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交番で警官が男に刺され死亡 男も別の警官に撃たれ死亡 仙台
2018-09-18 23:42:19

19日朝早く、仙台市宮城野区の交番で30代の警察官が男に刃物で刺されて死亡しました。男は交番にいた別の警察官に拳銃で撃たれ死亡し、警察は男の身元の確認を進めるとともに殺人の疑いで調べています。
19日午前4時ごろ、仙台市宮城野区の東仙台交番で、男が「落とし物を拾った」と言って訪れ、33歳の男性巡査長と47歳の巡査部長が対応に当たりました。
その後、巡査部長は部屋から離れましたが、しばらくすると、争う声が聞こえたため戻ったところ、巡査長が血を流してうつ伏せに倒れていたということです。
男も倒れていましたが、刃物を持って立ち上がり向かってきたため、巡査部長が拳銃を3発発砲したということです。その場にはモデルガンのようなものも落ちていたということです。
刺された巡査長と男は仙台市内の病院に運ばれましたが、2人とも死亡が確認されました。
警察によりますと、死亡したのは仙台東警察署東仙台交番に勤務する清野裕彰巡査長(33)です。
警察は男の身元の確認を進めるとともに、殺人の疑いで現場の状況を調べています。
現場はJR東北線の東仙台駅から北西におよそ200メートル離れた住宅街にある交番で、近くには中学校などがあります。
その後、巡査部長は部屋から離れましたが、しばらくすると、争う声が聞こえたため戻ったところ、巡査長が血を流してうつ伏せに倒れていたということです。
男も倒れていましたが、刃物を持って立ち上がり向かってきたため、巡査部長が拳銃を3発発砲したということです。その場にはモデルガンのようなものも落ちていたということです。
刺された巡査長と男は仙台市内の病院に運ばれましたが、2人とも死亡が確認されました。
警察によりますと、死亡したのは仙台東警察署東仙台交番に勤務する清野裕彰巡査長(33)です。
警察は男の身元の確認を進めるとともに、殺人の疑いで現場の状況を調べています。
現場はJR東北線の東仙台駅から北西におよそ200メートル離れた住宅街にある交番で、近くには中学校などがあります。
事件の経緯
これまでにわかっている事件のいきさつです。
警察によりますと、当時、交番には清野裕彰巡査長を含めて4人の警察官がいて、このうち2人は奥にある「仮眠室」で休んでいました。
男が来た時は、当初、清野巡査長と47歳の巡査部長の2人が交番に入ってすぐの場所にある「見張り室」で応対しましたが、落とし物の対応は通常1人で行うため、巡査部長は隣にある「執務室」に移って事務作業をしていたということです。
しばらくして怒鳴り声が聞こえたため、巡査部長が2人のいた部屋に戻ると、清野巡査長は血を流して倒れていて、男も近くに倒れていました。そして男が柄の部分も含めて30センチほどの刃物とモデルガンのようなものを持って立ち上がり、向かってきたため、巡査部長は「刃物を捨てろ」と警告したうえで、拳銃を3発発砲しました。警察は「発砲は正当な行為だった」としています。
また男は酒に酔った様子や明らかな薬物の影響は見られなかったということです。
警察は、男の身元や交番に来るまでの経緯などを調べています。
警察によりますと、当時、交番には清野裕彰巡査長を含めて4人の警察官がいて、このうち2人は奥にある「仮眠室」で休んでいました。
男が来た時は、当初、清野巡査長と47歳の巡査部長の2人が交番に入ってすぐの場所にある「見張り室」で応対しましたが、落とし物の対応は通常1人で行うため、巡査部長は隣にある「執務室」に移って事務作業をしていたということです。
しばらくして怒鳴り声が聞こえたため、巡査部長が2人のいた部屋に戻ると、清野巡査長は血を流して倒れていて、男も近くに倒れていました。そして男が柄の部分も含めて30センチほどの刃物とモデルガンのようなものを持って立ち上がり、向かってきたため、巡査部長は「刃物を捨てろ」と警告したうえで、拳銃を3発発砲しました。警察は「発砲は正当な行為だった」としています。
また男は酒に酔った様子や明らかな薬物の影響は見られなかったということです。
警察は、男の身元や交番に来るまでの経緯などを調べています。
近くに住む人は
事件があった東仙台交番の近くに住む男性は「事件当時は気付きませんでしたが、午前5時ごろにパトカーが十数台来て、警察からは外に出ないで、カギをかけてくださいと言われました。まさかこんな身近なところで事件が起きるとは思わず、驚いています」と話していました。
事件が起きた東仙台交番の近くで中学生の登下校の見守り活動をしている男性は「恐怖を感じました。登下校の時間帯に事件が起きていたら大変だったと思います。交番の警察官は近所の人に丁寧に接してくれていたので、本当に気の毒です」と話していました。
県警本部長「痛恨の極み」
宮城県警察本部の松岡亮介本部長は「将来ある警察官が職に殉じたことは痛恨の極みで、ご家族に心から哀悼の意を表します。事案の詳細は今後の捜査で明らかにし、引き続き、県民の安全安心の確保に努めます」というコメントを発表しました。
亡くなった巡査長の出身高校の副校長「優しく努力家だった」
亡くなった清野裕彰巡査長は仙台市の東北学院高校出身で、学校によりますと、野球部の副キャプテンとして活躍し、平成16年の春に卒業しました。
清野巡査長が高校3年の時に学年主任を務めていた岩上敦郎副校長は19日朝、NHKのテレビニュースで事件について知ったということです。
岩上さんは「清野さんは勉強でも部活でも活躍し、優しくて努力家で友達思いの生徒でした。事件のことを聞いて、とても驚き、残念に思います。警察官として地域のために尽くし、職務を全うしたことを学校として誇りに思い、安らかに眠ってほしいです」と話していました。
清野巡査長が高校3年の時に学年主任を務めていた岩上敦郎副校長は19日朝、NHKのテレビニュースで事件について知ったということです。
岩上さんは「清野さんは勉強でも部活でも活躍し、優しくて努力家で友達思いの生徒でした。事件のことを聞いて、とても驚き、残念に思います。警察官として地域のために尽くし、職務を全うしたことを学校として誇りに思い、安らかに眠ってほしいです」と話していました。
6月にも交番襲撃事件
交番で警察官が襲われる事件は、ことし6月にも起きています。ことし6月、富山市の交番で、警察官が男に殺害されて拳銃を奪われたうえ、この拳銃で近くの小学校の警備員の男性が撃たれて死亡しました。
この事件を受けて、警察庁は交番で異常が発生したことを直ちに警察本部などに伝える緊急通報システムのモデル事業を、来年度に実施する方針を固めたほか、犯人から奪われにくいように改良した新たな拳銃のケースを前倒しして導入することを決めるなど、再発防止策を進めていました。
この事件を受けて、警察庁は交番で異常が発生したことを直ちに警察本部などに伝える緊急通報システムのモデル事業を、来年度に実施する方針を固めたほか、犯人から奪われにくいように改良した新たな拳銃のケースを前倒しして導入することを決めるなど、再発防止策を進めていました。
ソース:NHK ニュース