関西かんさい空港くうこうの連絡れんらく橋きょう 衝突しょうとつのタンカー引き離ひきはなすも復旧ふっきゅうめど立たたず

台風たいふうの強つよい風かぜにあおられて、関西かんさい空港くうこうの連絡れんらく橋きょうにタンカーがめり込めりこむような形かたちで衝突しょうとつした事故じこで、５ご日にち未明みめいに民間みんかんのタグボートを使つかって作業さぎょうが行おこなわれた結果けっか、タンカーは橋はしから引き離ひきはなされました。しかし、橋はしは大おおきく損傷そんしょうしていて、復旧ふっきゅうのめどは立たっていないということです。

海上かいじょう保安庁ほあんちょうによりますと、関西かんさい空港くうこうと対岸たいがんを結むすぶ「関西かんさい空港くうこう連絡れんらく橋きょう」に全長ぜんちょう89メートル、2591トンのタンカー「宝たから運うん丸まる」が４よん日にち午後ごご、強つよい風かぜにあおられて流ながされ衝突しょうとつしました。

乗組のりくみ員いん11人にんは、４よん日にち夜よるのうちに全員ぜんいん救助きゅうじょされ無事ぶじでしたが、タンカーは橋はしにめり込めりこむような形かたちになって自力じりきでの航行こうこうができなくなりました。

このため、５ご日にち午前ごぜん２に時じ40分ふんごろから、民間みんかんのタグボート３さん隻せきを使つかって橋はしから引き離ひきはなす作業さぎょうが行おこなわれ、午前ごぜん３さん時じすぎまでにタンカーを400メートルほど離はなれた海面かいめんに移動いどうさせたということです。

海上かいじょう保安庁ほあんちょうは、５ご日にち午前ごぜん８はち時じごろから衝突しょうとつ事故じこの原因げんいんを詳くわしく調しらべることにしています。

西日本にしにほん高速こうそく道路どうろによりますと、タンカーの衝突しょうとつによって、橋はしは大おおきく損傷そんしょうしていて、復旧ふっきゅうのめどは立たっていないということです。

関西かんさい空港くうこう １いち日にち７なな万まん8000人にんが利用りよう

関西かんさい空港くうこうは24年ねん前まえ、平成へいせい６ろく年ねんの９月くがつ４よん日にちに開港かいこうしました。

大阪おおさか南部なんぶ・泉州せんしゅう沖おきおよそ５ごキロの海うみを埋め立うめたてて建設けんせつされた海上かいじょう空港くうこうで、対岸たいがんの泉佐野いずみさの市しの市街しがい地ちとの間まは自動車じどうしゃ専用せんよう道路どうろと鉄道てつどう２に社しゃの線路せんろが通かよっている連絡れんらく橋きょうで結むすばれています。

滑走かっそう路ろは開港かいこう当初とうしょから運用うんようされている3500メートルのＡえい滑走かっそう路ろと、11年ねん前まえの平成へいせい19年ねんに運用うんようが始はじまった4000メートルのＢび-滑走かっそう路ろの２に本ほんがあり、４よん日にちに広範囲こうはんいに浸水しんすいしたのはＡえい滑走かっそう路ろがある人工じんこう島とうです。

空港くうこうの運営うんえい会社かいしゃ、関西かんさいエアポートによりますと、ことし１月いちがつ１いち日にち現在げんざい、関西かんさい空港くうこうでは官民かんみん合あわせて355の事業じぎょう者しゃが業務ぎょうむを行おこない、１いち万まん7000人にん余あまりの従業じゅうぎょう員いんが働はたらいているということです。

関西かんさい空港くうこうの国際線こくさいせんは世界せかい80以上いじょうの都市としとの間まで就航しゅうこうしていて、１いち日にち平均へいきん、７なな万まん8000人にん余あまりが利用りようしています。

また、物流ぶつりゅうでも国内こくないの工業こうぎょう部品ぶひんなどの輸出ゆしゅつ拠点きょてんとなっていて、去年きょねん１いち年間ねんかんの貨物かもつの輸出ゆしゅつ額がくはおよそ５ご兆ちょう6000億おく円えんに上のぼるということです。

ソース：NHK ニュース