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トランプ政権の内幕描いた本が話題 北朝鮮情勢めぐる描写も
2018-09-12 06:57:08

アメリカでトランプ政権の内幕を描いたとする、著名なジャーナリストの本が発売直後から品切れ状態となり、大きな話題になっています。この本では北朝鮮情勢をめぐり、トランプ大統領のツイートで戦争につながりかねない事態が起きていたと指摘しています。
アメリカで11日に出版された著名なジャーナリスト、ボブ・ウッドワード氏の新作「恐怖」は、トランプ政権の幹部らへの取材を元に、その内幕を描いたとして注目され、発売から1日で品切れ状態になるなど大きな話題になっています。
この本では、北朝鮮情勢が緊迫していた時の状況も描かれ、ことしはじめにはトランプ大統領のツイートでアメリカと北朝鮮の戦争につながりかねない事態が起きていたと指摘しています。
それによりますとトランプ大統領はことし1月、韓国に駐留するアメリカ軍の家族の国外退避を命じる内容のツイートを投稿することを提案したということです。
トランプ政権はこのころ、北朝鮮側から家族の退避は戦争に向かう兆候とみなすという警告を受け取っていたということで、ツイートの提案にマティス国防長官をはじめ国防総省の幹部の間に衝撃が走り、最終的には周囲の説得によって投稿されることはなかったということです。
その一方で、トランプ大統領は国家安全保障会議で駐留経費の負担に不満を募らせていた在韓米軍の撤退を示唆するような議論を提起し、マティス長官から「米軍がいなくなれば韓国や日本が守れなくなり、核の選択肢が現実になる」などと諭されることもあったとしています。
本ではこの会議のあとマティス長官はトランプ大統領について「小学5年生か6年生程度の理解力しかない」と側近に嘆いたと指摘しています。
このほかにも、トランプ大統領をめぐって側近のケリー大統領首席補佐官が「バカで何を説明しようとしてもむだだ」と発言し、大統領補佐官のポストを「これまでで最悪の仕事だ」と話していたなどとして、側近らの間に大統領への不信感や不満が広がっているとしています。
これらの発言内容について、マティス長官やケリー補佐官は声明を出して強く否定していますが、取材したウッドワード氏は、かつてニクソン大統領を辞任に追い込んだ「ウォーターゲート事件」をスクープした記者として知られているだけに、事実なのではないかという受け止めも出ています。
この本では、北朝鮮情勢が緊迫していた時の状況も描かれ、ことしはじめにはトランプ大統領のツイートでアメリカと北朝鮮の戦争につながりかねない事態が起きていたと指摘しています。
それによりますとトランプ大統領はことし1月、韓国に駐留するアメリカ軍の家族の国外退避を命じる内容のツイートを投稿することを提案したということです。
トランプ政権はこのころ、北朝鮮側から家族の退避は戦争に向かう兆候とみなすという警告を受け取っていたということで、ツイートの提案にマティス国防長官をはじめ国防総省の幹部の間に衝撃が走り、最終的には周囲の説得によって投稿されることはなかったということです。
その一方で、トランプ大統領は国家安全保障会議で駐留経費の負担に不満を募らせていた在韓米軍の撤退を示唆するような議論を提起し、マティス長官から「米軍がいなくなれば韓国や日本が守れなくなり、核の選択肢が現実になる」などと諭されることもあったとしています。
本ではこの会議のあとマティス長官はトランプ大統領について「小学5年生か6年生程度の理解力しかない」と側近に嘆いたと指摘しています。
このほかにも、トランプ大統領をめぐって側近のケリー大統領首席補佐官が「バカで何を説明しようとしてもむだだ」と発言し、大統領補佐官のポストを「これまでで最悪の仕事だ」と話していたなどとして、側近らの間に大統領への不信感や不満が広がっているとしています。
これらの発言内容について、マティス長官やケリー補佐官は声明を出して強く否定していますが、取材したウッドワード氏は、かつてニクソン大統領を辞任に追い込んだ「ウォーターゲート事件」をスクープした記者として知られているだけに、事実なのではないかという受け止めも出ています。
ソース:NHK ニュース