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風疹 “ワクチン接種の検討を” 国立感染症研究所
2018-08-25 20:35:05

首都圏を中心に感染が広がっている風疹は、東京と千葉県のことしの患者数が合わせて110人を超えるなど全国では少なくとも170人に上っていて、国立感染症研究所は、30代から50代の男性で風疹に感染した経験がなく接種の記録もない人などはワクチンの接種を検討してほしいとしています。
風疹は発熱や発疹などの症状が出るウイルス性の感染症で、妊娠中の女性が感染すると生まれてくる赤ちゃんの目や耳それに心臓などに障害が起きるおそれがあります。
風疹は首都圏を中心に感染が広がっていて、今月19日までのことしの感染者数は、千葉県で62人、東京都で49人と合わせて111人に上りました。
今月12日までのそのほかの道府県の医療機関から報告された患者数を合わせると、全国の患者数は少なくとも170人になり、去年1年間の患者数をすでに70人以上上回っています。
国立感染症研究所は、ワクチンの定期接種が行われていなかった世代などに当たる30代から50代の男性で、風疹に感染した経験がなく接種の記録もない人はワクチンの接種を検討してほしいとしています。
また、妊婦の感染を防ぐために、特に妊婦の家族や妊婦と接触する機会が多い人、それに今後、妊娠する可能性のある女性は、感染した経験や接種の記録がはっきりしなければワクチンの接種を検討するよう呼びかけています。
風疹は首都圏を中心に感染が広がっていて、今月19日までのことしの感染者数は、千葉県で62人、東京都で49人と合わせて111人に上りました。
今月12日までのそのほかの道府県の医療機関から報告された患者数を合わせると、全国の患者数は少なくとも170人になり、去年1年間の患者数をすでに70人以上上回っています。
国立感染症研究所は、ワクチンの定期接種が行われていなかった世代などに当たる30代から50代の男性で、風疹に感染した経験がなく接種の記録もない人はワクチンの接種を検討してほしいとしています。
また、妊婦の感染を防ぐために、特に妊婦の家族や妊婦と接触する機会が多い人、それに今後、妊娠する可能性のある女性は、感染した経験や接種の記録がはっきりしなければワクチンの接種を検討するよう呼びかけています。
“30~50代男性で感染未経験・未接種の人は検討を”
国立感染症研究所によりますと、風疹のワクチンの定期接種の制度は年代によって変わってきました。
平成2年4月2日以降に生まれた人は男女ともに2回のワクチン接種が行われています。それ以前は制度が異なり、女性では昭和37年4月2日以降に生まれた人は1回のワクチン接種が行われました。それよりも上の世代の女性はワクチンの定期接種はありませんでした。
一方の男性は、昭和54年4月2日から平成2年4月1日までに生まれた人は1回のワクチンの接種が行われました。しかし、昭和54年4月1日以前に生まれた男性は1回も接種が行われていません。
このため、男性の39歳の一部と40歳以上で相対的に免疫が十分でない人が多く、感染しやすい世代と見られています。ただ、広く風疹の感染が起きていた比較的、高齢の人たちでは自然の感染で免疫がある人も少なくないと見られています。
一方、ワクチンの定期接種が行われている年代でもなんらかの事情で接種できなかった人が一定数いると見られています。
今月12日までに風疹の感染が報告された全国の139人の患者の内訳を見ると、性別や年齢別で大きな差が見られます。性別で見ると、男性が107人なのに対して女性が32人と男性の患者が女性のおよそ3倍に上っています。さらに男性を年齢別に見ると、40代から50代が全体のおよそ半分を占めています。
国立感染症研究所は30代から50代の男性で風疹に感染した経験がなく接種の記録もない人はワクチンの接種を検討してほしいとしています。
また、妊婦の感染を防ぐために、特に妊婦の家族や妊婦と接触する機会が多い人、それに今後、妊娠する可能性のある女性は、感染した経験や接種の記録がはっきりしなければ、ワクチンの接種を検討するよう呼びかけています。
平成2年4月2日以降に生まれた人は男女ともに2回のワクチン接種が行われています。それ以前は制度が異なり、女性では昭和37年4月2日以降に生まれた人は1回のワクチン接種が行われました。それよりも上の世代の女性はワクチンの定期接種はありませんでした。
一方の男性は、昭和54年4月2日から平成2年4月1日までに生まれた人は1回のワクチンの接種が行われました。しかし、昭和54年4月1日以前に生まれた男性は1回も接種が行われていません。
このため、男性の39歳の一部と40歳以上で相対的に免疫が十分でない人が多く、感染しやすい世代と見られています。ただ、広く風疹の感染が起きていた比較的、高齢の人たちでは自然の感染で免疫がある人も少なくないと見られています。
一方、ワクチンの定期接種が行われている年代でもなんらかの事情で接種できなかった人が一定数いると見られています。
今月12日までに風疹の感染が報告された全国の139人の患者の内訳を見ると、性別や年齢別で大きな差が見られます。性別で見ると、男性が107人なのに対して女性が32人と男性の患者が女性のおよそ3倍に上っています。さらに男性を年齢別に見ると、40代から50代が全体のおよそ半分を占めています。
国立感染症研究所は30代から50代の男性で風疹に感染した経験がなく接種の記録もない人はワクチンの接種を検討してほしいとしています。
また、妊婦の感染を防ぐために、特に妊婦の家族や妊婦と接触する機会が多い人、それに今後、妊娠する可能性のある女性は、感染した経験や接種の記録がはっきりしなければ、ワクチンの接種を検討するよう呼びかけています。
専門家「妊婦は最も注意 家族や周囲の男性も検討を」
国立感染症研究所の多屋馨子室長は、風疹について、「抗体さえ持っていればまずかからず、極めて予防接種の効果が高い感染症だ」としたうえで、「妊娠20週までの女性が感染すると、赤ちゃんに障害が残る可能性があるため最も注意しなければならないのは妊婦だ。今後、妊娠の可能性がある女性は事前に接種するほか、妊婦の家族や同じ職場の男性など特に30代から50代の男性はワクチン接種が必要か検討してほしい」と話していました。
ソース:NHK ニュース