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うつせの乳児にゅうじ死亡しぼう 認可にんかがい保育ほいく施設しせつ 30ふん はなした

2018-10-04 09:32:19

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東京とうきょう 練馬ねりま認可にんかがい保育ほいく施設しせつさんにち生後せいごろくか月かげつ男の子おとこのこうつ伏うつぶせの状態じょうたいでぐったりしているのがつかり、まもなく死亡しぼうしました。警視庁けいしちょうによりますと、窒息ちっそくうたがいがあるということで、当時とうじ状況じょうきょう調しらべています。
さんにち午後ごごごろ、東京とうきょう 練馬ねりま東大泉ひがしおおいずみ認可にんかがい保育ほいく施設しせつ若草わかくさベビールーム」で、あづけられていた生後せいごろくか月かげつ男の子おとこのこうつ伏うつぶせの状態じょうたいでぐったりしているのを施設しせつ職員しょくいんつけました。

男の子おとこのこちか病院びょういんはこばれましたが、まもなく死亡しぼうしました。

警視庁けいしちょうによりますと、男の子おとこのこ目立めだった外傷がいしょうはないということです。

保育ほいく施設しせつ園長えんちょうによりますと、職員しょくいん午後ごごいち時半じはんごろに男の子おとこのこミルクませてあおむけにかせたあと、来客らいきゃく対応たいおうなどで30ふんほどはなしたところ、男の子おとこのこうつ伏うつぶせの状態じょうたいでぐったりしているのをつけたということです。

園長えんちょうよんにち夕方ゆうがた取材しゅざいおうじ「15ふんいちかいどもの様子ようするようにしていたが、書類しょるい整理せいり来客らいきゃく対応たいおう職員しょくいんはずしてしまい、30分間ふんかんそのままにしてしまった。本当ほんとう申し訳もうしわけない」と対応たいおう問題もんだいがあったと謝罪しゃざいしました。

警視庁けいしちょうによりますと、医師いし所見しょけんでは窒息ちっそくうたがいがあるということで、死因しいん特定とくていすすめるとともに、施設しせつ職員しょくいんからはなしいて当時とうじ状況じょうきょう調しらべています。

園長えんちょう男の子おとこのことご両親りょうしん申し訳もうしわけない」

若草わかくさベビールーム」の鈴木すずき数子かずこ園長えんちょうは、男の子おとこのこ死亡しぼうした経緯けいいについて「午後ごごいち時半じはんミルクをあげてげっぷをさせたあと、ベッドにあおむけにさせてかせました。本来ほんらいは15ふんいちかい見回みまわりをすることにしていましたが、わたし職員しょくいん別件べっけん対応たいおうをしていて30ふんになってしまい、そのときには男の子おとこのこうつ伏うつぶせになっていました」と説明せつめいしました。

そのうえで「長年ながねん施設しせつ運営うんえいしてきましたが、これまでいちこのような事故じここしたことはありませんでした。男の子おとこのことご両親りょうしん大変たいへん申し訳もうしわけない」と対応たいおう問題もんだいがあったと謝罪しゃざいしました。

保育ほいく施設しせつ今後こんごについては、にちから休園きゅうえんにし、再開さいかい時期じきについては現時点げんじてんでは未定みていだとしています。

利用りようしゃ人手ひとで不足ふそくではとかんじた」

この施設しせつ利用りようしたことのあるおやからは、いつでもどもを受け入うけいれてくれる一方いっぽうで、人手ひとでりていなかったのではないかというこえかれました。

女の子おんなのこあづけている20だい女性じょせいは「『きょうは受け入うけいおこなが、あす以降いこうはわからない』と説明せつめいけました。園長えんちょうをはじめ職員しょくいんひとたちは親切しんせつで、いつでもどもを受け入うけいれてくれたすかっていたのでこまりました」とはなしました。

以前いぜん利用りようしたことのある40だい女性じょせいは「予約よやくしていなくても受け入うけいれてくれたのでたすかってはいましたが、手続てつづ非常ひじょう簡素かんそなうえ、受け入うけいれているどもの人数にんずうに対にたいして、人手ひとでりていないのではないかとかんじていました」とはなしていました。

医師いし顔面がんめんそうしろ呼吸こきゅうなかった」

死亡しぼうした男の子おとこのこ運び込はこびこまれた診療しんりょうしょ医師いしは「あかちゃんはこばれてきたとき顔面がんめんそうしろ呼吸こきゅうがない状態じょうたいでした。診療しんりょうしょでは治療ちりょうできないと判断はんだんし、おおきな病院びょういん搬送はんそうするよううながしました。あかちゃんとそのおやがかわいそうでなりません」とはなしました。

男の子おとこのこがぐったりした状態じょうたいになった経緯けいいについては「午後ごごいち時半じはんごろにミルクませ、午後ごごごろにあかちゃんると、うつせの状態じょうたいになっていた」と保育ほいく施設しせつ職員しょくいんから説明せつめいけたということです。

識者しきしゃ うつせの危険きけんせい指摘してき

どもの事故じこくわしい小児しょうに山中やまなか龍宏りゅうこうさんは「毎年まいとし10すうけんほどのどもの死亡しぼう事故じこあるが、ちょうど寝返ねがえりをおぼはじめた生後せいごろくか月かげつくらいのどもが睡眠すいみんちゅううつ伏うつぶせの状態じょうたい発見はっけんされるケースおおおおくの保育ほいくしょでは、ふんから10ぶん間隔かんかく睡眠すいみんちゅうどもを確認かくにんし、うつせでていたらあおむけに姿勢しせいえるようにしている」とうつ伏うつぶせの危険きけんせいについて指摘してきしました。

そのうえで、「今回こんかいは30分間ふんかんはなしていたということだが、保育ほいく施設しせつでそれだけ長時間ちょうじかんはなしていたれいいたことがない。当時とうじ職員しょくいん体制たいせいなど安全あんぜん管理かんり責任せきにんわれるのではないか」と指摘してきしていました。
ソース:NHK ニュース