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コンビニ大手おおて 物流ぶつりゅう管理かんりシステム見直みなお災害さいがい影響えいきょう回避かいひ

2018-09-17 06:21:55

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豪雨ごうう台風たいふうによる深刻しんこく被害ひがい相次あいつなか、コンビニ大手おおてが、食品しょくひんなど配送はいそう影響えいきょうないよう災害さいがい物流ぶつりゅうシステム見直みなおしに乗り出のりだしています。
「セブン-イレブン・ジャパン」は「セブンVIEW」と名付なづけた災害さいがい物流ぶつりゅうなど管理かんりするシステム見直みなおし、今月こんげつから運用うんよう開始かいししました。

このシステムは、全国ぜんこく店舗てんぽ配送はいそうちゅうトラック位置いち情報じょうほうなど地図ちずじょう表示ひょうじし、状況じょうきょうおうじてルート変更へんこうなどの指示しじものです。

今回こんかいシステム改修かいしゅうでは、従来じゅうらい気象きしょう警報けいほうなどくわえて国土こくど交通こうつうしょう発表はっぴょうする河川かせん水位すいい変化へんか氾濫はんらん危険きけんせいに関にかんする情報じょうほうなどもリアルタイムで確認かくにんできるようにしました。

さらに、浸水しんすい想定そうていされる区域くいきなどしめした自治体じちたいのハザードマップのデータあら取り込とりこみ、災害さいがい寸断すんだんそれある道路どうろをあらかじめけるなど、より安全あんぜん効率こうりつてき配送はいそうルートをえらべるようになったとしています。

ことし7月しちがつ西日本にしにほん豪雨ごうう教訓きょうくんシステム改修かいしゅうしたということで、担当たんとう西村にしむらいずるさんは「コンビニは生活せいかつインフラとしてつね商品しょうひん提供ていきょうすることがもとめられる。今後こんご災害さいがいへのそなえを強化きょうかしていきたい」とはなしていました。

コンビニ大手おおてでは「ローソン」も同様どうようシステム見直みなお作業さぎょういそことにしていて、豪雨ごうう台風たいふうなど被害ひがい相次あいつなか災害さいがい物流ぶつりゅう体制たいせい強化きょうか乗り出のりだしています。

西日本にしにほん豪雨ごううでの物流ぶつりゅう停滞ていたい教訓きょうくん

セブンーイレブン・ジャパンのシステムは、東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさいきっかけ災害さいがいとき店舗てんぽ運営うんえいトラック配送はいそう安全あんぜんかつ効率こうりつてきおこなことを目的もくてき開発かいはつはじまり、さんねんまえ導入どうにゅうされました。

このシステムでは、どの店舗てんぽ停電ていでんしているのかや配送はいそうちゅうトラックどこ走行そうこうしているかなど情報じょうほうが、画面がめん地図ちずじょうにリアルタイムで表示ひょうじされます。

たとえばなんらかの原因げんいんで30ふん以上いじょううごかないトラックあると、地図ちずじょう車両しゃりょうマークみどりからあかわり、瞬時しゅんじ状況じょうきょう把握はあくすることができます。

こうした情報じょうほうは、災害さいがいもうけられる本社ほんしゃ対策たいさく本部ほんぶかぎらず、対応たいおうしたパソコンやタブレット端末たんまつがあれば全国ぜんこくどこにいても入手にゅうしゅでき、社内しゃないひろ共有きょうゆうできるようになっています。

しかし、ことし7月しちがつ西日本にしにほん豪雨ごううでは道路どうろ寸断すんだん相次あいついだため、中国ちゅうごく四国しこく中心ちゅうしん物流ぶつりゅうとどこおり、とく広島ひろしま県内けんないではおよそ600てんのうちいち最大さいだいさんわり店舗てんぽ商品しょうひんとどかない事態じたいおちいったということです。

今回こんかいシステム改修かいしゅうこのさい教訓きょうくんけたもので、災害さいがい寸断すんだんそれある道路どうろをあらかじめけたり、配送はいそうおくしょうじるまえ食品しょくひんすいおおめにとどけたりするなど、より的確てきかく対応たいおう可能かのうになったとしています。

また状況じょうきょうによってフェリーヘリコプター使つかどうかの判断はんだんにも活用かつようされます。

北海道ほっかいどう地震じしん一定いってい効果こうか

北海道ほっかいどう震度しんどなな観測かんそくした地震じしんでは、セブンーイレブンでは道内どうないおよそ1000店舗てんぽほぼすべてが最大さいだいさん日間にちかんにわたって停電ていでんとなりました。

地震じしんれによる被害ひがいほとんどなかったものの、停電ていでんレジ冷蔵庫れいぞうこなど使つかえなくなったほかいだめのうご飲料いんりょうすいなどけつひんする商品しょうひん相次あいつぎました。

また停電ていでん影響えいきょう携帯けいたい電話でんわがつながりにくくなり、店舗てんぽ物流ぶつりゅうなど現場げんば担当たんとうしゃ連絡れんらくがとれない状態じょうたいつづいたということです。

そうしたなかでもシステムによってかく店舗てんぽ停電ていでん復旧ふっきゅう状況じょうきょう素早すばや把握はあくすることができたため、食品しょくひん飲料いんりょうすいなど商品しょうひんをどの店舗てんぽどれだけとどけるのかといった判断はんだん役立やくだったということです。
ソース:NHK ニュース