安倍あべ首相しゅしょう 国連こくれんで演説えんぜつ ”自由じゆう貿易ぼうえき強化きょうかに決意けつい”

ニューヨークを訪おとずれている安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、国連こくれん総会そうかいで一般いっぱん討論とうろん演説えんぜつを行おこない、先さきの自民党じみんとう総裁そうさい選挙せんきょで３さん選せんを果はたしたことを踏ふまえ、向むこう３さん年ねんの任期にんき中ちゅう、自由じゆう貿易ぼうえき体制たいせいの強化きょうかに取り組とりくむ考かんがえを示しめしました。また北朝鮮きたちょうせんの拉致らち問題もんだいの解決かいけつに向むけて、キム・ジョンウン（金きむ正ただし恩おん）朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう委員いいん長ちょうと会談かいだんする用意よういがあると表明ひょうめいしました。

演説えんぜつの冒頭ぼうとう、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、自民党じみんとうの総裁そうさい選挙せんきょで３さん選せんを果はたしたことを踏ふまえ「向むこう３さん年ねん、日本にっぽんのかじ取かじとりを続つづけることとなった私わたしは、連続れんぞく６ろく度目どめとなる本ほん討論とうろんに思おもいを新あらたに臨のぞむ」と述のべました。

そのうえで安倍あべ総理そうり大臣だいじんは「今いまからの３さん年ねん、私わたしは自由じゆう貿易ぼうえき体制たいせいの強化きょうかに向むけ努力どりょくを惜おしまない。北東ほくとうアジアから戦後せんご構造こうぞうを取り除とりのぞくために労ろうをいとわない」と述のべ、自由じゆう貿易ぼうえき体制たいせいの強化きょうかと北東ほくとうアジアから戦後せんご構造こうぞうを取り除とりのぞくことに重点じゅうてん的てきに取り組とりくむ決意けついを示しめしました。

そして安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、自由じゆう貿易ぼうえき体制たいせいの強化きょうかについて「私わたしは時ときに国内こくないの激はげしい議論ぎろんを乗り越のりこえて自由じゆう貿易ぼうえきの旗はたを振ふった。とはいえ満足まんぞくしてなどいられない。私わたしはみずからにドライブをかけ、さらに遠方えんぽうを目指めざす」と述のべ、ＲＣＥＰ＝東アジアひがしあじあ地域ちいき包括ほうかつ的てき経済けいざい連携れんけいの交渉こうしょうに全力ぜんりょくを尽つくす考かんがえを示しめしました。

さらに安倍あべ総理そうり大臣だいじんは「日にち米べい両国りょうこくは、長年ながねん、世界せかいの中なかで自由じゆう貿易ぼうえき体制たいせいを引っ張ひっぱってきた。ウィン・ウィン。そんな関係かんけいを、私わたしは日にち米べいの間まで続つづけていきたい」と述のべ、日にち米べいの新あらたな通商つうしょう協議きょうぎ＝ＦＦＲを重視じゅうしする考かんがえを示しめしました。

一方いっぽう、安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、北東ほくとうアジア地域ちいきの戦後せんご構造こうぞうの除去じょきょのための北朝鮮きたちょうせんへの対応たいおうについて「拉致らち、核かく・ミサイル問題もんだいの解決かいけつの先さきに不幸ふこうな過去かこを清算せいさんし、国交こっこう正常せいじょう化かを目指めざす日本にっぽんの方針ほうしんは変かわらない。ただし幾いく度どでも言いわなくてはならない。すべての拉致らち被害ひがい者しゃの帰国きこくを実現じつげんする。私わたしは、そう決意けついしている」と述のべました。

そのうえで「私わたしも北朝鮮きたちょうせんとの相互そうご不信ふしんの殻からを破やぶり、新あらたなスタートを切きって、キム・ジョンウン委員いいん長ちょうと直接ちょくせつ向き合むきあう用意よういがある。実施じっしする以上いじょう、拉致らち問題もんだいの解決かいけつに資しする会談かいだんにしなければならないと決意けついしている」と述のべ、拉致らち問題もんだいの解決かいけつに向むけてキム・ジョンウン朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう委員いいん長ちょうと会談かいだんする用意よういがあると表明ひょうめいしました。

またロシアとの間まで領土りょうど問題もんだいを解決かいけつし、平和へいわ条約じょうやくの締結ていけつすることや日本にっぽんと中国ちゅうごくの首脳しゅのうの相互そうご往来おうらいの継続けいぞく化かなどを目指めざし、この地域ちいきの戦後せんご構造こうぞうを取り除とりのぞくために、労ろうをいとわないと強調きょうちょうしました。

さらに安倍あべ総理そうり大臣だいじんは、みずからが提唱ていしょうする「自由じゆうで開ひらかれたインド太平洋たいへいよう戦略せんりゃく」を進すすめるため、法ほうの支配しはいに基もとづく海洋かいよう秩序ちつじょの維持いじに貢献こうけんすることや、安全あんぜん保障ほしょう理事りじ会かいを含ふくむ国連こくれん改革かいかくに取り組とりくむ方針ほうしんを示しめしました。

安倍あべ総理そうり大臣だいじんは去年きょねんの一般いっぱん討論とうろん演説えんぜつでは、割り当わりあてられた時間じかんの大半たいはんを割さき、弾道だんどうミサイルの発射はっしゃや核かく実験じっけんを行おこなった北朝鮮きたちょうせんを厳きびしく批判ひはんし、圧力あつりょくの強化きょうかを各国かっこくに呼よびかけましたが、今回こんかいは、圧力あつりょくの強化きょうかを呼よびかけることはせず、日本にっぽんとしても北朝鮮きたちょうせんとの対話たいわに前向まえむきな姿勢しせいを示しめす内容ないようとなりました。

ソース：NHK ニュース