Show Furigana
体操全日本シニア個人総合女子・村上、男子・萱が優勝
2020-09-22 13:52:06

体操のトップ選手が出場することし最初の国内大会が群馬県高崎市で開かれ、個人総合で女子は村上茉愛選手が、男子は萱和磨選手がそれぞれ優勝しました。

9月20日に開幕した「全日本シニア選手権」は大会最終日の22日、国内のトップ選手たちが出場しました。
このうち、およそ1年ぶりの大会となった日本女子のエース、村上選手は個人総合の4種目に臨みました。
最初の種目、得意の「ゆか」では持ち前のダイナミックな演技が光り、H難度の大技、「シリバス」をほぼ完璧に決めるなど、この種目トップとなる14.000をマークしました。
このうち、およそ1年ぶりの大会となった日本女子のエース、村上選手は個人総合の4種目に臨みました。
最初の種目、得意の「ゆか」では持ち前のダイナミックな演技が光り、H難度の大技、「シリバス」をほぼ完璧に決めるなど、この種目トップとなる14.000をマークしました。

村上選手は、課題の「平均台」でもしゃがんだ姿勢で2回転ターンを決めるなど大きなミスなく演技を行い、4種目の合計で56.600をマークして優勝しました。
2大会連続オリンピック出場の寺本明日香選手は、ことし2月に左足アキレス腱を断裂してからの復帰戦で、「段違い平行棒」のみ行い、大きなミスのない演技で、この種目2位となる13.966をマークしました。
2大会連続オリンピック出場の寺本明日香選手は、ことし2月に左足アキレス腱を断裂してからの復帰戦で、「段違い平行棒」のみ行い、大きなミスのない演技で、この種目2位となる13.966をマークしました。

男子では、去年の世界選手権個人総合6位の萱選手が2種目めの得意の「あん馬」で、手足の先まで伸びた姿勢から安定した演技を見せて、14.933の、この種目2位となる高得点をマークしました。
課題の「跳馬」では難度の高い「ロペス」に挑んだものの、着地が乱れて得点は14.333にとどまりました。
それでも、6種目の合計で86.998と、2位の谷川航選手におよそ1点の差をつけて、去年の大会に続いて2年連続優勝を果たしました。
リオデジャネイロオリンピックの団体金メダルメンバーの白井健三選手は、24位でした。
課題の「跳馬」では難度の高い「ロペス」に挑んだものの、着地が乱れて得点は14.333にとどまりました。
それでも、6種目の合計で86.998と、2位の谷川航選手におよそ1点の差をつけて、去年の大会に続いて2年連続優勝を果たしました。
リオデジャネイロオリンピックの団体金メダルメンバーの白井健三選手は、24位でした。
村上選手「完成度高めていきたい」
女子の個人総合で優勝した村上茉愛選手は、「自分にとってはおよそ1年ぶりの大会で、演技の難しさを落としもしたが、ミスの無いいい演技ができたし優勝することも楽しむこともできた。緊張はしていたので、演技が小さくなったところもあったが、この空気感が楽しいし、やっぱり試合はいいなと思った。これがあるから次のステップアップにつながる」と笑顔で大会を振り返りました。
そして、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、練習ができない自粛期間があったことについて「去年は腰を痛めてしまってゆかや跳馬でいい蹴りができず、うまく体を操れていないと思っていたが、自粛期間中、体を休めているうちに腰の痛みがいい方向に向かい、いい蹴りができるようになってきた。もっと難しい技にチャレンジすることも諦めていないので、演技の構成を改めて見つめなおして、完成度を高めていきたい」と前を見据えていました。
そして、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、練習ができない自粛期間があったことについて「去年は腰を痛めてしまってゆかや跳馬でいい蹴りができず、うまく体を操れていないと思っていたが、自粛期間中、体を休めているうちに腰の痛みがいい方向に向かい、いい蹴りができるようになってきた。もっと難しい技にチャレンジすることも諦めていないので、演技の構成を改めて見つめなおして、完成度を高めていきたい」と前を見据えていました。
萱選手「まだまだ満足したくない」
個人総合で優勝した萱和磨選手は、「全体として70点くらいの出来だった。東京オリンピックで本気で個人総合と団体で金メダルをとりたいので、きょうは一つ一つの演技を見ると良かったところもあるが、まだまだ満足したくない」と繰り返し話していました。
課題の跳馬で「ロペス」に挑戦したものの、着地が乱れるなどして得点を伸ばせなかったことについて「とりあえず着地できたのが大きい。絶対に成功させるという気持ちで着地をしたが、他の5種目に比べると仕上がっていない。本来なら、まだ試合で使えないくらいのレベルだったので、次はもっと完成度を上げていきたい」と話していました。
また、新型コロナウイルスの対策を施しながら開催された今大会について「選手たちが待機する場所を1つにまとめることなどは、国際大会でたまにあることなので、自分は全く戸惑いはなかった。さまざまな人の工夫とアイデアで開催されているので、試合ができるだけでうれしい」と話していました。
課題の跳馬で「ロペス」に挑戦したものの、着地が乱れるなどして得点を伸ばせなかったことについて「とりあえず着地できたのが大きい。絶対に成功させるという気持ちで着地をしたが、他の5種目に比べると仕上がっていない。本来なら、まだ試合で使えないくらいのレベルだったので、次はもっと完成度を上げていきたい」と話していました。
また、新型コロナウイルスの対策を施しながら開催された今大会について「選手たちが待機する場所を1つにまとめることなどは、国際大会でたまにあることなので、自分は全く戸惑いはなかった。さまざまな人の工夫とアイデアで開催されているので、試合ができるだけでうれしい」と話していました。
大会では感染防止の対策
群馬県高崎市で開かれた体操の「全日本シニア選手権」では新型コロナウイルスの感染を防ぐための対策が実施されました。
選手や関係者、観客は会場に入る際に、アルコールでの手指の消毒や検温が行われ、37度5分を超えた人がいた場合には入場を禁止しました。
また、会場内には合わせて100リットルのアルコール消毒液が用意され、客席や通路、それにトイレなど至るところに設置されていました。
さらに、客席は、座っている人と人との間を席ふたつ分空け、「コロナ・ガード」という腕章をした地域のボランティアが定期的に手すりや座席の消毒を行っていました。
また、選手たちが演技に臨む際には通常はそれぞれの種目の目の前に待機所が設置されますが、今回は会場の一部に広いスペースが設けられ、選手たちは、距離をとって置かれたイスに座って自分の演技の順番を待ちました。
選手たちが器具の滑り止めに使う炭酸マグネシウムも、通常は種目ごとに共用しますが、選手それぞれで用意して同じものを使うことがないようにしていました。
そして、選手の記者会見の際には、報道陣が質問で使用するマイクが一人一人使うたびに消毒されていました。
選手や関係者、観客は会場に入る際に、アルコールでの手指の消毒や検温が行われ、37度5分を超えた人がいた場合には入場を禁止しました。
また、会場内には合わせて100リットルのアルコール消毒液が用意され、客席や通路、それにトイレなど至るところに設置されていました。
さらに、客席は、座っている人と人との間を席ふたつ分空け、「コロナ・ガード」という腕章をした地域のボランティアが定期的に手すりや座席の消毒を行っていました。
また、選手たちが演技に臨む際には通常はそれぞれの種目の目の前に待機所が設置されますが、今回は会場の一部に広いスペースが設けられ、選手たちは、距離をとって置かれたイスに座って自分の演技の順番を待ちました。
選手たちが器具の滑り止めに使う炭酸マグネシウムも、通常は種目ごとに共用しますが、選手それぞれで用意して同じものを使うことがないようにしていました。
そして、選手の記者会見の際には、報道陣が質問で使用するマイクが一人一人使うたびに消毒されていました。
ソース:NHK ニュース