしょうげんだったという研究けんきゅう結果けっかしめされています。

WHOの報告ほうこくしょによりますと、6つき29にち時点じてんで「デルタかぶ」の報告ほうこくがあったくに地域ちいきは96と、まえしゅうくらべて11えました。

“イギリスがた”「アルファかぶ

イギリスでつかった変異へんいウイルスの「アルファかぶ」は2020ねん12つき上旬じょうじゅんはじめて報告ほうこくされ、その後そのご世界中せかいじゅうひろがりました。

このウイルスには「スパイクたんぱく質たんぱくしつ」に「N501Y」とばれる変異へんいあることがかっています。

これは「スパイクたんぱく質たんぱくしつ」の501番目ばんめアミノ酸あみのさんがアスパラギン(略号りゃくごうN)からチロシン(略号りゃくごうY)に置き換おきかわっているという意味いみです。

WHOがまとめた情報じょうほうによりますと、この変異へんいウイルスは従来じゅうらいのウイルスにくらべて感染かんせんりょくつよく、入院にゅういん重症じゅうしょうそれくなるリスクもたかくなっているということです。

一方いっぽうで、ワクチンの効果こうかについてファイザーやモデルナ、それにアストラゼネカのワクチンではおおきな影響えいきょうはないとしています。

WHOによりますと、6つき29にち時点じてんで「アルファかぶ」の報告ほうこくがあったくに地域ちいきまえしゅうから2えて172でした。

南アフリカみなみあふりかがた”「ベータかぶ

南アフリカみなみあふりか最初さいしょつかった変異へんいウイルスは「ベータかぶ」とばれています。

2020ねん5つきには発生はっせいしていたとされ、11つき中旬ちゅうじゅん南アフリカみなみあふりかおこなわれた解析かいせきではほとんどこの変異へんいウイルスだったとみられています。

「N501Y」の変異へんいくわえて抗体こうたい攻撃こうげきからのがれる「E484K」という変異へんいあることから、ワクチンの効果こうかへの影響えいきょう懸念けねんされています。

WHOのまとめによりますと、ファイザーのワクチンとモデルナのワクチンについては影響えいきょう最小さいしょうげんにとどまるとする研究けんきゅうから、相当そうとう程度ていど低下ていかするとした研究けんきゅうまではばがあるとしています。

WHOによりますと、6つき29にち時点じてんで「ベータかぶ」の報告ほうこくがあったくに地域ちいきまえしゅうから1えて120でした。

“ブラジルがた”「ガンマかぶ

ブラジルでひろがった変異へんいウイルスは「ガンマかぶ」とばれています。2021ねん1つき6にち、ブラジルから日本にっぽん到着とうちゃくしたひと最初さいしょ検出けんしゅつされました。

ブラジルでは2020ねん11つきのサンプルで確認かくにんされていて、WHOによりますと2021ねん3つき・4つき時点じてんではブラジルで遺伝子いでんしくわしく調しらべた検体けんたいうち83%にのぼったとしています。

南アフリカみなみあふりか確認かくにんされた「ベータかぶ」と同様どうように「N501Y」にくわえて抗体こうたい攻撃こうげきからのがれる「E484K」の変異へんいあることがかっています。

WHOのまとめによりますと、ファイザーとモデルナ、アストラゼネカそれぞれのワクチンについては、影響えいきょうすくなかったとする研究けんきゅうからなか程度ていどあったとする研究けんきゅうまで報告ほうこくされているとしています。

WHOによりますと、6つき29にち時点じてんで「ガンマかぶ」の報告ほうこくがあったくに地域ちいきまえしゅうから1えて72でした。

注意ちゅういすべき変異へんいかぶ=VOI」は7種類しゅるい

また、WHOは
感染かんせんりょくやワクチンの効果こうかなど影響えいきょうあたえる可能かのうせいがある変異へんいウイルスや
くに地域ちいきえてつかっている変異へんいウイルスなどを
注意ちゅういすべき変異へんいかぶ=VOI」としていて、これ位置いちづけられる変異へんいウイルスは7種類しゅるいあります。

「イプシロンかぶ

▽「イプシロンかぶ
ことし3つきにアメリカ・カリフォルニアで確認かくにんされました。インドで確認かくにんされた「デルタかぶ」などと同様どうように「L452R」の変異へんいこっています。

「ゼータかぶ

▽「ゼータかぶ
2020ねん3つきにブラジルで検出けんしゅつされた変異へんいウイルスです。

「イータかぶ

▽「イータかぶ
2020ねん12つきにイギリスで最初さいしょ確認かくにんされた変異へんいウイルスです。

「シータかぶ

▽「シータかぶ
フィリピンでつかった変異へんいウイルスで日本にっぽんでも検疫けんえきで7れい検出けんしゅつされています。

「イオタかぶ

▽「イオタかぶ
アメリカ ニューヨークでつかった変異へんいウイルスです。

「カッパかぶ

▽「カッパかぶ
インドでつかった変異へんいウイルスで「デルタかぶ」と同様どうように「L452R」の変異へんいこっています。

「ラムダかぶ

▽「ラムダかぶ
6つき14にちあらに「VOI」となった変異へんいウイルスで、ペルーで最初さいしょ報告ほうこくされました。WHOによりますと、2021ねん6つき15にち時点じてんで29のくに地域ちいきから報告ほうこくされていて、とくペルーやチリ、アルゼンチンなど南アフリカみなみあふりかくにおお報告ほうこくされているということです。感染かんせんりょくやワクチンの効果こうかへの影響えいきょうなどについてはまだよくかっていないということです。
ソース:NHK ニュース