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鹿児島 口永良部島「引き続き噴火の可能性」火山噴火予知連
2021-06-30 14:27:26

鹿児島県の口永良部島について、専門家などで作る火山噴火予知連絡会は、「火山活動は低下しつつあるものの、引き続き火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性がある」とする見解をまとめました。
気象庁によりますと口永良部島では、去年8月30日以降、噴火は観測されておらず、地盤変動のデータなどからは地下への新たなマグマの蓄積はみられないとしています。
火山性地震は、2月と4月に1日当たり数十回程度確認されましたが、活動全体は低下傾向にあるとしています。
また、火山ガスの放出量は去年5月ごろから減少傾向となっているものの2014年の噴火の前と比べると同じ程度の状況となっています。
こうしたことから、火山噴火予知連絡会は「火山活動は低下しつつあるものの、引き続き火口周辺に影響を及ぼす程度の噴火が発生する可能性がある」とする見解をまとめました。
気象庁は、「入山規制」を示す噴火警戒レベル「3」を継続し、新岳火口から、おおむね2キロの範囲で大きな噴石と火砕流に、向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では火砕流に警戒するよう呼びかけています。
火山噴火予知連絡会の会長で九州大学大学院の清水洋 特任教授は「火山活動は落ち着いてきているが、新岳の火口の西側で有感地震が発生するなど深いところからマグマが供給されることがあれば、一転して活発化することがあるので注意が必要だ」と指摘しています。
ソース:NHK ニュース