Show Furigana
心不全の入院患者 毎年1万人ずつ増加 背景に急速な高齢化
2018-09-19 08:45:55

心臓が血液を送り出す機能が低下する心臓病の1つ、心不全のため入院する患者が、毎年およそ1万人ずつ増えていることが、国立循環器病研究センターなどの全国調査で明らかになりました。背景には急速に進む高齢化があると見られています。
この調査は大阪 吹田市の国立循環器病研究センターと日本循環器学会で作るグループが行っていて、19日、これまでの結果が発表されました。
心不全はさまざまな原因により心臓の機能が低下して全身に十分な血液を送り出すことができなくなる病気で、国内では毎年7万人以上が死亡するとされています。
調査では、心臓病の専門的な治療を行っている全国の1300以上の病院を対象に調べました。
その結果、平成24年におよそ21万人だった心不全の入院患者の数は毎年、およそ1万人ずつ増え、平成28年にはおよそ26万人と5年間でおよそ5万人増えていました。
さらに、このうちのおよそ10万8000人を調べたところ、男性患者の平均年齢は75歳だったのに対して、女性患者は81歳で、高齢の女性では高血圧が原因の心不全が多かったということです。
グループによりますと、心不全の増加の背景には急速な高齢化があると見られるということです。
国立循環器病研究センターの安田聡副院長は「心不全の中には、十分に治療法が確立されていないものもあり、死亡率も増えている。予防に力を入れるとともに、病院どうしが連携して専門的な治療を提供できる体制作りが不可欠だ」と話しています。
心不全はさまざまな原因により心臓の機能が低下して全身に十分な血液を送り出すことができなくなる病気で、国内では毎年7万人以上が死亡するとされています。
調査では、心臓病の専門的な治療を行っている全国の1300以上の病院を対象に調べました。
その結果、平成24年におよそ21万人だった心不全の入院患者の数は毎年、およそ1万人ずつ増え、平成28年にはおよそ26万人と5年間でおよそ5万人増えていました。
さらに、このうちのおよそ10万8000人を調べたところ、男性患者の平均年齢は75歳だったのに対して、女性患者は81歳で、高齢の女性では高血圧が原因の心不全が多かったということです。
グループによりますと、心不全の増加の背景には急速な高齢化があると見られるということです。
国立循環器病研究センターの安田聡副院長は「心不全の中には、十分に治療法が確立されていないものもあり、死亡率も増えている。予防に力を入れるとともに、病院どうしが連携して専門的な治療を提供できる体制作りが不可欠だ」と話しています。
心不全とは
心不全とは、心臓の力が弱まってしまい、全身に十分な血液を送り出すことができなくなる状態のことを言います。
心筋梗塞や不整脈といったさまざまな心臓の病気や、高血圧などで引き起こされるとされています。
心不全になると軽い運動をしたりするだけで息切れをするようになり、悪化すると安静にしていても息苦しくなることもあります。
心筋梗塞や不整脈といったさまざまな心臓の病気や、高血圧などで引き起こされるとされています。
心不全になると軽い運動をしたりするだけで息切れをするようになり、悪化すると安静にしていても息苦しくなることもあります。
ソース:NHK ニュース