中高生ちゅうこうせい90万まん人にんが“インターネット依存いぞん” か ５ご年ねんで２に倍ばい近ちかくに

インターネットの利用りようをやめられない、いわゆる「インターネット依存いぞん」が疑うたがわれる中学生ちゅうがくせいと高校生こうこうせいが、全国ぜんこくで90万まん人にんを超こえるという推計すいけいを厚生こうせい労働ろうどう省しょうの研究けんきゅう班はんが公表こうひょうしました。５ご年間ねんかんで倍ばい近ちかくに増ふえ、研究けんきゅう班はんは「問題もんだいが深刻しんこく化かしていて、早急そうきゅうに対策たいさくに取り組とりくむべきだ」としています。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうの研究けんきゅう班はんは昨年度さくねんど、全国ぜんこくの中学生ちゅうがくせいと高校生こうこうせいを対象たいしょうに、学校がっこうを通をつうじてアンケート調査ちょうさを行おこない、６ろく万まん人にん余あまりから回答かいとうを得えました。

インターネット依存いぞんに明確めいかくな定義ていぎはありませんが、研究けんきゅう班はんは「ネットの使用しよう時間じかんを減へらそうとしてもできないことがたびたびあるか」や「ネットのために大切たいせつな人間にんげん関係かんけいを台だいなしにしたり危あやうくしたりすることがあったか」など８やっつの質問しつもんを行おこない、５いつつ以上いじょう当あてはまるかどうかを判定はんていしました。

その結果けっか、いわゆる「ネット依存いぞん」が疑うたがわれるのは、中学生ちゅうがくせいでは男子だんしが11％、女子じょしが14％、高校生こうこうせいでは男子だんしが13％、女子じょしが19％に上のぼりました。

平成へいせい24年度ねんどに行おこなわれた前回ぜんかいの調査ちょうさと比くらべると、割合わりあいは５ご年間ねんかんでいずれも２に倍ばい前後ぜんごに増加ぞうかしています。

ネット依存いぞんが疑うたがわれる中高生ちゅうこうせいは、前回ぜんかいの調査ちょうさで50万まん人にん余あまりと推計すいけいされましたが、今回こんかいの調査ちょうさでは93万まん人にんに上のぼるとされました。

研究けんきゅう班はんのメンバーで、国立こくりつ病院びょういん機構きこう久里浜くりはま医療いりょうセンターの樋口ひぐち進すすむ院長いんちょうは「わずかな期間きかんで問題もんだいが深刻しんこく化かしていることに驚おどろいている。早急そうきゅうに対策たいさくに取り組とりくむ必要ひつようがある」と話はなしています。

背景はいけいにスマホの普及ふきゅう

厚生こうせい労働ろうどう省しょうの研究けんきゅう班はんは、インターネット依存いぞんが疑うたがわれる中高生ちゅうこうせいが増ふえている背景はいけいには、スマートフォンの普及ふきゅうがあるとしています。

内閣ないかく府ふが昨年度さくねんど行おこなった調査ちょうさによりますと、中学生ちゅうがくせいの58％、高校生こうこうせいの96％がスマートフォンを利用りようしています。１いち日にちの平均へいきん利用りよう時間じかんは中学生ちゅうがくせいで２に時間じかん７なな分ふん、高校生こうこうせいで２に時間じかん57分ふんとなっていて、高校生こうこうせいの４よん人にんに１いち人にんは４よん時間じかん以上いじょう利用りようしているということです。

利用りようはＳＮＳや動画どうが・音楽おんがくの視聴しちょう、それにゲームが主おもな内容ないようとなっています。

ソース：NHK ニュース